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オカルト研究部 田中祐一 今日も怪異あり  作者: waku


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霊山からの撤退

 寮達浄化メンバーが霊山の祠の1つを封印する事に成功したが、消耗が激しく、休養を取ることになった。その間、悪霊たちの襲撃から守る為の準備と作戦を祐一たちは話し合っていた。

 美紀たちが帰還しテントで休んでいる間、祐一たちは今夜の対策について話し合っていた。


***悪霊の襲撃に対する不安***


 前田は、広場に張られたオープンテントの下に設置されたテーブルの上にモニターを置き、周囲を警戒しながらコーヒーを飲みながら、國府田、鈴木、山田、祐一と話し合っていた。


鈴木「こういった状況も想定していましたが、実際にそうなると、不安が残ります」


山田「僕もいくらか悪霊に対して対抗できますが、寮さん達が祠で遭遇した数の悪霊と対峙するとなると、長く持ちそうもありません」


祐一は絶望的な意見に苛立ちを隠せず「その為に広場周辺の結界と神社の結界を強めたんですよね」と主張する。


國府田も祐一に同意するように「そうですよね。このオープンテントの下に敷いてある魔法陣のシートも結界になっているんですよね。大丈夫だと思います。」と、答える。


前田も納得するように「成程、それでエネルギーグッズや浄化スプレー魔よけのお香、お札がここに積まれているんですね」と続ける。


鈴木「僕の計算では深夜11時過ぎから午前4時までの5時間、凌ぐ事が出来れば、助かると思います」と伝える。


 前田が腕時計を眺め「今、午後9時を過ぎた所です。2時間後には、悪霊の襲撃の可能性が高まるという事ですね」と、答えた。




 祐一が「でも寮さん達は今、休んでいますから悪霊が現れた後からでもいくらか霊力が回復して対抗できると信じています。なんとかなると思います。それまでの間は僕達で対応しましょう」と答えた。


 広場に戻った寮や美紀たち浄化メンバーは、祠の浄化に成功したものの予想以上に体力を消耗してテントで休息していた。また神社から戻って来た鈴木と山田も軽い休憩の後、深夜に襲って来る可能性のある悪霊に対抗する為の準備を進めていた。


 広場周辺の結界強化や浄化グッズ強化の配置など、やるべき事は山積みだった。


周囲の様子を眺めながら、「どうやら防御の準備が役に立ちそうだ」と前田が回りに話しかけ國府田も「もしも広場の結界を突破されてもこの魔法陣シートの結界が最後の砦になるかも」と不安を隠せない様子だった。


 前田は設置していたモニターの調整をしながら「周囲の動きを監視し何かあればすぐに知らせます」とみんなに伝えた。


***深夜の静寂と不安***


 午後9時を過ぎた頃、広場は静まり返っていた。祐一は、オープンテントの中で短い休息を取りつつも、いつ襲撃が始まるかわからない緊張感に包まれていた。


 鈴木が時計を見ながら、「深夜11時以降が危険です。結界がどこまで持ちこたえるか…」とつぶやいていた。祐一は「寮さんたちが少しでも回復してくれれば…」と呟いたが確信は持てなかった。


***襲撃の始まり***


 午後11時、モニターに黒い影が映り始め前田が声を挙げた。「鈴木さん!山道から悪霊が接近しています!」


「みんな、配置につけ!」鈴木の指示が飛び、祐一は魔除けのお香を香炉に追加し火を点け結界の維持を祈りながら、近づいてくる悪霊たちの気配に身を引き締める。


國府田は浄化スプレーを握りしめ、「突破されたらこれで応戦します」と震える声だったが、その表情には覚悟が感じられた。


 山田は浄化のお札を手に、

「少しでも持ちこたえます!」と声を張り上げ、結界に近づく影に対処する為、向かった。


***寮たちの目覚めと反撃***


 寮たち浄化メンバーが休んで体力と霊力が回復するまで、祐一たちは、悪霊の襲撃に耐え忍んでいた。「もう少しで、寮さんたち浄化メンバーが応援に駆けつけてくる。それまで、耐えるんだ」鈴木が悪霊たちに対抗しながら、みんなを鼓舞した。


 深夜2時を迎える頃、テントで休んでいた寮たちが目を覚まし、いくらか霊力が回復した浄化メンバーが広場の応援に駆けつけた。寮が「ここからは僕たちに任せて!」と叫び、強力な浄化呪文を唱え次々と悪霊を浄化して行った。


 祐一たちの力では対処できなかった悪霊たちを陽菜や春香が次々と浄化していった。

「これで持ちこたえられそうです」と祐一は、近くで浄化スプレーを撒いている國府田に向かって声を掛けた。


***夜明けの静寂***


 午前4時を過ぎ、悪霊たちは次第に姿を消して行く。

寮たち浄化メンバーは疲労の色を隠せなかったが、なんとか全員が無事であることに安堵していた。


「この夜を越えられたのはみんなのおかげだ」寮が静かにメンバー達に感謝の言葉を述べた。

 美紀も疲れているようだったが、笑顔で答えていた。


 祐一は、寮達メンバーのチームワークと活躍に胸が熱くなるのを感じた。


 朝日が上り、新たな一日が訪れたが霊山に隠された謎は、まだほとんど解決されていなかった。


「次の戦いに備えないと…」祐一を始め、メンバー全員が、そう心に決め新しい一日への準備を始めた。


***霊山からの撤収***


しかし、今回の霊山の浄化活動はメンバー全員、大きな消耗を強いられており、一時撤収する事が決定した。祐一も残念に思ったが美紀の疲れた様子を見ると、今回は撤収する事が懸命な判断と思った。


 こうして、祐一の霊山の調査活動は、予想外に早く終了する事になった。


 車で霊山を下り、集合場所に戻り解散しメンバーが帰路につく。


 祐一は美紀に車内で今回の浄化活動の体験を詳しく聞いた後、次の挑戦に向けたトレーニングを行い再び霊山に向かうことを決意した。


美紀は疲れた顔で微笑む。「ええ、でもこれを糧に次はもっと準備万端で挑みたいわ」


祐一は頷き、再挑戦への意欲を胸に秘め別れた。


***つばき荘での日常***


 霊山から戻った祐一は、

つばき荘の玄関に立ち、家の静けさに一息ついた。その時、桜が通りかかり、声をかけてきた。

「お帰り、祐一くん。また怪しいところにでも行ってきたの?」


 祐一が苦笑すると

桜は続けた。「あんまり現実的じゃないことばかり考えてると、メンヘラになっちゃうわよ」


 その言葉に祐一は

肩をすくめ、「誰がメンヘラだって?僕は、ちゃんと現実的に考えてるつもりだよ」と軽く応じた。


 桜が笑顔で

「それならいいけど」と答えた後、祐一は部屋に戻り、つばき荘での穏やかな日常を改めて感じていた。


「平穏な日々も悪くないな」とつぶやきながら、

次の挑戦への計画を練る祐一の心には、再び挑む覚悟が芽生えていた。


 ご購読、ありがとうございました。ひとまず、書けれる所まで駆け足で書いてみました。

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