幸運にも簡単
「よ~し!やるぞ~!!(詠唱)おりゃー!」
ななな!アズサが…詠唱を覚えてる…!?そういうところはしっかりしてるのか
「できたー-!!」
アズサはしっかりと普通に手のひらサイズのつちを浮かばせていた
うん。あれが普通なんだよ
俺と貴族っ子が異常なだけで
そのまま授業は終わり、二時間目が始まった
~6年と11か月後~
今年で小学部は卒業か、
いろいろあったな
ま、あと一年あるけど
「エールちゃん!」
「アズサちゃんどうしたの?」
「今日の授業って何あるんだっけ?」
「今日は魔法の実技と筆記のテストだよー。あ、これ卒業試験だって」
「え!!???????!!!!?勉強してないよー!!」
「じゃあ今から練習しよっか!けっこう簡単らしいし、気楽にがんばろー!」
「うん!!」
~練習場~
「おりゃー-!!」
「うん!アズサちゃんも詠唱なしでしっかり魔法撃てるようになったね!!」
「あはは…、私も普通じゃなくなっちゃったかー…」
「なんかいった?」
「いやー?別に」
「そっか!一通り勉強も終わったし、教室いこっか!」
「うん!」
~実技テスト~
実技テストの行われるグラウンドに案内されると、100mくらい離れたところに
的が置いてあった。
「エルさん、どうぞ。」
「はい」
「炎、風魔法で、あの的を壊してください」
「はい。いきます。」
俺は的に杖を向けて魔法を放った
風に炎がまとった魔法は、的に向かって直進に進んだ
ドゴーン
という音と共に、地面が大きく削られ、的が跡形もなく消しとんだ
「え…?あ、はい。テストは以上です…。
続いてアズサさん」
「はーい」
「始めてください」
「やー」
ドゴーン
「…は…お、終わりです。筆記テスト会場に移ってください…」
~筆記テスト~
教室に入ると、それぞれの机に試験用紙が置かれていた。
「皆さん、席についてください。では、テストはじめ」
そのまま魔法陣の作図、魔法の原理、などなどの問題を解いてテストは終了となった。
~結果~
エル 合格
アズサ 合格
貴族っ子 合格
おおおおおおお!!これで中学部への進学は確定だー-!
アズサちゃんも受かってるし!
貴族っ子も受かってるけど…
「やったね!エルちゃん!!」
「うん!」
「お二人にお話があります」
「「ん?」」
突然、眼鏡をかけた真面目そうな女の人が声をかけてきた
「あなたたちを、中学部のエリートコースへ推薦します」
「「は?」」