幸運な読書
女 ということは色々な課題(不安)が生まれるわけだ
まずは月一で来るアレ
あとは女としてどうふるまうか
…友達ができるか……
どうするかなー。
ま、今はこの世界について勉強しよーっと。
あれ?
今更だけどなんで言語がわかるんだ?
普通に読めるし話せるし
ドユコト?
この世界への疑問は深まるばかりだZE☆
そんなことより
本の内容は…
『この世界には【魔法】というものがあります
生活しやすくなるような画期的な魔法や
攻撃や狩りに使うような魔法もあります
魔法を使うには【魔力】が必要です
魔力は体力と同様正確には数値化できません』
か。
異世界といえばステータスとかあってすげーゲームっぽいと思ったんだけどな。
なになにほかには…
『この世のすべての人間が魔力を持っており、
多かったり少なかったりします。これを魔力量と言います。
また、魔力量が多いと高度な魔法が扱えたり
魔法による大会に出場できたりと、魔力量により
活動の幅が広がります』
『魔法を放つ・使うには【魔法陣】の構築・詠唱が必要です
そのためには魔導書を読んだり、誰かに教えてもらう必要がある
また、勉強と同じで魔法陣の形を忘れたり詠唱を忘れたりすることもある』
『この世界には動物のほかに魔物・魔族
と呼ばれる生物が存在し
魔鉱石から生まれ人間の生活を害したり
逆に共存出来たりと様々です
※魔鉱石とは魔力が石に浸透してできる鉱物である
魔力を通しやすく、杖や剣に使われている』
なるほどなるほど…
実にわかりやすい
評価に値する(’ω’)
魔物か…
ドラゴンとかいるのかな…ワクワク
しっかしこの本誰が書いたんだ?
著者名もないし
ふつうこんな本書かないだろ
なんだよこの世界の基礎知識って
絶対異世界人向けだろ
お父さんなんでこんな本持ってんだよ
ありがたいけど
もしかしたらほかの異世界人とか転生者とかもいるかもしれないな
見たところ本も新しそうだし
まだ作者さんが生きてるかも
ん?
なんか薄く書かれてる?
『こんにちはー!私はハル。この本の著者だよー!
よろしくー-!!
この本は世界に一冊しかない
とーってもとーーーっても貴重な本なんだぞ!
この本を読んでるってことは、君
異世界人だね?(☆ω☆)
ふふふふふ…私の目はごまかせないぞ☆
さてさて、そんな君には
私がチョーチョーチョー頑張って開発した
チョーチョーチョー強くて最強な魔法
しかもしかも魔力の消費量も少なく
コスパ最強!!
教えてほしい?ほしいよね!
だからおしえちゃうね!
ほんとにいいのかって?
いいよ
だってもう死ぬし
頑張って使いこなしてね?
あ、魔法陣は下に書いてあるからねー。
じゃ、ソユコトで~』
作者からのメッセージ?
しかも日本語だ…
テンションバグってるけど
その文の下には魔法陣が書かれており、詠唱の仕方が書かれていた
最強とか言ってたし、あんまり家では使わない方がいいか
ていうか、なんだ?
もう死ぬしって
これがほんとなら
ハルさんはもう
死んでいる
ということになる
そして、この魔法を使えるのは、俺だけになる…てことかな?
早速外出て試して―――
「エルーーーーーーー!!!!」
「お父さん!?!?なんでドア蹴り飛ばしてくるの!?!?」
「エルーーーーー!!!!」
「お母さん!?なんで壁突き破ってくるの!?!?!?!?」
「お前の入学の手続きが完了したぞーーー!!!」
「え?えー-------------------!?」