表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【漫才】仮想通貨

作者: 広江宇一

不機嫌な相方の最近の悩みとは……


オリジナル漫才の脚本

短時間で読めるので、お気軽にどうぞ


『ゲラゲラコンテスト3』投稿作品

http://getup-getlive.com/syosetuka/


ツッコミ:男、ボケ:男



二人  :はい、どうもー。


ツッコミ:今日も元気に行ってみましょー!


ボケ  :(不機嫌そうに遠くを見つめる)


ツッコミ:どうしたんや、君。やる気ないなぁ。


ボケ  :そんなことないよ。


ツッコミ:いやいやいや、どうみても不機嫌やんか。なんかあったんか?


ボケ  :なんもないよ。


ツッコミ:ほんまかぁ?


ボケ  :心がここに無いだけよ。


ツッコミ:大問題やん! 心、どこに行ってもうたんや!


ボケ  :あっち。


ツッコミ:はよ行って、取ってこい!


ボケ  :冗談やって。ホンマは、仮想通貨のレートが気になっててな……


ツッコミ:仮想通貨⁉ いつから手ぇ出してたんや!


ボケ  :ワイがやってるんちゃうねん。でも、切実なんよ。


ツッコミ:どういうことや?


ボケ  :晩のおかずが一品減るねん……


ツッコミ:オカンか! オカンがやってんのか!


ボケ  :実家暮らしやと、文句言えんのよ。


ツッコミ:それは言いづらいなぁ。


ボケ  :昨日なんか、白飯にフリカケだけやぞ。


ツッコミ:そんなん、もうこれ以上、減らんやんけ!


ボケ  :ホンマや……お前、ええ事言うやん。


ツッコミ:そんな輝くような笑顔で言われると、悲しなるわ!


ボケ  :でも、いい事もあんねん。


ツッコミ:そうそう。そういう事が聞きたいわー


ボケ  :昼飯の後って、眠くなるやんか? 特にワイは低血圧やから……


ツッコミ:あぁ、あるね。そりゃ、どうしても仕方ないね。


ボケ  :眠くならんねん。昼飯食うと胃がびっくりして、血圧が上がるんや。


ツッコミ:悲しなるわ! ホンマ!


ボケ  :心の底から、頂きますが言えるんやぞ。


ツッコミ:大切やけどね! 大切やねんけど、何か引っかかるわぁ、それ。


ボケ  :ウチのオカン、教育ママやねん。俺のために、わざとやってるんやろか。


ツッコミ:ぶん殴れ! 帰ったらすぐに! 目ぇ覚まさせろ!


ボケ  :お前! 人の親になんてこと言うんや!


ツッコミ:いやいや、異常やろ。親父さんは何も言わんのか?


ボケ  :言わんで。昨日の夜も冷蔵庫に寄っかかったまま、静かにしとったで。


ツッコミ:それ、大丈夫なんか⁉


ボケ  :そういえば、今朝も同じ恰好やったわ。よっぽど冷蔵庫が好きなんやね。


ツッコミ:それは倒れとんちゃうの⁉


ボケ  :まさかぁ。ちょっと変な匂いがしたから、ちゃんと風呂入りぃよって声かけたったわ。


ツッコミ:すぐに救急車呼べ!


ボケ  :大袈裟やなぁ。ちょっと干物が腐ったような匂いがしとっただけや。


ツッコミ:普通の人は干物の腐った匂いせぇへんやろ!


ボケ  :帰ったら、ええダシが取れてると思うで。へへへ……


ツッコミ:サイコパスか! お前ら家族、全員イカれてもうてるわ!


ボケ  :そういえば、君。いつから双子になったんや?


ツッコミ:幻覚や!


ボケ  :そんな激しく踊らんでも。


ツッコミ:眩暈めまいや!


ボケ  :おっと。そんなデカい声出されると、足が震えてきたわ。


ツッコミ:貧血や!


ボケ  :(ツッコミに寄っかかる)


ツッコミ:お客様の中にお医者様はおりませんかー⁉


ボケ  :俺が死んだらそのまま埋めてくれ……


ツッコミ:土葬か⁉


ボケ  :火葬……通過……


ツッコミ:付き合いきれんわ!


二人  :ありがとうございましたー!



おしまい

感想、お待ちしております!


↓漫才・コントの脚本はコチラにまとめています↓

https://ncode.syosetu.com/n6631gw/


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ