はじめて企画を立ち上げるあなたへ
このエッセイを読んでどう思われましたか?
うわ、大変だ。自分には出来ない。
って、思われたでしょうか?
確かに企画の主催は大変です。
でも楽しい。
やりがいもあるし、何よりも参加者さまが楽しんでくれることが、嬉しい。
開催期間中、私はワクワクしっぱなしでした。
今日はどんな作品がくるだろう。
このテーマをこんな切り口で書くのか!
ああ、こういう風に表現なさるのか。
わっ、あの人が参加して下さった!
新規の方も参加してくれた。
様々な作品から受ける刺激。
参加者さま自身の楽しそうなコメント。
作品への感想や新しく始まる交流。
なによりのご褒美です。
ぜひぜひ、ご体感下さい。
ここまで色々と書いておいてなんですが、別に私のエッセイ通りにする必要はありません。
これいいなぁ、参考になるなぁ、ってところだけ真似して、これは無理ってところはスルーしちゃって下さい。
あなたの企画はあなただけのものですから。
主催者は、完璧でなければならないの?
いいえ、そんなことはない。
私はそう思っています。
勿論、企画をしっかり運営して自分自身も順守する。それは大事だし、私も目指しています。
でも上手くいかないことがあったり、予想以上の事が起きたり。
その時、完璧な対処が出来る人しか企画を運営出来ないって、ちょっと辛いですよね。
だから途中で企画の概要、ルールを改変したり追加・削除したりしてもいいんじゃないかな、と思います。
きちんと参加者さまにお知らせして、不満の出た場合には誠心誠意謝り、それでも分かっていただけなければ、申し訳ないですが今回の参加はご遠慮くださいと、主催者の権利を使いましょう。
その時、自分で最初に決めた、企画の軸にそって下さい。
とにかく気楽にワイワイ。
間口を広く、色んな人に。
公式のようにストイックに。
どんな軸でもいいですが、企画したあなたの軸。これをブレさせないで。
勿論、参加者さまのご意見は大事です。
そのご意見が、企画や参加者さまのためになるものなら、積極的に取り入れましょう。
逆に企画のスタンスを崩してしまうようなら、取り入れないこともまた、大事です。
トラブルが起きないようにしても、トラブルが起こってしまった時。
深呼吸です。
売り言葉に買い言葉、喧嘩腰になってはいけないのは勿論、穏やかに話そうとしても、心が落ち着いていなければ感情が文章に出てしまいます。
焦らずゆっくりトラブルに向き合ってください。
自分一人では対処できないと感じれば、誰か信頼できる人に相談してもいいです。
主催者だって人間です。
最初から上手く出来るかなんて、やってみなければ分かりません。
一生懸命にやっても、失敗するかもしれません。
だけど大丈夫。
あなたの企画に賛同して参加して下さった人たちです。あなたの力になってくれる人はいます。
自分が上手く出来ないところは、助けてもらいましょう。
一人で抱え込まないで下さいね。
それでも心が折れてしまいそうなトラブルに発展してしまった時。
場合によっては、ブロックするという、最終手段もあります。
主催者が心身を崩すと、参加者さまも胸が痛みます。
参加者さまのことは、大事です。けれど、主催者自身もまた、大事です。
最初に自分を守る手段を用意しておき、心置きなく企画を楽しんでください。
主催者と参加者さま。
どちらも安心して、企画を楽しんでほしい。
そう願います。
以上、これまで私が辿ってきた経験という、企画のあしあと。
それを元にしての、企画立ち上げガイダンスでした。
ご参考になったなら、幸いです。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。
企画立ち上げに必要なことは一通り書いたつもりですが、
あんなこと知りたい、こんなこと知りたい、など。
ご質問がありましたら、感想やメッセージなどでお気軽にどうぞ。