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小品

何かが降りてくる

作者: 星野☆明美

DURAN DURAN というアーチストの「PLANET Earth」を何回も聞きながら、二番の歌詞を自己流で解釈していた。

「・・・あなたが降りてくるかどうか教えて欲しい。この誰もが抜け出そうと躍起になっている地上へ。僕の目は曇ってあなたの姿が見えない」

真夜中に鏡の中の自分の目の黒目の中心を見据えて、半狂乱になりそうな気分でいた。

「降りてきてやろうか?」

暗くて冷たい声がした。

その瞬間、自分が狼狽するのを知る。

「何のために?」

「お前が呼んだ」

「僕は・・・」

もし「それ」が降りてきたら、取り返しがつかないことになると、本能が告げていた。

「断る」

鏡の中の冷徹な目はもう見たくなかった。

夜は魔物のようにあり得ない出来事を孕んでいる。

僕は、明日の朝の眩しい光を待ち遠しく思った。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 朝の眩しい光を待ち遠しい。この言葉が見ようにハマっている点ですかね。気持ちに共感できました。
[良い点] やばいものが降りてきた?! 夜中の鏡って怖いですよね。自分が映っているはずなのですが、それは本物? なにか違うものでは? なんて考えてしまいます。 作品の中では、誘惑(?)を振り切れてよか…
2019/03/21 19:19 退会済み
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