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【共生魔法】の絆紡ぎ。  作者: 山本 ヤマドリ
3章・親善大使として親書を届けに。
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魔物達の王と側近

 海龍達と共同戦線を張る事となった俺達だったが、今はメリム達を追いかけて来たマーマン達を港に停泊していた船舶の人達と共に倒していたが、マーマン達自体はそこまで強く無かったので淡々と討伐していたのだが、皆は思った。


 小国とは言え何国も滅ぼした奴が用意した試練と言うには、余りにも簡単すぎると。


(グノーシスが言っていた試練とは、ある程度纏まった数の魔物達を呼びよせるだけなのか?

 いや……。 これだけ大掛かりの仕掛けを施す事の出来る組織なんだ、絶対にこれで終わらる訳が無いよな……)


 未だにケントニスの都市全体スッポリと覆い、尚且つ幾何学模様の描かれた赤い魔法陣の内では至る所で魔物が出現しているが、まだ小物の魔物が中心で指揮が取れるほど強力な個体は沸いていない様で、魔物達もバラバラに行動しているので、まだ今の所そこまで脅威度は高く無い。


 だけど……。

 もしも、バラバラに行動する習性を持つ魔物達の群れを纏める事が出来る個体が沸いてしまった場合は、危険度が一気に跳ね上がって状況が一気に変わってしまう。

 それが今俺達がもっとも恐れている事だった。


 そんな考えなどお見通しだと言わんばかりに、空から見張りをしていたクルルさんから俺達が最も聞きたく無かった報せが入る。


「陛下! コボルトなどの魔物達はそのままですが、ゴブリン達が1カ所に集まり始めています!」

「何だと! クルルその先にどんな存在がいるか見えるか!?」

「ゴブリン達の数が多くて視認性が……。 少々お待ちください……、な……、あれは…。 そんな……」

「どうしたクルル! 何かいたのか!?」

「キング……【ゴブリンキング】が沸いています! 他にもジェネラルとウォーリアなど、多数の上位種がロードの前で跪いています……」


――――――――――――


【ゴブリンキング】


 ゴブリン達に取って王の立場に位置する個体。

 そいつが居るだけで周辺に居る同族に対して大幅な強化バフをほどこすため、ただのゴブリンでさえ1段階上の強さとなってしまう。

 もしもゴブリンキングの存在が確認された場合は、国を挙げての討伐が推奨されている。


――――――――――――


「ゴブリンキングだと……! こんな逃げ場が無い状態で、ゴブリンキングを討伐しないといけないのか……」


 ハーディ皇帝はその難易度の高さを想像して溜息を吐くが、ここで自分が弱気を見せてしまうと本当に国が壊滅しかねないため、自身を奮い立たせると集まっていた兵達に指示して回った。


「クルル、ゴブリンキング達に動きはあるか?」

「いえ。 連中は出現した場所で何か儀式をしている様で、その場からまだ動いていません!」

「まだ動いていないのなら、今の内にある程度指示を出しておく必要が有るな……。

 メリル殿、もしキング達がこちらに攻め込んで来た場合は、あなた達にもゴブリン共の討伐を協力してもらう事になると思うが、その時はよろしく頼む」

(わかった、その時は我々も協力させてもらおう。 彼奴らに勝てそうか?)

「分からない……。 だがやるしか無いだろう、奴らを殲滅しなければ我々は皆殺しにされた上で、奴らの食料にされてしまうのだからな……」


 ハーディ様の言葉を聞いて、俺達は良くラノベで描かれるゴブリン達の習性を思い出していた。


(そうだったな……。 小説などでも彼奴らはそう言う魔物だったな)


 心の中で奴らに負けた時の想像をしていると、服の袖を持たれた感覚があったのでそちらを見ると、不安そうな顔を俺に向けているエリアが居た。


「エリア、どうしたんだ?」

「共也さん……。 私達は勝てますよね?」

「恐らく。 いや、必ず勝つんだ。 魔族を相手にしようと言うのに、ゴブリンキング如きに負けてたら勝てるものも勝てないじゃないか?」

「確かにそうですね。 私も後方支援として回復魔法で皆さんを助けて回るので、怪我を負ったら遠慮なく言って下さいね!」

「共也、そのエリアちゃんは僕が守るから大船に乗ったつもりで居てよ!」

「鈴か。 泥ぶ……。 頼りにしてるぞ!」


 危うく泥船と言いそうになったが、鈴は未だにニコニコとしているのでバレる事はなかったようだ。


〖ガン!〗


「痛っった!!」

「泥船と言いそうになった罰だよ!」


 やっぱりバレていた様で、結界で覆った足で脛を蹴られてしまった……。


 そんな俺達のやり取りに辺りから少しの笑いが沸き起こり、悲壮感が覆って居た雰囲気も少しばかり改善されたので、脛を蹴られた事も少しは報われた……。


「共也よ。 お主達の漫才のお陰で兵士達の雰囲気も良くなったし、これなら少しは生き残る希望を持つ事が出来る!」

「狙ってやったんじゃ無いのですけれどね……」


 俺とハーディ様の会話のやり取りが終わったと同時にゴブリン達に動きがあった様で、奴らの動きを見張っていたクルルさんから報告が入った。


「陛下! ゴブリンキング達がこちらに向かって進軍を開始ししました!! 道中にいたコボルトやトロール達がゴブリン達の波に飲まれた事で消滅を確認!」

「来たか……」


 儀式を終えたゴブリン達は、市民達が避難している城にではなく俺達がいる港の方に真っすぐに向かって来た。

 その情報をクルルさんから得たハーディ様は、早速メリム達に協力を依頼した。


「メリム殿。 建物が壊れても構わないから、ゴブリン達に水弾を一斉に叩きこんでもらう事は可能か?」

(私達は構わんが、街がかなりの被害を受けると思うが良いのか?)

「構わない。 都市に住んで居た者達はすでに城へ避難しているだろうからあの周辺は無人のはずだから、遠慮なくやってくれ」

(そう言う事なら遠慮無く行くぞ! 皆水弾を生成して意地した後、私の合図で一斉射だ!)

(タイミングは任せるぞメリム)


 海龍達が首を上に持ち上げて水弾を生成し始めると、メリムは合図を送るタイミングを見計らっていた。


(まだだ、まだだぞ! 未だ、撃て!!)


〖ドドドドドドドド!!〗


 メリムの発射の合図と共に物凄い数の水弾が、こちらに向かって来ていたゴブリンの集団に着弾すると、水の圧力をもろに受けたゴブリン達は次々に消滅していった。

 だが、元々の数が多いのでメリム達の水弾を受けて沢山の仲間が消滅しても、気にせずにこちらに攻めて来るゴブリン達の進軍速度は大して変わっていなかった。


「来るぞ! ゴブリンキングの影響で通常のゴブリンも強化されているはずだから油断するなよ!」


 ハーディ様の指示を受けた俺達も、戦闘準備をする為に各々の得意とする武器を構えた。


「与一と室生は援護射撃に徹してくれ。 ジェーンは遊撃として皆のサポートを。 みんな……、全員で生きてノグライナ王国に向かおうな!」

『ああ!』『ええ!』


『来たぞ! ゴブリン共だ!』


 とうとうゴブリン達が俺達の居る港に到着すると、俺達を見つけた奴らは奇声を上げて襲って来たのだがティニーさん達が現れたゴブリン達に向かって飛竜達の火炎ブレスを放った事によって、かなりの数が焼かれて消滅して行った。


「これで少しは数が減ってくれると嬉しいけど……。 まぁ、無理だよね……」


 ティニーさんの呟きは、新たに現れたゴブリンの群れの奇声によって塗りつぶされた。


『ぐぎゃぎゃぎゃぎゃ~~!!!!』


「また来たぞ! 今度はホブゴブリンも混ざっているみたいだから気を付けろ! 密集陣形!」

『は! おおおおおお!!』


 ハーディ皇帝の指示を受けた兵士達は密集陣形を敷くと、自分の主を守る為に群れに突っ込んで行きゴブリン達を次々に消滅させて行った。


「ディーネ、スノウ、力を貸してくれ!」

(うん、頑張ろ!)

(行くよ~!)


 水と小さな氷の粒が薄っすらと魔剣を纏うと、微かに振動し始めた。

 その剣を握り締めた俺は襲って来たゴブリンに対して、横に振るうと抵抗も無く剣が通過してしまいゴブリンの体を両断してしまった。


「うわ……。 切れ味が凄い事になってるな、ちょっと怖いくらいだ」


 ゴブリンを両断した場面を見ていたダグラスは、驚愕の眼差しを俺に向けて来ていた。


「共也。 お前、そんな浪漫技をいつの間に……。 俺もその技をすっっごく使いたいんだけど??」

「悪い……。 この技はディーネとスノウが強力してくれる事でやっと発動出来るから、他人が使う事が出来ないとは思うんだが……。

 ディーネ、スノウ、ダグラスの剣に俺の剣に施した振動剣を付与する事って出来るかい?」

(む~り~)

(無理だよ~)

「らしい……ダグラス悪いな……」

「何てこったい……。 ラノベに良く出て来る技を目撃してしまったから、久々に凹んでしまったぜ……」


 ダグラスはゴブリンを討伐しながらも、超振動の剣を使えない事に項垂れていた……。


「ダグラス、共也、ゴブリンの数が増えて来てるんだから、さっさと倒して行ってよ!」

「別に手を抜いて無いだろ……」

「あぁ?」

「ちゃんと倒してるんだから睨むなよ!!」

「チッ!」

「柚葉。 お前舌打ちしたな!?」

「五月蠅いわね。 あんたが真面目に討伐して行かないから会悪いんでしょう!?」

「てめ!」

「2人共いい加減にして!! 2人が喧嘩してると他の人に負担が回るのよ!!」

『「魅影が……怒った!?」』


 普段おっとりしている魅影に怒られた2人は、あ、これはヤバい……と思った様で、お互いの目線を合わせるとバツが悪そうに頭を下げて謝罪した。


『「悪かった……」』


 2人は魅影に怒られた事で少々凹んでいたが、柚葉は魔法糸でゴブリン達を切り刻み続け。

 ダグラスは両手剣で次々にゴブリン達を小さな魔石に変えて行った。


 ダグラスが怒られた原因が俺の振動剣にあるのだが、これは男の浪漫が詰まってるんだからしょうがないじゃないか……。

 それを証拠に普段大人しい委員長タイプの室生までも、目をキラキラさせてこちらを見て来ている。

 しかも、ボソリともし銃の開発に成功した場合、弾に超振動を組み込めないか鉄志に相談してみようとか怖い事言ってるし。


 ダグラスと柚葉を怒った魅影は薙刀で、そして愛璃が双剣でゴブリン達を屠っていた。

 そんな中、菊流は炎を全身に纏ってゴブリン達を次々と魔石に変えて行っていたのだが、その時相手をしていたホブゴブリンより、さらに体が大きいなゴブリンウォーリアが倉庫の壁を突き破って奇襲を仕掛けて来た。


 だが菊流はその奇襲も落ち着いて受け流し、ウォーリアが突進して来た勢いを利用して腹を蹴り上げると上下に分断して消滅させていた。


 そして菊流の纏う火の粉を、俺のポーチの中にある卵が吸収していた事に俺達は気付く訳も無く、そのままゴブリン達との戦いを続ける事になるのだった。


 ==


 俺達はあれからかなりのゴブリン達を葬ったが未だに数が減ったようには見えない上に、ゴブリンキングの能力によって1匹1匹が強化されているため、いつもなら兵士達にとって楽なはずの普通のゴブリンでさえ手こずる様で、徐々に怪我人が出始めていた。


「はぁ、はぁ、こいつらまだ来るのか……」

「共也さん、大丈夫ですか?」

「少し怪我を負わされたから回復して貰って良いかい?」


 俺は疲れで集中力が散漫になっていた所にゴブリンから棍棒の攻撃を受けてしまい、そこから血が滲んでいた。


「はい。 【ヒール】」

「ありがとうエリア。 また行ってくる」

「まだまだ戦闘は続きそうですからお気を付けて」


 ハーディ様を守りながら戦闘していた兵士達にも疲れも見え始めた所で、通路の奥からウォーリアよりさらに一回り大きな体躯を持つゴブリンジェネラルが1匹姿を現した。


「はぁ…はぁ……。 普通のゴブリンでさえあまり減った感じがしないのに、ここに来てゴブリンジェネラルですか……。 ですがここで凹んでいる訳には行かないんですよね……」


 魅影は自身の持つ薙刀をさらに強く握りしめると、ゴブリンジェネラルに対して槍先を突き付けた。


「グォォォォ~~~~~~!!!!」


 その行為を自分に対する挑発だと理解したゴブリンジェネラルは、余程腹を立てたのか一度大きく咆哮すると魅影に戦闘を仕掛けた。


「魅影、私も援護に入るわ!?」

「菊流ちゃん来ないで! こいつは私が引き付けておきますから、今の内に他の幹部級のゴブリン討伐の方をお願いします!

 でないとこのゴブリンのスタンピードは、いつまで立っても終わらないかもしれません!」

「魅影!?」


 魅影はジェネラルとの戦闘で皆が巻き込まれない様に考慮してくれたのか、ジェネラルを引き連れて何処かに移動して行った。


 すでに見えなくなってしまった魅影の事が心配だが、彼女の言う通り今は他の幹部級ゴブリンの討伐をする事でしかこの試練と言う名の馬鹿げたスタンピードを終わらせる手段を思いつかなかったのも事実だった。

 だが、その幹部級のゴブリンがまだ魅影が相手をしている1匹しか現れていない事を不思議に思いつつ、通常のゴブリンを相手にしているがここに来てもキング達が現れないのはあまりにも不自然だ。


「これだけのゴブリンを倒しても、キング達が現れないのはどういうことだ?」

「確かに変だよね、私も探知の結界を広げてるけど、何処に引っかからないし……。 クルルさん、群れが移動を開始する時はロードもこっちに向かって来てたんですよね?」

「ええ、確かに群れと一緒に移動していたわ。 特徴としては体色が赤黒いからすぐわかるはずよ、あなた達が討伐したって事は無いのでしょう?」


 飛竜と共にゴブリン達を討伐しているクルルさんに特徴を教えてもらったが、確かに赤黒いゴブリンなんて見た覚えすら無い……。


(何処だ……。 何処にいる……)


 心臓の鼓動がどんどん高くなり緊張感が否応なしに高まって行くのを感じていると、唐突にメリムが念話で叫ぶ。


(ハーディ! 後ろだ!)


 メリムの警告と同時にハーディ皇帝の後ろにある海が弾け飛ぶと、赤黒いゴブリンを含めた巨大な体躯を持つゴブリンジェネラル達が飛び出て来た。


 ゴブリンキング達は俺達が待ち構えているのを理解した上で、海から奇襲する事を選んだようだった。


「ハーディ陛下!」


 ティニーさん達が必死に飛竜を操りゴブリンキング達とハーディ皇帝の間に割り込もうとするが、あまりにも距離が近すぎるため着地する訳にはいかない、しかもキングの邪魔はさせないとばかりに通常のゴブリン達が、握り拳大の石を竜騎士達に向けて投げつけるので、近づく事すら出来ないでいた。


 その状況の中、ゴブリンキングはハーディ皇帝がこの群れのリーダーだと見抜いたのか、クルルさん達には目もくれず一直線に突進して来た。


「来るぞ! 陛下を守るんだ!」


 兵士達も必死に防御陣形を取り迎え撃とうとするが、次々に吹き飛ばされてしまいゴブリンキングの勢いが止まらない。


「と、止めろ! 陛下をお守りしろ!」


 そして、ハーディ皇帝の前まで来たキングは勢いのまま剣を振り下ろした。

 

〖ガギ――ン!!!〗


「ダグラス君!」

「お前なんかにハーディ皇帝をやらせるかよ!!」


 ダグラスがキングの剣を受け止めてくれたお陰で、兵士達も何とか体勢を立て直す事に成功した様だ。


 勢いを止められたゴブリンキングはハーディ様を仕留めきれなかった事を残念そうな顔を一瞬見せて下がったが、キングの剣を受け止めたダグラスを忌々しそうに睨んでいた。


 同じ様に海から出て来たはずのジェネラル達を探すと、奴等は菊流達に抑えられていてゴブリンキングを援護する事は出来無い状態となっていた。


 キングとしばらく睨み合いが続いていた俺達だったが、そこに海龍と戦闘していたマーマンの一体が海中から弾き出されて偶々ゴブリンロードの足元に落ちて来た。


「???」


 何を思ったのかキングはそのマーマンを片手で持ち上げると、しばらくジロジロと眺めていたのだが、キングは徐に口を大きく開くと、まだ生きているマーマンの肉をむしり取って咀嚼し始めた。


「ぎゃがががががぁあぁ!!」


 そのあまりの光景に俺達が絶句して動けないでいると、マーマンを咀嚼する毎にゴブリンロードの体が僅かに大きくなっている気がした。


「おい。 何だかあのゴブリン体が大きくなって行って無いか?」


 だがそれは俺の気のせいでは無いらしく他の皆もそれを感じた様で、焦りを覚えた俺達はマーマンを食べる事を阻止する為に動き始めた。


「ゴブリンキングがマーマンを食べる事を阻止してください! 何かやばい事が起きるかもしれない!」

「まずは私がキングにブレスを放ちます!」

「ティニーさん、お願いします!」


 俺の発言と同時に、まずはティニーさんがいち早くキングに向けて飛竜のブレスを放ち焼き払ってくれたが、身体能力が上がったのか奴は食いかけのマーマンを放り投げて飛竜のブレスを防いで回避すると言う荒業を披露した。


「こいつ、マーマンでブレスを防いだだと!?」


 マーマンを少し食べた事による自身の変化を感じ取ったゴブリンキングは、手の平を開いたり閉じたりしていたが、奴は凶悪な笑顔を浮かべると海に飛び込もうと走り出した。


「不味い! 奴はマーマンを捕食する気だ、海に入るのを止めるんだ!」


 だが、すでに距離が離れて居る為海に飛び込む事を止める事が出来ない。

 後一歩で海に飛び込まれてしまうと言う所で、鈴が結界術でキングが海に入るのを阻止してくれた。


「あんたの好き勝手にはさせないよ!」

「ぐがぁぁぁぁ~~~!!!」


 海に飛び込む事を鈴の結界に邪魔されたキングは相当頭に来たのか、激高して叫び声をあげながら行く手を阻む結界を攻撃していたが、破壊出来ないと悟ったロードは新たな獲物として俺達を選んだらしく涎を垂らしながら獲物を選定するような目でこちらを見続けていた。



ゴブリンキングは捕食すると強化されるみたいですね。

次回は“別視点の魅影編”を書ければ書いて行こうかと思います。

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