その後のこと。勇者との会話。
女神曰く、この世界の勇者と魔王は他とは違い、名誉だとか二つ名以上の意味がある。
支配するものとして君臨する魔王。
そして、その支配の枷を打ち砕き、世界に平和をもたらした勇者。
二つの力は世界に一つずつしか存在できない。ゆえに魔王は狙われる。力に惹かれた、力に溺れた、身勝手な存在の手によって。
「なんだそれは。私の救った世界とは違うじゃないか」
「だから言っただろ、この世界って。どうして急に聞いてきたんだ? 」
会いに来てそうそう聞かれたので解説してあげた。まったく、どこからそれを聞いたのか。
「カリキュラムを受けていた時に、女神様が自慢気に話していたのを思い出したのだ。内容はほとんど忘れてしまったのでな」
圧倒的二度手間じゃないか。
「それはそうと、そろそろこれを外してくれないか」
「殺す気でくるやつを自由にして安心できるか」
現在、要注意人物イサムは城の地下で拘束されている。
拘束具でガッチガチに動けないくらいにされている。
「一応魔王だろう? なんでそんな仲良くできる」
「そんなん自由だ。それに魔族の王としての地位は他のやつに押し付けたし。そんな堅苦しい物は僕にはない」
「本当になんのために魔王になったんだ」
よく聞かれることだ。僕は別に、誰かの上に立ちたいとか、支配したいだとか、そんなことを思って魔王になった訳じゃない。
ただ泣くのを見たくなくて、ただ戦友に恃まれて、そして自分で考えて、なるって決めた。
今考えるとその動機は、不純で、魔王らしさの欠片もなくて、でも魔王にならなきゃ叶えられない事で。
僕はその選択を後悔したことはない。だから僕は、イサムに告げた。
「世界平和と飯のため」
「なんなのだそれは。魔王らしさの欠片もないじゃないか」
笑われたことだけはちょっとムカついた。
「そろそろ外してくれな……」
「じゃ、僕帰るね」
地上に繋がる階段を昇る。おい、とか、おいてくな、とか。いろいろ聞こえてきた気がしたけど、たぶん気のせいだろう。そう思うことにした。
僕には魔王になりたての頃、そう、いろいろやりすぎて人間からも魔族からも嫌われていたあの頃、僕と過ごしてくれた友がいた。明るくて、悩みなんかも聞いてくれて、夢なんかも話してくれて、優しい人だった。
だがある時、彼女の家が襲撃され、誘拐されてしまった。襲撃犯は僕が半殺しで拘束したんだけど、彼女は見つからず、またしばらく妹と二人きりになってしまった。
そんな彼女と再開することになったことは、イサムをボッコボコにしてから数日後のことであった。
シーンーフォーギーアー! ってなってきもちよくフィーバーしてたら、執筆しなくなってて草なんだ。わんちゃんストックもらえてフィーバーより強いギアVアタックが一番好き