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またいつかまで。別れ

実。作中で、さようならって主人公がなかなか言わないのは、僕が昔みた、でんじーの大長編が原因です。

あの作品のせいで、またねって言葉が好きになりすぎたんだよ!

あれから一週間。

「もう行くの? 」

退院した彼女は、これからヤミノへと向かう。彼女自身が、そう決めたのだ。

「うん。こういうのって、思いついたらすぐにいった方がいいかなって思うの」

ヤミノの復興作業は、まだ途中。1日でも早く復興できるように手伝いに行くらしい。

「やっぱり、シズクは凄いや。そうやってすぐ行動できるところ、僕は好きだな」

「そうかな? 」

「そうだよ。きっと誇れることだ」

あ。褒められて、ちょっと嬉しそうな顔してる。

そんな顔を見て、ちょっぴり寂しい気持ちになる。

やっと会えた友だちと、また会えなくなるなんて。

「どうしたの? 二度と会えなくなるわけじゃないんだよ? 」

気持ちが顔に出ていたのだろうか。言われてしまう。

「それでも、別れは寂しいよ」

「確かに」

……どうしてだろう。話したいはずなのに、なぜだか言葉が出てこない。そういえば、こういう別れの前の会話を二人っきりでするの、始めてかもしれない。

「ごめんね、オウカ。お城とか、友だちの墓、壊して……」

少し間を置いて、シズクが申し訳なさそうに話し始める。

「別にいいよ。謝ってないやつもいるくらいだ……」

「そーれーとっ! 助けてくれて、ありがと」

返事を遮った彼女の言葉は、突然ながら僕を照れさせる。でも……。

「お礼を言うのはこっちの方だよ。 あの時、花畑で寝ていた僕に話しかけてくれて、僕と友だちになってくれて、ありがとう」

僕だって与えられていたんだ。お礼の一つ言えない人になったつもりはない。

気づいたら、暗い気持ちなんてふっとんで、僕達は笑っていた。

「うんうん。 やっぱり別れは笑顔でないと! それじゃ、行ってくるねオウカ! 」

そうやって彼女は、笑って僕に別れを告げた。

「またね。シズク」

そうして僕は、笑って彼女に別れを告げた。

走り行く馬車に手を振って、馬車が遠く見えなくなるまで手を振り続けて。また会う日まで。

「お別れはすみましたか? 」

背後から声をかけられる。この声はメグだ。後ろを振り向くと、そこには親衛隊と、イサムの姿があった。

「うん。みんなも、つきあってくれてありがとう。おかげで、シズクを止められた。感謝してもしきれないよ」

ちょうどいいと言わんばかりに、僕は彼らにお礼を言う。

「いいんだ。そんなことより! あのビームはいったいなんだったんだ!? 」

そんなことより!? そんなにどうでもいいか!? いや、でも確かに。僕が、最初に大先輩が戦ってるところをみた時は、こんな感じだった気がする。

「僕の大先輩の魔法だよ。転生者の先代勇者。いっただろ? ブレブには最強の人がいるって。たぶんテレポートで来てくれたんじゃないかな」

「魔王の兄貴が認めるほどだ。とてつもなく強いんだろ? 」

「僕が勝てるか怪しいくらい。なんせ、僕が知る中で、最強のギフトを持ってるからね」

「私よりも……あのチートよりもか? 」

「いやさすがにチートは含めてないよ。ま、あれくらいの能力なら一人で倒せるんじゃないかな。全盛期をすぎても、めちゃくちゃ強かったし」

ちなみに全盛期とは、勇者の力を持っていたころのこと。全盛期の強さは……勝てんて、あれには。

「まあいい。いつか戦って、私のギフトの方が強いと思い知らせてやる」

やめとけ捻り潰されるぞ。

「あ、そうだ。見返り見返り。私はご飯を所望します」

タール君そんなキャラだっけ。……確かに命かけさせて、ボランティアではい終わりって、酷すぎるよな。

「わかったよ。この前のとこな」

「私は、お前との決闘を所望する! 」

「断る」

「なんだと!? 」

イサム君、絶対この前のノリであの馬火力使うじゃん。嫌だよ。ワンミスで死ぬスリルなんて味わいたくないし。

「私は! えっと……その、一緒に買い物に行ってくれたらそれでいいかなって」

「うんいいよ」

死ぬわけじゃないし、全然よかったんだけど、メグは凄い喜んでくれてる。

よかったよかった。

「なら俺は、兄貴に聞きたいことがある」

「いいよ。なんでも言ってみて? 」

ダイル君、どんなこと聞いてくるんだろ? ちょっとワクワクしてる。

「お前はなぜ、魔王になった」

なーんだ、簡単な質問だ。ちょっと前にも答えたような気がするし。

「世界平和と、一人の笑顔を守るため。かな? 」

こんな理由で魔王になったことを、僕は後悔していない。

だってきっと、魔王にならなかったら、シズクと会うことも、イサムと会うことも、ダイルやタールやメグにだって、会うことはなかったと思うから。

過去が今をつくるなら、それはきっと、大事なことだったはずだから。

いったんの完結を向かえたぞい!

いやあ疲れた。疲れましたよホントに!

ここまでやってこれたのも、ここまで見てくださった皆さんのおかげでございます。

すこし前の回の後書きでも話したように、やりたいことまだやってねぇから! っと言いたいところなんですが、正直、ちゃんと再開できるか不安なところがありまして……。

そもそも、いい感じのところで区切って終わろうって思ったのは、リアルが大変なのと、他の作品も書かなきゃなって思ったからです。

作者たるもの、作品を終わらせなければ、読者に失礼というものである。っていう考えが自分の中にあるんですよ。だから、書きたくなくても、目的地を来てたならそこまで書かないと。

ちなみに、ひょっこり最新話を投稿したら、俺が再開する合図だ。です。

最後に、もし自分の作品で分からないところがございましたら、言っていただければなと。答えられる範囲で答えます。はい。

それでは、長いことつきあってくれてありがとうございます。

またねー!

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