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Vs 止めるために

なんだよあの光、なにあの剣。あそこまで威力を高められるなんて、想像以上のデタラメじゃないか。

あの様子なら大丈夫そうだ。こっちはこっちで大変なんだけど。

なんども言うけど、僕の飛ぶは、厳密には飛ぶじゃない。脆い足場や壁を空中に作って、蹴り上がってるだけ。こうすることで、足場を維持する魔力を節約しながら、空中を移動することができる。

そんな中で大量の敵を相手にするってなるのは、すごくキツい。

切ろうとも、切ろうとも、制限なく無限に湧き続ける

敵をどれだけ倒せばいいのか、なんど足場をつくればいいのか。考えるだけで頭が痛くなってきそうだけど、考えなければ、魔力が尽きて地面へと落下する。

こんなことなら、もうすこし節約気味に戦っときたかった。大結界を何回も作るんじゃなかった。

まあ、すぎたことは仕方ない。さて、この数をどう裁くか……。

やはり、三倍で押しきるしかないか。

いくよバディール。

握っているバディールが赤く輝きだす。魔力も身体能力も、ここからの僕は三倍だ。

はるか高みで浮かぶシズクを追って高く飛び、その進路を塞ぐ銀龍を狩り続ける。

影が見える。シズクを守る、今までに出てこなかった怪物。

その外見、生き物と呼ぶには、あまりにも機械らしすぎていてるが、立体的な丸や三角や簡素な体の中心には、明らかに生き物らしい大きな目がついていた。

「機械生物とでも!? そんなものまで作り出せるのか! 」

一見して感じるその脅威は、見た目ではなく、圧倒的な数であり、今までよりもはるかに多く、空を多い尽くすほどであった。

その内の一体が、こちらを視認した瞬間に、瞳の瞳孔に光が集まり始める。

あの色は……まずいな。

一筋の光線が、頬をかする。

これは……やっぱり、城から出てたトンデモビームのお手軽版か!

気づく。自分を取り囲む赤い光の大群に。

魔力を温存、してたら死ぬぞこれ!

こうなったらヤケクソだ! 全部跳ね返して、減らせるだけ減らしてやるしかない!

自分一人入れるくらいのボックス型の結界を作り出す。

全面に、魔力反射はつけてある!

四方八方から、逃げ場なく打ち出された光線の数々は、めちゃくちゃに反射され、爆発音と共に、多くの機械生物を撃ち抜き爆散させた。

よし、数が減った今のうちに、シズクのところに向かう!

上を向いた瞬間に気づいてしまう。

ああ、きっと。この生物は今までとは比較にならないくらいに、生産できるんだと。

その数が減ろうと減らずとも、変わりはないのだと。

新たに生まれたものたちから、先程の生き残りから、光線を浴び続ける。

光線を反射しても、反射しても、どれだけ数を減らしても、それを超える数生まれてくる。

維持するだけでも魔力が持ってかれるっていうのに、動けないんじゃ、いつかやられるのはこっちの方じゃないか!

どうにかしなければ。けれども、どうにかできるはずもない。檻から出ようと、出まいと、撃ち抜かれて僕は死ぬ。

こうなれば、一か八か、突っ切るしかない! 一撃叩き込めば、確実に勝ちなんだ! 僕にはその自信がある、そうでなければ、この力に意味がない!

タイミングを見計らい、シズクを見ると、目線が動いた。僕を見ているのではない、遠く、遠く……。

「フクシュウ……シナキャ」

!?

彼女の呟きに反応し、目線の方を見る。

親衛隊と、兵士と、住民がいる。まだ逃げられてない人がいる。

取り囲んでいた機械生物が一斉に上昇していく。

まずい。僕は結界を解除し、一直線にシズクのもとへと向かう。

だが、邪魔はさせまいと、銀龍が割ってはいる。

それを切り続け、さらに空へと上昇を続ける。

ある一点に集まり続け、合体を始める。それは一瞬のうちに巨大な砲台へと変貌した。

何かに衝突する。彼女を守る結界だ。生物よりも、こっちの方が確実だと思ったのだろう。発射まであと数秒、壊したりなんてしたら、どうやったって間に合わない!

それならば、することは一つ。砲台と攻撃先との間に飛ぶ。これなら、発射ギリギリに間に合う。あとは残った魔力全部使ってあれを反射する!

その時だった。

見えたのだ。彼は空を飛んでいた。

僕のような誤魔化しとは違う。本当に、そらを飛んでいた、その懐かしい人影に、僕は、行ってこいと言われたような気がした。いやきっと、彼ならそう言うだろう。

僕は、正面に壁を作り、くるっと回って勢いを殺し、スッと、作り出した壁に着地する。

僕は、背後の大先輩に聞こえるように、こう叫んだ。

「任せたよ! 」

壁を蹴り、僕はシズクに向かって飛んでいった。

巨大な砲台から発射されるは、あの城を焼き払った光線よりもはるかに大きく、その光線からは、あの時よりも強力なものを感じる。

きっとあれが着弾した瞬間、たぶんこの星は爆発するんじゃないかなってくらい。

僕はそれをかわし、彼女を守る結界に、自分の剣を叩きつけた。

「邪魔だ砕けろ! 」

全力の一撃が効いたのか、結界がバラバラと崩れだす。

だが背後では、光線が人々の元へと向かっている。

人々は思っただろう。僕が裏切ったのだと。きっと、死ぬんだろうと。

だが、僕は知っている。大先輩のギフトは、この場にいるどんなギフトやチートをも凌駕するほどの力を持っていることを。

地上から放たれたエックス字の光線が、シズクの光線を飲み込み、砲台を消し炭にした。

サテライトエックス。大先輩しか使えない、最強の魔法だ。

そして、見せてやる。これが僕の勇者の力!

拳はシズクを捕らえた。

瞬間現れる、具現化した、彼女の持つ力の数々。その中に禍々しい色をした力が一つ。

見つけた。僕はその力に向かって、叫びながら思いっきり殴る。

「デリィーーーートォ!」

ドゥオンという音と共に、チートが消滅したのと同時に、シズクが作り出した数多の創造物と、禍々しいオーラが、サーっと、最初からそこにはなかったかのように消えていった。

力の名前は「削除」。対象から、あらゆる力、またはその力の根源を消し去る能力。

これは、助けるための力だ。そう願って手に入れた。

だから使った。今が使うときだって思ったから。これが、僕の勇者の力だ。

力を失い暴走が止まったシズクは、落下していく。

その前に腕を掴み、抱き抱えると、床を作って着地した。

やーっと終わった。本当に疲れた。太陽が見える。

たぶん、夜に変えた何らかの道具が消えた影響で元に戻ったのだろう。

……とりあえず、降りるか。抱き抱えながら降りるのは少し恥ずかしかったので、おんぶすることにした。

暴走し、疲れたのか眠っている。大丈夫、生きてる。

僕は、救えたんだ。残った魔力を使い、ゆっくり地上へと降りていった。

後で知ったんだけど、助けてくれたみんなのおかげか、死者は出ず、負傷者は十数人程度ですんだらしい。それも大怪我は腕が吹き飛んだあの人くらいで、他の人たちは転んだとかそれくらいの怪我らしい。

あとで、ありがとうってお礼しに行かないとな。


こんにちは。サテライトエックスは、ガンダムパロディなのはおいといて……。たぶん今、作者が一番やりたいのって「削除」だろw とかって思ってる人、いるかもなんですけども……。実は一番やりたいことって、「削除」じゃなくてそのはるか先でやるやつなんだよね。まあ、そこまで行けるか不安なので、そのためにあと数回したら、いったん連載終了させようと思います。

理由としては、このまま続けると、たぶん放棄して逃走しそうな自分がいるからです。なのでいったん、きりのいいところで完結扱いにします。こうすることで、もし休憩中に逃げても、打ち切りENDぽくできるんですよね。

とりあえず、他の作品が一段落したら復活する予定でごぜえますが、その時にやる気になってるかはわかりません。

なので、終了するまでの数回の間だけでも、お付き合い頂けたらなと……。

それと、今更になりますが、タイトルを変更してもみてくださった方へ。

もし、いるのならば、ありがとうの言葉を送ります。いやほんとマジで。本当にありがとね。

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