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6・個人対抗戦が始まっちゃいました!?

対抗試験は明日か~

確か、女子の参加も許可されているだから、強制参加じゃないよね!


「では、今日の朝の連絡事項を言います。皆さん明日はいよいよ個人対抗戦です。男子は強制参加、女子は参加自由です」


良かった~

自由参加だった、対抗戦って戦わないといけないから面倒くさいんだよね・・・


「では、もう一度個人対抗戦に関するルールを確認しておいてください」


そういうと先生の転写魔法で教室の前に、個人対抗戦のルールが表示された。

へえ~結構ルール多いんだね

‘殺傷などの危険魔法の使用は禁止’か・・・

ん!?

‘今回の個人対抗戦に関しては生徒会の参加は必須’って・・・

ウワアアアアァァァァァ!完全にあの校長にはめられたー!

やりやがったな・・・・

どうするか・・・あえて初戦で負けて面倒くさいことは避けるか、それとも、最後まで勝ち進むか・・・

とりあえず明日決めるか!


…翌日…


トーナメント表は・・・

一戦目私じゃん!緊張するな・・・

でも、やっぱり初戦くらい勝っておかないと、この学園の生徒会として無様をさらすわけにもいかないしね!


「さあ!始まってまいりました!第一学年個人対抗戦がいま幕を開けます!!」


お~、アナウンス無茶苦茶テンション高~い。

聞いてるだけで疲れそうなんだが・・・


「実況は私、広報会 会長 リクランゼ、解説は学園長先生にしていただきます!」


私今日寝不足なんだよね、ちょっと緊張しちゃって・・・

まるで遠足前日の小学生みたいだけど・・・


「では!第一回戦は有名貴族のコーラスト・ロイゼット様と生徒会副会長のミクナさんでーす! それでは二人とも、フィールドに上がってください!!」

「試合開始前に一ついいですか?」

「どうしましたか、学園長先生?」

「ミクナさん」


えっ?私!?


「は、はい!?」

「ミクナさん、あなたの今回の試合で闇魔法の使用を禁止します」

「はい?!」


どうして闇魔法を???

周りが一度にざわつき始める。


「ちょっとあなた!」


ん?相手の人か。


「あなた闇魔法が使えないんじゃ、私に勝てないんじゃないのぉ?」


うわ~このタイプかー

私超苦手だな~


「せっかくならハンデを上げてもいいけどぉ~?」


うっぜええぇぇ

あ!そういうことか!闇魔法は殺傷的能力はないけど、私だったら精神的に後遺症が残る可能性があるから、それを読んで学園長は禁止したんだ!


「ならば、本気でかかってきてくれませんか?」

「えっ?それ、どういうことよ?!」

「だから、あなたが本気で私にかかってくることをハンデとしてほしいの!」

「黒髪のくせに・・・!舐めるんじゃないよ!」


おーい、有名貴族が品が悪いぞ~


「フッ!そのハンデ受けてあげるわ!その代わり普通よりちょっと辛いかもよ~」


あ~多分この人勘違いしてるな。

どういうことかというと・・・


これはちょっと前にフィンセルに聞いた話なんだけど。

どうして黒髪が差別されているのかっていうと、100年くらい前に大災害が起こって、その大災害の原因がある黒髪の魔女だったみたいで、その魔女が闇魔法しか使えなかったらしい。

それである日、その魔女が闇魔法を使おうとしたときに魔力が暴走してしまって、終末の黒煙っていうのが発動して、その煙は世界を包み込みすべてを闇に陥れるもので、世界を滅ぼしかけたらしい。

その時は、光の勇者が何とかその煙を消したらしいけど。

それ以来黒髪の人は魔女と思われて、災害の源として差別されてきたらしい。

まあこれがどうしてこれが勘違いなのかというと、私は普通に闇魔法以外の全属性使えるから、別に禁止されても大丈夫なんだよね・・・


「では!両者試合開始です!」


さてと・・・

最初はとりあえず逃げて様子を見るか・・・


「闇魔法が使えないあなたはどうせ何もできないんでしょ!」

「はいはい、勘違いはほどほどにね~」

「これでも食らいなさい!

この地に宿る炎の聖霊よ!私が求める力となれ!」


詠唱!?しかも結構長いし!

これはとんでもないのが来るんじゃない!?


「ファイアーボール!」


あれ?

飛んできたのはおそらくバスケットボールくらいの火の玉だった。


「ハハハハ!ざまぁ見なさい!これはあなたが私に要求したハンデなのよ!自業自得だわ!」

「はいはいそうですか・・・」

「なっ何!?」


コーラスト・ロイゼットが声のした方向である上を見あげると・・・


「あっあなた!どうして飛行魔法が使えるのよ!」

「どうしてって言われても・・・」


説明のしようがないしな・・・・


「へ、へぇ~。でもあなたもその程度でしょ!飛ぶくらいなら私にもできるんだからねっ!」


いやまあ、飛んだところでなんだけど・・・


「これで終わりよ!

この地に宿る風の聖霊よ!私が求める力となれ!」


風魔法か!


「クロムハリケーン!」

「おおっと!これはロイゼット家に伝わるといる最強の連射式風魔法だ!!」

「え!?これそんなにすごいの!?」

「あなたはこれで終わりよ!」

「がっ学園長先生!これはさすがにまずいのではないでしょうか!?」

「あの子なら大丈夫よ!」


学園町先生は何を私に期待しているのやら・・・


「とりあえず、えい!」


私はガスバーナー程度の炎をイメージして炎を投げつけた。


「あなた火属性まで!?しかもこの大きさって・・・・!」


ードオオォォンー


ヤバッ!やりすぎたかも・・・

煙が晴れて、ミクナが下を見るとコーラスト・ロイゼットが気を失って倒れていた。


「コーラスト・ロイゼット様の先頭不能により、勝者ミクナ!」


ウオオオオォォォォォォ!

わあすごい、こんな歓声初めて聞いたよ!

私が観客席を見ているとフィンセルが親指を立てて、笑っていた。

フィンセル、その笑顔は一体・・・


…そして、その日の夜。ミクナの寮室にて…


「ミクナ、今日の試合どうだった?」

「いや、なんというか、みんなの魔法結構小さいんだなって思って」

「いやいや、それはミクナが規格外なだけだから・・・」

「まあ、そっか・・・」

「いやー今日は本とスカッとしたよ!」

「どうして?」

「ミクナの今日の対戦相手コーラスト・ロイゼット、あの子、貴族の立場を利用して変なグループを学園の中で作ってたし、私が学園の中を歩いているとすぐ私に媚を売ってくるから正直うっとおしかったんだよね」


あの時の笑みはそういうことか・・・


「だから、ミクナが結構派手にやってくれたから、スカッとしたの!」

「でもそれって、フィンセルが直接手を出せなかったから、わたしにかわりにやらせたってことだよね・・・」


フィンセルが笑顔で親指を立てた。


「はあー別にいいけど。

「安心して、もう二度としないから!」

「本当は一度もしてほしくなかったんだけどね・・・」

「そんなことより」


そんなことって・・・


「ミクナ、明日は剣術だけど、大丈夫?」

「大丈夫って?」

「ミクナ魔法は得意でしょ?でも、大体の人ってどっちかだけだから」

「大丈夫!どうにかなるから!」

「ま、ミクナのことだから心配することないか」

「じゃあ、おやすみーー」

「おやすみー」



…個人対抗戦2日目…


個人対抗戦は魔術剣術の2つで行われる。

今日は剣術での戦い。


「え~と、今日の対戦相手は・・・フィンセルだ!」


フィンセルとは直接は戦ったことないけど、戦ってるところなら何回か見たことある。


「確かこの前王城の訓練場で国家騎士の人と戦ってたけど、ほとんど互角だったからな・・・」


もし私が買ったら一部の人から妙な反感を買いそうだし、今回はぎりぎりまで粘って負けるか。

とりあえず、試合に持ち込む剣は自由だったけど、どんなのがいいかな?

やっぱり一番使い慣れてるナイフがいいかな。

形とかは魔法でどうにかできると思うし。


「んじゃ試合まで2時間くらいあるし、準備しますか!」



…そして約2時間後。試合の時間…


やばい・・・前回の試合と違って無茶苦茶人が多い・・・


「あ~緊張するな~」


さすがはフィンセル、第一王女なだけあって観客も貴族などの高位な人が多い。


「さぁ!今回の試合はバルバスト王国第一王女フィンセル様と、規格外の魔法を放つ噂の一年生ミクナさんです!今回の試合は剣術です!」

「さあミクナ!全力で来なさい!」

「りょーかい!」

「それでは試合開始!」


さて、フィンセルが最初どんな感じで来るのか・・・

ん?魔力が一か所に集まってる。しかもものすごい量!

魔力の方向がフィンセルに向かってる!?


「フィンセル危ない!」

「え?」


私は全速力のスピードでフィンセルに体当たりをする。

その瞬間・・・


ーバァン!ー


まぶしい光と、大きな音とともに、フィンセルに体当たりをした私に雷のようなものが落ちてきた。


「ミクナ!」


まずい、さすがに常時発動の魔法耐性でもこの威力の魔法はキツイ・・・!

そして光は収まったが・・・

あっだめだこれ・・・


ーバタリー


ミクナはそのまま地面に倒れてしまった。

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