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1・女神になっちゃいました!?

「ありがとうございました!またのご来店をお待ちしております!」


私の名前はミクナ、王都から少し離れた森の中でポーション屋をしています。

私がどうして王都から離れた森の中で、ポーション屋をやっているかというと・・・

私はいわゆる異世界転生者というやつです。


それは2年前のこと・・・

前の世界で高校の入学式を楽しみにしながら学校に登校していた私、名屋 未来は、ついうっかり学校の階段を踏み外してしまい、打ち所が悪かったせいかそのまま死んでしまった。


…そして、死んでしまった後…


「あれ?私死んだんじゃ・・・」

「うん!確かにあなたは死んだわよ!」

「あなたは・・・?」


見知らぬ和風の部屋に、目の前には小さな少女がいた。


「私は女神フォーシュラットなのだ!」

「女神!?あなたが?」


小5くらいの見た目だけど・・・


「あー今絶対『こんな子供が??』って思ったでしょ!」

「ど、どうして分かった・・・」

「まぁこんな姿だからね、私これでもざっと600年は生きてるわよ」

「600!?」

「まあそれは置いといて、あなたには私の作った世界に転生してほしいの!」

「転生って、ファンタジー系アニメとかでよくあるやつ?」

「そのとおり!で、せっかく私の世界に行ってもらうから、なんか願いとかない?」

「願いか・・・」

「そう!なんでもいいわよ!」

「あっそうだ!私、薬を作りたい!」

「薬?ポーションとかのこと?」

「そう!」

「じゃあ製薬スキルだね!名前はどうする?」

「今のままじゃダメなの?」

「せっかく転生するんだから、名前くらい別のにしてもいいかもよ?」

「じゃあ、ミクナで!」

「了解!じゃあ行ってらっしゃい!」


こうして、私は異世界に転生しました!

で、最初はいいスタートを切りたいと思っていたけど・・・


「ここが異世界かー、ん?手紙?」



やっほーミクナちゃん!この手紙を読んでいるということは、無事異世界に転生できたってことだね!それで、2つ謝らないといけないんだけど・・・

1つ目・ミクナちゃんを転生させるときに色々あって呪いがかかってしまいました。どんな呪いかというと、この呪いを解呪しないとミクナちゃんはこの森から出ることができません!なんとか解呪の方法を探すので待っていて下さい!

2つ目・ミクナちゃんの容姿について、この世界では黒髪の女性は闇の魔女を象徴するとして差別されることが多いけど、説明するのを忘れた・・・ごめんなさい・・・まあ何とか頑張って!

以上2つ!この詫びはいつか必ずするね! 女神より’


「頑張ってねって言われても・・・」


ということでいろいろあって、無事転生することができました!


…そして今…


「今日の業務終了!この生活にもだいぶ慣れてきたかな~」


転生してから2年ほどたった今、私はポーション生成を極め、今の生活も成り立っています!

「あれ、急にめまいが・・・・」


ーバタリー


「あれ、ここは・・・」


めまいで気を失ってしまった私は、気づいたら見覚えのある部屋にいた。


「この和風の部屋・・・もしかして!?」

「その通り!久しぶりミクナちゃん!」

「フォーシュラット!?もしかして私また死んだ?」

「いやいや、これはあなたの夢の中みたいなものよ。死んでないから安心して!」

「よかった・・・で、どうしてフォーシュラットがいるの?」

「ミクナちゃん、この世界での生活はなれたかい?」

「まあ、結構慣れてきたけど、まだ2年だから何とも言えないかも」

「そんなミクナちゃんにいいお知らせがあるよ!」

「なになに?」

「ついにあなたの呪いの解呪方法が分かったの!」

「それって、森から出られるようになるってこと!?」

「その通り!これでいろいろできるようになるよ!」

「で!その解呪方法って?」

「ちょっと来て、ミクナちゃん」

「はい?」

「えい!」


フォーシュラットが飛んで私に抱き着いてくる。


「えっちょっ、どうしたの急に抱き着いてきて」

「はい、終わり!目が覚めたら、自分のステータス見てみてね!」

「そっか、ここ夢の中だったね・・ありがとう!フォーシュラット!」

「どういたしまして!ちゃんとお詫びもしておいたから!」

「お詫びって?」

「それも戻ってから確認してね。じゃあまたいつか!」

「うん!」


そして、目が覚めた


「あっ戻ってきた。えーとさっきのが本当なら呪いがなくなってるはず・・・」


そして私は自分のステータスを確認してみる。


「・・・・どっどうなってんだこれ!?」


私は自分のステータスを開くと、視界に収まらないほどの魔法とスキルが表示された。


「呪いはなくなってるけど・・・どうしてこんなに増えてるんだ!?」


3つしかなかったスキルが、視界に収まりきらないほどに増えてるとさすがに驚く。


「もしかして、これがフォーシュラットの言ってた詫びってやつか・・・」


称号のところには【女神】があった。


「そういうことか!この魔法とスキルの量は全部フォーシュラットが持ってたやつか!」


てことは私・・・

女神になっちゃいました!?

色々と大変になるな・・・とりあえず、何か魔法試してみようかな。


「あれ?魔法ってどうやって使うんだっけ?」


そういえば、攻撃系の魔法を使ったことがないので、魔法の発動の仕方が分からない。


「とりあえず、イメージしてみて、何か起こるといいんだけど・・・」


とりあえずマッチの火をイメージしてみた。


「おっ火が出た」


やっぱり、イメージしたと同じようなものが魔法として発動されるようだ。


「ならば!」


私は、アニメでよくあるような、ファイアーボールをイメージした。すると・・・


ードゴオオオォォォォンー


「あっまずい・・・」


威力が強すぎで、山が半分吹き飛んでしまった・・・


「これは使い方に気を付けないとね・・・」


そういえば、あれから2年たって17になったけど、王都に学校ってあるのかな?


「よし!森から出られるようになったし、学校に行こう!」


前の世界で行けなかった高校の代わりに、新しい世界での学校生活を楽しむぞー!

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