表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
堕落銀河めいぷる  作者: そうせいとハッピーセット
3/3

3.天衣無縫の銀河に胚胎せし残斬破牛砲郎の見えざる兇手








人間は堕落する。志士も聖人も堕落する。それを止めることはできず、止めたところで人々を救うことはできない。人間は生き、人間は堕ちてゆく。そのこと以外の中に人間を救う道はない。戦いに負けたから堕ちるのではない。人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ。


戦火の中で泡沫のような偉大な破壊の幻影を見た男はそう考えた。


しかし、人々がその随想を解き考え導き出したのは救いだった。


人間は堕落するものであって、堕落する事は仕方の無い事だ

我々は堕ちてしまってもよいのだ、と。

蒙昧で浅薄な人々はそう曲解し、随想は男の考えとは違う形で奇しくも人々に迎え入れられてしまった。


しかし、私は違った。

私が初めて男の随想を読んだ時、人々とは違う疑義を抱いたのだ。


堕ちる道を堕ちゆき救われるのではなく、

カラクリから外れ堕落という真実の母胎であり自由という名の孤独からも解放された時。


その時、「人間」は今の我々よりも上の存在である「何か」に至る事ができるのではないだろうか?





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







「なにこの教科書、つまんなーい!」


表紙はボッロボロだし中身も意味わかんないし暇つぶしにもならないんですけど~!?


「…俺の中高からの愛読書をボロクソに言うな…」


「そんなことよりあんたはなんで授業終わってのにまだ教室に居るの?」


「お前の方こそ何でいんだよ。」


「あたしは先生に案内してもらうまで現代文の教科書読んで待ってたのよ。」


「だからって俺の机から勝手に取るんじゃねえぞ!流石にこれ以上は俺の凛々林林劇祭十時拳が火を吹くぜ!?」


………



バキバキッ!!



「!?」



「なんでまだ居るのか質問に答えろよ…」


「……先生にお前を案内しろって言われたんだよ…」


………


いっけな~い☆

超絶清楚系美少女のワタシがうっかりブチ切れちゃうとこだった☆テヘペロ(´>ω∂`)

向井なんとか君の机もうっかり握り潰しちゃった☆

ごめんね☆








~~校庭~~






「ここがこの学校の校庭だ。」


…ふーん

この地平線の感じからしてツタンカーメンのピラミッドの2万倍くらいかしら、大したことないわね。




「ん?なにこの像?」


「これは週一の朝会で全生徒で礼拝するドラゴンオルフェウス像だ。ドラゴンオルフェウス像の前では竜肉を食べることを禁止されている。」


「何それ意味わかんない」


「ふーん…………俺にもわからん。」





ピキーーーーン




な…なんだ…この気配は…?…ツタンカーメン王の墓から湧いて出てきたと言うのか…?

 クソ…不味い避けれない…クソ当たる……当たる




ゴシャッメキメキメキ!!





「痛ってえええええええええええええて!!!!」


「ちょっと何すんのよ誰がぶつけやがったこのド畜生どもがあ!!

ぶち殺してやるわよ!!!!」


「大丈夫か超絶清楚系美少女っぽくない声出てるぞ」




「なによ、てっきりかつてこの世界を想像した創世樹のピーナッツかと思ったらサッカーボールじゃない余計ムカついてきたわね。」


よし…あたしも舐められちゃいけないわ…

こうなったら児童クラブのキャッチボールで会得したこの技を喰らいなさい!!


巨大的牛火流星箭キーーーック!!



ドゴォーーーン!!



「おいおいおい…

やっちまったわアイツ…」


やっべこのなんとかかんとか像ぶっ壊しちまったわやっべ…





『⟬ヴォォォォォォォァォォォォォ!!!!⟭』(顕現の雄叫び)



え……?

壊れた像の中から何かが……!?



『⟬ヴォォォォォォォァォォォォォ!!!!⟭』(脱糞の雄叫び)



ハッ…!

あれは…おばあちゃん!!

…とあと多分オルフェウス!!




『めいぷる、貴女に伝えていなかったことがあるの。』



⟬オルオルおるおるおるおるぐるるるおう⟭



『オルフェウスはおっぱいって言ってるわ。』



『いい?めいぷる。

人生は長いようで短いし短いようで長いのよ。』


『うんこを漏らしたことを揶揄われている時間は長く感じたり揶揄う人達が死んだら短く感じるし便秘気味の時のうんこは短く感じる。』


『そんなものよ、人生なんて。』


⟬ぱぱぱぱぱぱぱんんんんんぱんぱんぱんぱん⟭


『オルフェウスもセッ〇ス交尾OH YESって言ってるわ。』


『いい?その時感じた感情は忘れてはダメよ。でもいつまでもそれにとらわれていては前に進むことは出来ないわ。』


⟬ チ〇ポ ⟭



『汝は無理に変わる必要はないのだ。汝の思い描く自分になるのだ。汝に仙龍の加護があらんことを、とオルフェウスは言ってるわ。

……あらやだ歳のせいで外括約筋が緩んで漏れちゃってたみたい♡』




「あのー……サッカー部の者なんですが…ボール飛ばしちゃってすみません…。ケガとかしてないですか…?(金剛石の一億倍硬いと言われている校長の銅像が壊れただと…!?)」


『…!?

このサッカー部員の心臓から波動を感じる……!?

これはまさか魔浄の核…!?

……まさか…この子は…アッシュの残した……!?


そんなことよりこいつの声キモ

マジ無理』



スゥーーーーーー(成仏する音)






わかったよ!

ありがとうおばあちゃん!


これであたしの不安は消えたわ!もう何も怖くない!






この後普通に帰った


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ