1. 堕落はもう始まっている
「こら!いつまで寝てるの!今日から新しい学校でしょ!初日から遅刻なんてみっともないわよ!早く起きなさい!」
リビングからママの声がきこえる。
うーん…まだ寝てたいのに……。
「もう8時になるけど大丈夫なの!?」
「え!?もうそんな時間!?急がなきゃ!」
ベッドから跳ね起きて食卓に置いてあるトーストを引っ掴む。ゆっくり食べてる時間なんてない!
「ちょっと!ちゃんと食べていきなさい!」
「はいはいわかったー!」
「いっけなーい!ちこくちこくー!!」
私 佐藤ギンガめいぷる! 高校二年生!
今日から新しく行く学校の転校生です!!
って自己紹介してる場合じゃなーい!!><
私、いきなりピンチです!!
なぜなら……遅刻寸前なのです!!
昨日、緊張して眠れなかったせいでこんな時間になっちゃった!!
初日から遅刻なんて洒落にならないから
ダッシュダッシュ猛烈ダッシュ中です!!
もう!!なんでママはもっと早く起こしてくれなかったの!
とりあえず今は急がなくちゃ!!
あの角を曲がれば学校が見えてくるはず!
初めての登校はもっと優雅に行きたかったのに うえーん><
どっか~ん☆
「いたた……」
誰よ! こんな急いでる時にぶつかってくるなんて!!許せない!!
「おい、何処見て歩いてんだよ。」
「何よ! そっちがぶつかってきたんでしょ!謝りなさいよ!」
某アニソン界期待の超大型新人みたいなサングラスかけてる癖に私みたいな超絶☆美少女にぶつかっておいて謝りもしないの!? ヽ(`Д´)ノプンプン
「なんだとォ…?」
「おい、あんた何してんだ。」
またなんか来たわ!?
今度は何!?
だ、誰よこいつは?!
「なんだァ? てめェ…」
「俺の質問に答えろ」
なによ~この梳かした男は!(*`н´*)プンプン!!
こっちはこっちで気に食わないわね~
「誰がテメーなんかの質問に答えるかよォ……
チネエ!!! 」
「おっと、早く逃げた方がいいですよ?」
「な、何がだよ?」
「さっき既に警察を呼んでおきました。もうそろそろ来ちゃうんじゃないですかね?」
「な、なんだと……? くそっ、これくらいで勘弁してやる……」
「もう大丈夫d
「ちょっと!何してんのよ!」
「え?」
「あんなやつ私一人でケチョンケチョンに出来たわよ!」
「な、何だよ……、 人がせっかく助けてやったっのにその言いぐさ……。」
「私、助けてなんていってないんですけどぉー プンプン!」
「てめぇ……」
「あ~!! こんなことしてる場合じゃない!!ちこくちこくー!!」
「なんだったんだ……、あいつは……。」