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天下「なぁ、冬来。」
冬来「ん?なんで…あ、なに?(敬語禁止なんだった…)」
天下「付き合ってよ。」
冬来「へぇ?なにいってるの、天下!?」
天下「冬来が好き。…ダメ?」
冬来「えっ!いや、ダメっていうかぼく男だし、それに…
ドンッ
気がつくと、彼に壁に追いつめられ、抵抗できない状態においやられていた。
天下「それに何だ…?」
冬来「それにーえっとぉ~、その~…だから~…。」
天下「いいよな?」
冬来「え…あ……う……はい///」
天下「じゃあ、今日から恋人同士だね♪」
冬来「へぇっ!?///あ、…うん///っていうか、天下って本当二重人格…。」
天下「ん?何か言った?」
冬来「あ、いえ、何も…。」
そんなこんなでぼくらは恋人になり、より甘い時間を過ごした。
そして、あの日が来てしまう…
天下「冬来~、俺学校に行こうと思うんだ。」
冬来「は?…あ、天下もう成人してるから大学に?」
天下「ううん。冬来の高校に。」
冬来「はいっ!?ぼく17だよ?天下20でしょ!?」
天下「だって、冬来と一緒に学校に通いたいんだ。」
冬来「いやいやいや、だめだよそんな理由でっ!
歳的にもムリだし、そもそも群城財閥はどうなるのっ!?」
天下「大丈夫、全部コレで解決したから。」
そう言い、彼はニッコリとその手で円の形を作って見せた。
冬来「こらっ!お金で解決しないのっ!!それに家の方はダメでしょっ!」
天下「そういえば、名前なんだけどね。」
冬来「へぇ?」
天下「冬来とおそろいにしたくて、天“夏”にしてみたんだ。」
冬来「そっか…///ってそういう問題じゃないでしょ!!」
天下「え~、いいじゃん別に~。」
冬来「もぅ~。」
* * *
そんなことがあり、今にいたる。
天夏「何ボォーッとしてるの?遅刻するよ?」
冬来「…へぇ!?あ、うん、今行く。」
足早に教室へと向かう。
ガラガラ
「キャーッ、おはようございます、天夏様~!」
「おはようございますぅ~!」
天夏「うん、おはよう。」
「「キャーーーーッ!!」」
冬来「むぅ。(またキラキラスマイルしちゃって。確かに学校ではみんなに優しくするんだよ、って言ったけど。)」
明飛「チェッ。…よう冬来、おはよー!」
冬来「え…あの、その、…すみませ…
「「おはようっ「、明飛くんっ!!」」
明飛「ん?あぁ、おはよっ!」
「私は永遠に“明飛くん派”だからねっ!」
「私も、私も~!」
明飛「よく分かんねぇけど、ありがとなっ。」
冬来「あ…あぅぅ…(うるさいなぁ。とりあえず席に…)。」
明飛「冬来っ、昨日の水浴びはどうだったよ?」
冬来「…え、いや、あの…。すみません。」
明飛「何だよ~すみませんばっかり言ってさー。他にも何か言ってみろよ!」
クスクスクスクス…
「あの子って本当変な子だよね~。」
「うんうん、明飛くんの言う通り。」
冬来「え…っ、えと、その、ご、ごめんなさい。」
明飛「謝ってばっかねぇで、何か言ってみろって!」
翔「明飛~、そんくらいにしとけよ。先生くんぞ~。」
明飛「大~丈夫だって、俺冬来の隣の隣の席だし?」
天夏「ごめん、邪魔。」
冬来「天夏っ。」
明飛「うるせえなっ。仲良く話してるんだから、割り込んでくんなよ!」
天夏「悪いけど俺、冬来の隣の席だから。」
明飛「は?関係ねぇだろ…
冬来「ぁ…あの、大宮さん…。」
明飛「へっ?何だよっ…
バシッ
先生「大宮っ、早く席につけ。」
明飛「出席簿のカドいってぇー。」
翔「ハハッ、しばかれてやんの~。」
先生「HR始めるぞ。」
冬来「…。(やだなぁ、次体育だし…。)」