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妖怪の嫁入り  作者: ルナ☆
幕開け
4/16

天下(てんか)「なぁ、冬来。」


冬来(とうら)「ん?なんで…あ、なに?(敬語禁止なんだった…)」


天下「付き合ってよ。」


冬来「へぇ?なにいってるの、天下!?」


天下「冬来が好き。…ダメ?」


冬来「えっ!いや、ダメっていうかぼく男だし、それに…


   ドンッ


 気がつくと、彼に壁に追いつめられ、抵抗できない状態においやられていた。


天下「それに何だ…?」


冬来「それにーえっとぉ~、その~…だから~…。」


天下「いいよな?」


冬来「え…あ……う……はい///」


天下「じゃあ、今日から恋人同士だね♪」


冬来「へぇっ!?///あ、…うん///っていうか、天下って本当二重人格…。」


天下「ん?何か言った?」


冬来「あ、いえ、何も…。」


 そんなこんなでぼくらは恋人になり、より甘い時間を過ごした。

 そして、あの日が来てしまう…


天下「冬来~、俺学校に行こうと思うんだ。」


冬来「は?…あ、天下もう成人してるから大学に?」


天下「ううん。冬来の高校に。」


冬来「はいっ!?ぼく17だよ?天下20でしょ!?」


天下「だって、冬来と一緒に学校に通いたいんだ。」


冬来「いやいやいや、だめだよそんな理由でっ!

   歳的にもムリだし、そもそも群城財閥はどうなるのっ!?」


天下「大丈夫、全部コレで解決したから。」


 そう言い、彼はニッコリとその手で円の形を作って見せた。


冬来「こらっ!お金で解決しないのっ!!それに家の方はダメでしょっ!」


天下「そういえば、名前なんだけどね。」


冬来「へぇ?」


天下「冬来とおそろいにしたくて、天“夏”にしてみたんだ。」


冬来「そっか…///ってそういう問題じゃないでしょ!!」


天下「え~、いいじゃん別に~。」


冬来「もぅ~。」


     * * *


 そんなことがあり、今にいたる。


天夏「何ボォーッとしてるの?遅刻するよ?」


冬来「…へぇ!?あ、うん、今行く。」


 足早に教室へと向かう。


   ガラガラ


「キャーッ、おはようございます、天夏様~!」


「おはようございますぅ~!」


天夏「うん、おはよう。」


「「キャーーーーッ!!」」


冬来「むぅ。(またキラキラスマイルしちゃって。確かに学校ではみんなに優しくするんだよ、って言ったけど。)」


明飛(あくと)「チェッ。…よう冬来、おはよー!」


冬来「え…あの、その、…すみませ…


「「おはようっ「、明飛くんっ!!」」


明飛「ん?あぁ、おはよっ!」


「私は永遠に“明飛くん派”だからねっ!」


「私も、私も~!」


明飛「よく分かんねぇけど、ありがとなっ。」


冬来「あ…あぅぅ…(うるさいなぁ。とりあえず席に…)。」


明飛「冬来っ、昨日の水浴びはどうだったよ?」


冬来「…え、いや、あの…。すみません。」


明飛「何だよ~すみませんばっかり言ってさー。他にも何か言ってみろよ!」


   クスクスクスクス…


「あの子って本当変な子だよね~。」


「うんうん、明飛くんの言う通り。」


冬来「え…っ、えと、その、ご、ごめんなさい。」


明飛「謝ってばっかねぇで、何か言ってみろって!」


(かける)「明飛~、そんくらいにしとけよ。先生くんぞ~。」


明飛「大~丈夫だって、俺冬来の隣の隣の席だし?」


天夏「ごめん、邪魔。」


冬来「天夏っ。」


明飛「うるせえなっ。仲良く話してるんだから、割り込んでくんなよ!」


天夏「悪いけど俺、冬来の隣の席だから。」


明飛「は?関係ねぇだろ…


冬来「ぁ…あの、大宮(おおみや)さん…。」


明飛「へっ?何だよっ…


   バシッ


先生「大宮っ、早く席につけ。」


明飛「出席簿のカドいってぇー。」


翔「ハハッ、しばかれてやんの~。」


先生「HR始めるぞ。」


冬来「…。(やだなぁ、次体育だし…。)」

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