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妖怪の嫁入り  作者: ルナ☆
幕開け
3/16

??「人の話切ってんじゃね…


冬来(とうら)「ボタン…とれてるよ?」




「親分っ!…何やってんすかっ!?」


   ぬいぬいぬいぬい…


??「………。」


「親分っ!」


冬来「はいっ!出来ましたよっ。」


「てめぇ、親分に何してやがんだ!」


冬来「え、えぇ…っ!ぼ、ぼく、その、えと、ただぁ…っ。」


「ただ何だぁ!?」


冬来「ひぇっ!」


「ふざけてんじゃねぇぞっこのクソが…


??「…帰る。」


「…へ?ちょっ、待って下さいよっ親分!」


??「お前ん家どこだ?」


「えっ…俺ん家すか?」


??「聞いてんのか?チビ。」


冬来「へっ?えぇ!ぼ、ぼくですかっ!?」


??「お前以外に誰がいんだよ?」


冬来「え、ええっ!…で、でもぉ……」


??「いいから連れてけ。」


冬来「…は、はい。」




冬来「こ、ここです。あの、何も、ないですよ…っ?」


??「ボロ。…まぁいいや、腹が減ったから何か作れ。」


冬来「え?でも、その、…ご両親は?」


??「帰りたくない、いいから作れよ。」


冬来「…あ、はい。」



冬来「…どうぞ。シ、シチューしかないけど…。」


??「あのさ。」


冬来「はいぃ!」


??「…鏡、俺誕生日なんだ。」


冬来「ふぇっ!じゃ、じゃあもっといいものを…。」


??「………。」


冬来「(ってもう食べてる!)」


??「……何これ。」


冬来「え、えぇ、シ、シチューです…。あの、その、すみませ…


??「うまい。」


冬来「へぇ?」


??「…こんな温かい料理食べたの…初めてだ」


冬来「えっ?えぇっ??」


天下(てんか)「天下だ」


冬来「な、なに、が…?」


天下「名前。群城天下(ぐんじょうてんか)。」


冬来「は、はぁ…。」


天下「お前は?」


冬来「あっ、えと、冬来って言いますっ。」


天下「そうか…冬来。また作れ。」


冬来「えっ!?(また…!?)え、えぇ…とぉ…はい。」


 それからたびたび彼は僕の家に来るようになった。

 そんな(ちょっとおどされたような)日々を送るうちに、どんどん彼との距離は縮まっていった。

 そんなある日…、

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