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black blood's  作者: 桃幻 景
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第三話   勢力図   中篇

 最上に対する兼田の思いの変化は?

 くそっくそぉ!動けねぇ。ってか肋骨が四本くらい折れてる気がする。

 左足も感覚ねぇし、どぉするってんだよ。

 「ううっ」

 「兼田、地球の寝心地はどうだ?」 

 まじか。

 コイツはさっき友達になったかつあげの被害者。

 もう帰っていたと思ってたのに・・・。


 兼田は少し感動していた。

 兼田は乱暴なことが原因で、今まで周囲からかなり距離を取られてきていた。

 そのため今日初めて友達が出来たのだった。

 だが、そんな簡単に友達が出来るとは兼田自身思っていない。

 「どうせ一方的なつきあいになるだけだ」今までそうであったようにと。兼田は思っていた。


 蓋を開けてみれば同じクラスだっていうから話し相手ができたと喜んでたら、五時間目の体育でペアにもなってくれてラッキーだと思ってたらこんなとこで登場するなんて。

 なんて間の良い奴なんだ。

 「おい、聞いてんのか?」

 「っあ、悪いでなんだっけ」

 感動してたらなんか話しかけてたらしい。間の悪い奴だ。

 あと、露骨に呆れるな。

 結構傷つく。あったときからそうだが、微妙にこいつ性格キツくないか?

 「だから歩けるのかって聞いてんの」

 ああ、そりゃまずそれを聞くよな。

 ん?まてよ一番最初に聞くのはこうなっている原因の方じゃないのか?

 「さっき郡山先輩が高笑いしながらこっちから走ってたけど」

 かつあげは俺をちょっと引くような目で見始める。

 いや、ちょっと俺の被害妄想かもしれない。

 ただ身を引いて目を細めてるだけだ。

 「もしかして報復くらったの?」

 郡山?あいつそんな名前だったのか。

 「僕も人のこといえないところあるけどさ。それでも喧嘩する相手くらいは選んだ方がいいんじゃない?」

 「そ、そうだな。・・・悪い」

 「っま、僕が前も見ずに走ってるのが悪いんだけどね」

 確かに変な奴に喧嘩をふっかけちまった。

 昨日の奴も思ったより強かったし。

 ちょっと考えた方が良さそうだな。

 ううっ?

 全身に激痛が走る。どうやらこいつが運んでくれるようだ。

 ここまでコイツがしてくれるとは。

 正直かなりありがたい。 




 

 

 

 ようやく保健室についた。

 「せんせぇ~。バカが外で日向ぼっこしてじゃまだったんで運んできました~」

 え?酷くね?酷すぎるよね?

 「ちょっ言い方・・・」

 文句を言おうとすると最上はマシンガントークで俺を罵倒し始めた。

 どうやら俺の体が心底重たく疲れたのと、俺が名前を覚えていないことと、担任の名前などすら覚えていないという非常識さとが重なりまくって「あったまきた」らしい。

 いや、ありがたいんだけどね。

 口と態度が悪いねこの人。

 そうしているうちに先生に見てもらうと、結局救急車を呼ぶらしい。

 最上には帰ってもらいそっから二週間入院する羽目になった。


 ちょっと今回は話が短すぎましたね。

 区切りと文字数。難しいところです。

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