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black blood's  作者: 桃幻 景
1/9

第一話   風来坊

 第一話にはファンタジー要素はないかもしれない。


 しかしファクトリー以外はファンタジーだ。

 日代市は比較的穏やかな街だと言われている。

 近年この国では近隣の戦争からの不況もあいまって、様々な抗争がくすぶっている。

 中でも学生の縄張り争いは至る所で社会問題となっていた。

 幾つものチームが絶えず争い続け多くの死傷者を出していた。

 

 その点日代市ではとある拠点を中心に穏健派の団体が幅を利かせており、暴力的なグループはソレの打倒という形で綺麗に分かれていた。


 その拠点とは市の丁度中央にある隆上高校であった。

 卒業生に戦時中多くの将校が在籍した隆上高校は文武両道で日代市ではかなり優秀な高校として認識されている。

 そんな隆上高校で

 抜郡の支配力を片手に有無を言わさない統制は一部で反感持つ者もおり勢力争いは絶えることがなかった。


 日常とかした抗争は一定の均衡の下穏やかに続いていた。有る男の登場までは・・・





 鈍い音がした。それと同時に視界が回り頭から地面に着地した。

 「っうっ痛」右の額が痛い。触ると血が出ていることがわかる。「最悪・・・」とつぶやきながらさっきまで自分の立っていたであろう場所をみる。

 仁王立ちの男がいた。

 「てめぇ、なにしやがる」

 こいつに殴られたのか、うちの制服を着ているが・・・さて見ない顔だ。

 「報いだ」

 「ん?」

 「そいつからかつあげしてただろうが。しょっぱいことしてんじゃねぇよ」

 男の指さす方をみると確かに気の弱そうな男がいる。

 そうだ。さっきまでカモを見つけて昼飯代を作ろうとしていたところでコイツに殴られたのだ。

 「隆上高校の坊ちゃんの割にエラく野蛮じゃないか、ぇえ?」

 「なぜそのことを?」

 「制服をみればわかるよ。しかも一年だろ?」

 「・・・」

 今日は確か入学式だ。だから俺は私服で連休を堪能している。

 

 俺は右ストレートを仁王立ちの左頬に向かって打つ。

 仁王立ちは左に避ける。

 小さくかがみ、ギリギリまで後ろに引き下げていた左腕をボディに向けて振り上げる。

 少し手首が痛いが、左腕にいい感覚が残る。

 「おらぁ!」

 ガキが調子乗ってんじゃねぇ・・・ん?

 「しょぼいな。見え見えのフェイントまでして仕掛けたパンチがあの程度か」

 ぜ・・・全然効いてねぇ。

 男は後ずさる俺にゆっくり近づいてくる。仁王立ちなんかしてたから雑魚だと思ったが・・・。

 そういえばこいつ(力)も使わずにあのパンチを出してたな少し危ない奴だったか?

 どうする・・・一般人にアレを使うわけにはいかんぞ。

 「フェイントのために利き腕のパンチよりも左のパンチにかけるなんて中途半端なことをするからこうなる」

 「お前は最初のパンチにすべてをかけるべきだったんだ。かつあげだってそうだ金持ちからでなくお前は反抗しない奴から金をせしめていた」

 っふ。耳が痛い・・・「覚悟がねぇからカッコ悪いんだ」っていいたいんだろ。



「ん?」

 覚悟を決めたのか私服姿の男は右拳を自分の目の前で握りしめる。

 「兼田 まさるだ」

 制服も察したように「煙堂 がん」と名乗る。

 兼田が姿勢を低くし煙堂に向かって真正面に突っ込む。

 相変わらず煙堂は仁王立ちである。

 兼田は煙堂に数発当てる。

 兼田自身煙堂に効いていないことを理解しているが殴り続ける。

 しばらく一方的な攻撃が続きついに兼田の動きが一瞬止まった。



 兼田大。この男の登場により隆上高校は波乱に巻き込まれることになる。だがそれは日代市を巻き込む戦いの序曲にすぎなかった!


 タイトルとサブタイトルの意味が分からない?


  著者にもわかりません。

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