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1.コンビニ詐欺グループ

「もしもし。ばあちゃん? 助けてくれ!」

「もしもし!? リュウちゃんかい? どうしたんだい!?」


 リュウちゃんて誰だよ。


 喉まで出かかった言葉を飲み込んだ俺は、公衆電話のボックスの中でほくそ笑んだ。素早く左手でスマフォを操作し「15 カクニン急げ」と打ったメールを送信した。それが外で待機している車の運転手への合図となる。「送信完了しました」というメッセージが表示されたのとほぼ同時に、白い軽自動車は駅前のロータリーを回って走り去っていった。


「ばあちゃん。俺、大変なことをしでかしちまって、今ヤバいおっさんに捕まってるんだ!」

「ええっ!?」


 いいリアクションするわ、この婆さん。


 冬の外気に冷やされた電話ボックスの窓に寄りかかり、左手で通話口を隠して外で待機している仲間に目配せした。


「い、今、その人が電話代われって――うわっ! やめて――」


 強化ガラスを左手で二度叩く。受話器の向こうで顔も知らない老人が顔を青ざめさせているだろう。


「――名前は?」

「リュウちゃんだそうですよ」

「上島の実家かよ」

「そりゃないでしょう」


 俺と入れ替わりに電話ボックスに入っていく男と短い会話をして、お互いに苦笑する。おれが十五回目の電話で当たりを引くまで、ひたすら外で待っていた彼の頬が赤かったのは寒さのためだけではないだろう。


「あー、もしもし。こちら柴山組のもんだけどね? 今、お宅のリュウちゃんをお預かりしておりましてねぇ――」


 受話器を取った男――安藤 卓は、すぐに真っ白に曇った眼鏡を拭いもせずに慇懃な口調で話し出した。

 俺は電話ボックスの扉を閉めて、両手をポケットに突っこんでゆっくりと駅構内へ向かう。


「通り魔事件発生 目撃情報は群馬県警まで――」


 物騒な文字が躍る立札を尻目に、自動改札を通ってホームへ向かい、ちょうど滑り込んできた列車に乗った。

 電話を終えたら現場を去るように指示されている。俺はこれきり、さっきの婆さんと連絡をとることはない。

 あとは、俺と入れ替わりに話し始めた安藤が喚き、怒鳴り散らして美人局(つつもたせ)に嵌まったリュウちゃんとかいう可哀想な孫のために、示談金をもって来させるのだ。

 走り去った軽自動車は、この後婆さんの家を見張る。警察がやってこないか、金を降ろしに行くのか、それとも一生懸命貯めた――それこそ孫のためにかもしれない――タンス預金が詰まった手提げ袋なりなんなりを抱えて慌てて飛び出してくるのか。

 

 安藤は金の受け渡し場所を、婆さんの家から徒歩五分圏内に指定するはずだ。その際婆さん宅の住所や電話番号、近くに住んでいる人の苗字などを克明に伝える。


「お宅、○○町五番地でしょう。そしたら△△さんの家の角を曲がると左に、空き地がありますよね?」といった具合だ。


 安藤は一応その筋の方を装っている。婆さんは、自分の住所からなにから全て調べ上げられていると思って戦慄するだろう。ますます冷静な判断ができなくなるというわけだそうだ。

 見張り役は安藤の電話が切れてから十五分以内に家を出てこない場合、安藤にワンコールする。それを受けた安藤はまた婆さん宅に電話をかけるわけだが、その時話し中だった場合には計画は中止となる。

 一応警察への連絡や、孫の携帯は預かっているし、絶対に親には言わないでくれと泣いているのでこちらから連絡しない限り電話を使うなと言い含めているのだから、婆さん宅の電話が話し中の場合は言わずもがなだ。


 かび臭い私鉄のシートに揺られて十五分ほどで、俺は安藤らと待ち合わせる予定のファミレスがある駅に到着した。

 徒歩十分ほどの位置にあるファミレスに入り、鞄から使い古した参考書を取り出してぱらぱらとめくる。実際には、女性店員の無駄にスカートが短い制服姿を見て、今夜報酬が得られたら久々にソープにでも行こうと夢想していただけだが、傍から見れば浪人生にでも見えるだろう。

 実際の俺は就職浪人だ。フリーターと言ってもいいが、家事手伝いではない。

 高校当時の彼女に誘われて某私立の文学部に入学し、無難に卒業しただけの俺は、これといって目指す職業もなかったので就活などしていない。

 真面目にというか、まあ住む場所にこだわらなければ、バイト生活でもどうにか暮らしていける。

 幸い顔立ちはキレイとまではいかないが、在学中女に不自由しない程度の出来に産んでもらった。バイト先の女子高生やその友達を押し倒し、大学時代のサークルに先輩面をして顔を出し、新入生を適当に食い散らかすなどして過ごす人生に不満もなかった。

 

「オレオレ詐欺をやらないか」


 バイト先のコンビニ店長だった安藤が、いきなり切り出してきたときは面喰ったが、女以外の刺激に飢えていた俺は、話しだけでも聞こうと誘いに乗った。


 仲間を紹介するからと安藤の自宅に招かれた俺は、一人暮らしにしてはきれいに片付いたリビングで、四角いダイニングテーブルを囲んで他のメンバーと共に座らされ、誕生日席から身を乗り出した安藤が鼻を膨らませて説明するのを聞いていた。


「俺たちは拠点を持たない。不動産を持っていたり、架空の口座なんて作るから足が付く。名簿業者と取引もしないし中国人が売っているプリペイド携帯も使わず、振込みもさせない。マウスツーマウスでやる」


 それってフェイストゥフェイスでしょ、とその時指摘したハルカという女子高生は、今回不参加だ。孫が男だけとは限らないので、オレオレ詐欺ならぬアタシアタシ詐欺要員である彼女がその後活躍しているかどうかはわからない。


 オレオレ詐欺――昔から同じような手法で行われる詐欺はいくらでもあったろう。表面化していない分も含めてその被害額は甚大だ。過去最悪だと言われている。

 テレビでもさんざ注意喚起がなされ、電信柱の広告にも、ATMにだって書いてあるだろう。最近じゃあ、「孫はサギ!?」なんてでかでかとプリントされたパトカーを見たことだってある。

 同じ詐欺に勧誘するにしても、もう少し成功しそうなものはなかったのかと当時は思ったが、計画の詳細を聞かされるうち、なんとなく成功するような気がしてきた。

 中でも驚かされたのが、もっとも足がつきそうな人物――金を受け取る人物の隠し方だった。


「つか、店長。ターゲットと直接会うのは金を受け取る奴ですよね。似顔絵とか描かれちゃうんじゃないですか?」


 俺は、集まった四人だけで詐欺をするという安藤に訊ねた。すると安藤は、ふふん。と笑って、それまで発言しなかったもう一人の女性に目配せした。


 風邪でも引いているのか、おおきなマスクで顔の下半分が隠れていたが、二重瞼にきりりとした眉、茶色の前髪を斜めに流していた彼女は、きっとマスクを取っても美人だろうと思われた。

 少し大きめのダウンジャケットを着ていたが、その上からでも豊かな胸の持ち主であることが分かった。計画云々は別として、ぜひともお近づきになりたいと思っていた女性だ。


 彼女は安藤の視線を受けて小さく頷くと、一旦リビングから出て行った。

 何事かと訝る俺たちを制して、安藤は落ち着き払い、まあ待てと繰り返した。


 そうして十分ほどで、リビングに見知らぬ女性が現れた。そう言っていいだろう。

 マスクを外し、化粧を落とした彼女は、まったくの別人だった。流れるようだった亜麻色の髪は真っ黒なショートボブになっていて、瞼は一重で眉は薄く、下がっており、高く通っていたはずの鼻は低く、顔の陰影がすっかり消えてしまっていた。さらには豊満だった胸も無くなり、がりがりの身体だと分かる半袖のTシャツ姿になった女性を、俺は知っていた。


「日高さん……?」


 変身して戻ってきたのは、同じコンビニで深夜に働く女性店員だったのだ。勤務交代のときぐらいしか顔を合わせたことはなく、見た目もぱっとしない陰気な女だと思ってろくに会話もしたことがなかった女が、化粧をし、マスクやウィッグを使用することでここまで極端に顔を変えられるのかと驚愕したものだ。

 まさにスパイ映画もかくやという百面相の作り方なんて、ネット上にいくらでも転がっていると言って、安藤と日高さんは笑っていた。

 

「どうだ? 電話をかけて、名前を確認したり、詳しい状況を聞こうとしてくるやつはアウトだ。電話でパニクッて名前を呼んじまうくらいの善人が、俺たちのターゲットだ」


 このように言って、安藤が広げた紙には関東主要都市圏の獲物(ターゲット)リストがずらりと並んでいた。その数およそ三千。

 八十歳以上の老人――婆さんの独居がベストだが、日中一人になる可能性が高い家でも可――が住んでいて、すぐ近くに交番やコンビニ、銀行または郵便局のATMがなく、過疎地というほど田舎でもない。

 関東近郊でそんな家をリストアップするだけでも結構な手間だったらしいが、孫のフリをして短い電話をするだけの俺は、そんなことは知ったことじゃない。

 こんな電話をかけまくって一回成功するごとに三十万だ。緊張しまくっていたのは始めの方だけで、三か月も経つ頃には演技も上達してきたと自負している。


 老人から金を騙し取ろうなんて、本当に俺たちは人間のクズだ。だが不定期とはいえ一件三十万はでかい。初めて手にした札束の厚みは、あっという間に俺の心を支配した。それだけ稼ぐのに必要な労働時間を考えたら、俺の中に居座るわずかな良心なんて糞ほどの価値もない。

 捕まらなければそれでいい。捕まっても命まで取られることはない。喜んで懲役に服そうじゃないか。

 

「待った~?」

「…………」


 淡いブルーのトレンチコートに、身を包み、ポンポンが付いた白いニット帽――歳の差を感じさせる服装で現れたハルカの声で、俺の思考は断ち切られた。

 いそいそと対面席に座ったハルカと俺は、まるで待ち合わせをしていたカップルの様――には見えないか。せいぜい兄弟と見られるくらいだろう。


「店長と日高さんはぁ?」間延びした声で問う遥かに、俺は黙って首を横に振って答えた。


 今日は仕事納めということで、今回の詐欺には関与していなかったハルカも呼ばれていることは聞いていた。

 受験生ということで金に近い茶色から真っ黒に染め上げられた長い髪をいじくるハルカは、実年齢よりもずいぶん幼く見える。


「……何分待ってるの?」


 俺の視線に気づいたハルカは、三白眼になって訊いてきた。


「二時間」

「ワオ」


 腕時計で時間を確認して答えると、彼女は大げさに反応して目を見開いた。


「そんなに待つってわかってたらさあ、先に待ち合わせてエッチしてくればよかったね」

「……そうだな」

 電話でうまく相手を乗せられたのはいいものの、実際に交渉して金をふんだくって来るのは安藤だ。中途半端に昂ぶった気持ちを静めるのに、セックスほど効果的な療法はない。


「とか言ってー。ふじゅんいせーこーゆーだぞ」

「触るな」


 たしかにそれも問題かもしれないが、俺たちはすでに何件もの詐欺を働いている。今更女子高生と寝るくらい屁とも思わないが、テーブルの下ではハルカの足が俺の脛に当てられていた。いつの間に脱いだのか、そこに硬いローファーの感触はなかった。


「馬鹿か。隣のテーブルから丸見えだぞ」

「いーじゃん。どうせこのファミレスには二度と来ないんだし」

「目立つことはするな。できるだけ人の記憶に残るな。これが鉄則だろう」

「へ~」


 俺の諫言などお構いなしに、ハルカの足が膝を割って股の間に侵入しようとしてくる。靴下と綿パンの生地越しに、彼女の足の冷やかさが伝わってきた。


「あんっ!」

「ふん。ホールド勝ちだな」

「なにそれ」


 レスリングは観ないらしいハルカの足を膝で挟み込み、勝利宣言をしたところで、携帯が鳴った。


「店長からだ」


 今度は、俺が三白眼になってハルカを見た。もちろん足をどけろという意味だったが、「いーじゃん。あったかいし」と言ってむしろねじ込んできた。

 しっかり締め付けておかないと届いてしまいそうだ。

 ここで格闘していると店長の電話を逃してしまうと判断して、俺は内股に力を込めてガラケーを開いた。

 俺たちは互いの連絡時、ドライブモード以外で十五コール以内に出られなければ、トラブル発生と判断するよう言い含められていた。


「マコトさんの変装……なんかカワイイね。ハルカ、興奮しちゃう」

「馬鹿か」


 こんなマッシュルームカットのウィッグのどこに性的興奮を覚えるのか知らないが、早く電話に出ないと、安藤に要らぬ不信感を与えてしまう。きちんと役割分担が決められて別行動を取ってはいるが、安藤は俺たちの間に信頼関係は成り立たないと言い切っていた。

 いつ安藤が裏切って金を独占しようとするかわからないし、俺たちにしても警察に捕まって自供している真最中かもしれないのだ。

 そのような事態に備えて、電話に関しては他にもルールがある。

 実は、電話に出るのは十コール目と決まっているのだ。それより早く出れば、ルールを無視した誰かの仕業、あるいは予期せぬ事態が起きていることのサインとなる。

 十コールを逃しても、十五コール目までに出て事情を説明できればよし。他にも俺たちの間でしか通じない暗号もいくつか用意されている。


「ハルカ、いいかげんに――」


 グイグイと足をねじ込んでくる彼女にきつく注意しようとした瞬間、着信が切れた。


「――え?」

「どうしたの?」

「切れた……」


 ハルカは不思議そうな顔をしていたが、俺はしっかりとバイブレーターの振動で、コール回数を確認していた。着信は間違いなく十三回で終わった。安藤が、自ら決めたルールを破るとは思えない。


「ハルカ。ここを出よう」

「え? ちょちょちょ……ちょい待ってよぉ」


 俺はできるだけ静かに席を立ち、伝票を掴んで歩き出した。ハルカは脱いでいた靴を履き直し、不満顔でそれに従った。







「もー。いきなりどうしたっていうわけ?」ニット帽を被り、トレンチコートの襟に顎までうずめたハルカが小走りになりながら口を尖らせた。


「店長の着信が十三回で切れたんだ。何かの間違いならすぐに掛け直してくるだろうが、それもない」

「んー?」


 安藤と電話を代わってからすでに二時間半が経過している。下調べが確かなら、とっくに金を得ているか、あるいは失敗して逃走しているはずだ。ちなみに失敗だった場合は何の連絡も来ない。三時間待っても連絡がなければ、解散するよう指示されている。


「考えられるのは二つだ」

 

 何が言いたいのかわからないというハルカに聞こえないように嘆息して、俺は説明を始めた。

 

 まず考えられるシチュエーションは、安藤と日高が警察に捕まっている場合だ。電話をかけたのは孫を騙る若い男すなわち俺なのだから、共犯者がいることは明白だ。安藤の携帯から履歴を辿って、警官が俺に連絡してくることは十分にあり得る。その場合は電話のルールなんて知らないのだから、十三回くらいのコールで一旦切っても不思議はない。


「でもさあ、一回かけたくらいでやめちゃうかな?」

「逆に、やたらとかけたら怪しまれるだろう。名前さえわかれば俺の住所なんて簡単に調べられる。サツにしてみれば、別に今すぐ電話に出てほしいわけじゃないからな」


 もう一つは、警察以外の組織によって、安藤が正確な連絡手段を行使できない状態に陥っている可能性だ。

 この国でオレオレ詐欺なんてことを真面目くさってやっているのは、○○組だとか名乗っている連中や海外からやってきたマフィア組織くらいのものだろう。絵に信憑性を持たせるため、実在の組を名乗って詐欺行為を働いていることが裏目に出てしまい、そういった組織の虜となってしまう可能性もゼロではないはずだ。


「店長……ヤーさんに捉まっちゃった?」

「さあな。サツにしてもヤーさんにしても、店長たちが捕まってるなら確認のしようがない。俺たちはとにかく指示通りに解散して――」


 明日、コンビニに出勤だ。とは言わずに言葉を切った。


「俺の荷物は、移動に使った軽自動車のトランクだ。店長のこだわりが裏目に出たな」

「何がぁ?」


 思い切り渋面を作った俺とは対称的に、何が面白いのか明るい笑顔で訊いてきたハルカに状況を説明した。


「あちゃ。別に一晩くらいよくない? なんだったら、これからラブホでも……」

「馬鹿言うな。もし店長たちが無事じゃなかったら、俺の私物が検分されちまうだろ」

「なんか困るような物でも入ってるのぉ?」

「全部だよ。家の鍵、免許証やらクレジットカードやなんか、とにかく全部だ」


 本当は、そんな大事なものはきちんと自分で携帯している。これは、ハルカと別行動を取るための方便だ。

 信頼関係は成り立たないと言い切る安藤だが、俺は意外とあのおっさんを気に入っている。退屈な俺の人生にスリルを与えてくれた四十過ぎのダークヒーローだ。

 何があったのか知らないが、奴の行動パターンは知り尽くしている。何かトラブルに巻き込まれている可能性だってあるのだ。俺はひとまず、安藤と別れた駅へ向かってみようと思っていた。








「……なんでついて来る?」

「えっへへ~。暇だから」

「あのなあ、俺は――」腕を組んで歩こうとするハルカを振り払おうとすると、彼女の大きな瞳が俺の顔を覗き込んだ。


「マコトさん、さっきファミレスで普通にお金払ってたじゃん」

「馬鹿。あれはスイカで」

「ウソだもん。ハルカ、ちゃんと見てたよ」


 靴を履いたりニット帽を被ったりしている間に、見えないように財布を取り出したつもりだったが、見えていたらしい。


「マコトさん……一人で探偵ごっこなんて、危ないよ」

「お前が一緒に居れば安全という方程式は成り立たん」

「そんなことないよ。あったかいし」


 左の二の腕に、発育途上の胸が押し付けられた。かすかに下腹部に熱を感じてしまう。


「……勝手にしろ」

「はーい。勝手にしマース」


 財布はもちろん、免許証だってきちんと持っている。日も傾いてきたし、電車で東京まで帰るのは骨だ。首尾よく安藤らの安否が確認できたら、本当に一泊してもいいかもしれない。

 

 俺の気持ちを後押しするように、後方から冷たい風が吹き付けてきた。ますます身を寄せてくるハルカの頭をポンポンと叩き、俺は駅へ向かった。




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