表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔天創記 (参)  作者: ちゃすけ丸
第12章
84/87

~ 83 ~

 奇声を上げ襲いかかってくるオーク。



 彼女はレイヴァンの前に躍り出ると、オークを引きつけ皆から離れるように走り出す。



 そして十分に距離を取ったところで、直ぐに向きを変えオークとの距離を一気に詰めた。



「ご覧あれ」



 そう呟いたフィーネの動きは圧巻だった。



 オーク渾身の一撃を跳躍でかわし背後を取ると素早く双剣を抜き、相手が振り返るのと同時に怒涛の連続攻撃を繰り出す。



 わずかな時間だったが、その攻撃はまるで踊りを舞うかの如く、力強さと妖艶さを兼ね備えていた。



 魅了されたブライトやリルが我に返ったのはオークが地面に崩れ、彼女が剣を鞘に戻した時だった。



 攻撃さえも色っぽいとブライトが感嘆の声を漏らせば、リルはブライトよりも役に立つと思わず呟く。



 レイヴァンも彼女の予想以上の動きに舌を巻いていた。



「どうかしら?」



「どうもこうもない。 先日までの剣には重力の呪いがかかっていたのかと疑いたくなる」



「重さは変わらないから、やはり気持ちの問題かしら」



 フィーネは笑みを浮かべながらレイヴァンの下へと戻ってくる。



 二人の下へ立ち尽くしていたブライトたちも集まってきた。



 一同が輪になり向かい合うと、フィーネがリルに対して口を開く。



「仲間にしたくなったかしら?」



「ならないです」



 雰囲気的にそこは違うだろうと言いたかったブライトだったが、必死に堪えレイヴァンに真剣な表情を向けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ