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魔天創記 (参)  作者: ちゃすけ丸
第3章
19/87

~ 18 ~

 二人が同時に振り向くと円の中心には、すらりと背の高い男が立っていた。



 髪は白髪混じりで立派な口髭がある。



 彼の背中にも黒い羽根があり上級悪魔だと一目で解った。



「あまり悠長なことは言っていられないようです」



「それはどういうことですかな?」



「蝙蝠が運んできた噂がどうやら本当だということです」



「ミカエルの剣を持つ人間ですか」



「しかも先日はオールトの街でアスモダイを討ったとか」



「心配することはありませんよ、ガープ。 所詮アスモダイは筋肉の塊のようなもの。 我々は彼と違いココがあります」



 マモンは笑いながら頭を二度指先で叩いてみせる。



「マモン、君は楽観的過ぎるのではないか?」



「とんでもない。 私はただ自分の力に自信があるだけですよ。 それに、この建物に張り巡らせたあなたの魔法陣の中にいる限り、我々が負けることはありません」



「無論、私も人間如きに殺られるつもりはない。 ただ用心をした方が良いと言いたいのです」



「そんなものは取り越し苦労に終わりますよ」



 マモンは大声で笑いながら手にしていた酒を煽った。

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