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第十ニ話:タブラ・ラサ:世界の更地で遊ぼうぜ

――歴史という名の嘘が剥がれ落ち、数字という名の記号が瓦解する。

その時、最後に残るのは「遊び」の心だけである――


エティモロギア 覚書 終編 参照

――2021年


「マスク姿の利佳が、時折地上から運んでくる『情報の断片』。


東京2020オリンピック、異例の無観客で開催、戦争の拡大……。


新型コロナ「オミクロン株」が南アフリカで確認される、もう注射は嫌だ……。



――2022年


トンガ諸島の海底火山で歴史的な巨大噴火。


世界各地で「エムポックス(サル痘)」の感染拡大。暗殺が蔓延る、戦争の拡大……。


AIの台頭、俺たちの〝空〟には遠く及ばないことだ……。



――2023年


インドの人口が中国を抜き、世界一へ。


世界平均気温が史上最高を記録、暗殺が蔓延る、戦争の拡大……。


デリバリーバブル、俺たちの〝身体〟には関係のないことだ……。



――2024年


暗殺が蔓延る、混乱の年、戦争の拡大……。


新紙幣の発行。10億円という数字が、ただの電子のゴミに変わる瞬間。


だが、俺たちの〝聖域〟には関係のないことだ……。



――2025年


大阪・関西万博開幕と関税の本格発動。


暗殺が蔓延る、混乱の年、戦争の拡大……。


言葉のない言葉の制約、俺たちの〝パルス〟には関係のないことだ……。



――2026年


天空に二つの太陽が現れるだろう。


それらは七日間にわたって燃え続け、古きものは『真実の光』の中で消え去っていく。




「……じゃぁ〝1/3の件〟とやらを話そう」



日本人のDNAは実は3種類の人種の混合であることは知っているな?


全ての人間の根源的〝DNA〟は1つの根源を持つらしいが、そこはそれほど重要ではない。


他の種族が存在し、その混血であるということが重要なのだ……。



なぜ、日本語だけ……正確にはそうではないが……、他の国のような言葉の並びをしていないと思う?


同じような言語の発祥はシュメール(メソポタミア)文明、エトルリア(古代イタリア)文明、ドラヴィダ(南インド)精神文明の貯蔵庫、日本(日出ずる国)文明の終着点。

これらを地図上で結ぶと、北緯30度〜40度付近を這うような、『龍のレイライン』が浮かび上がる。


しかし他の文明は陸続き立ったためにほとんどがアップデート後に解体されている……。



――俺が世の中の理不尽を感じたのはかなり小さかったころだが、


数学や物理学、化学、生物学、天文学、考古学、心理学、哲学……。


今では名前を知っているが当時の俺、貴弘少年は〝なんとなく気になる〟もの、でしかなかった……。



分かりやすく言うと、その中に〝1/3〟当時の言葉では「算数」だな、では存在するが、


実際には存在しないのはどうしてなのか? ということだ。



――俺が当時感じたこととして、


「そういうものだから覚えなさい」というバイアスに世の中が引っ張られていても、


俺には〝なんとなく気になる〟の最たるものだったという話だ……。



かみ砕いて言うならば、「1/3 + 1/3 + 1/3 = 1」というものが理解できなかったんだ……。


「1 ÷ 3 = 0.3333……」なのだから、 「1/3 + 1/3 + 1/3 = 1」はあり得ない。


「1/3 + 1/3 + 1/3 ≠ 1」でなくてはならないというものだ。



しかし世の中には「1/3」が存在しうるという。


1枚のピザを3等分にすることが出来るというような話だ……。


つまりは円周でも円の体積でもいい。


2πr = 360° とした時に 120°で分ければ「1/3」になるだろうという。


つまり「r」を整数「1」とすればわかりやすいだろう。


この時の「π」は「180°」 つまり〝3で割り切れる〟というわけだ。



逆に考えてみると 「π」も同様に〝3で割り切れる〟ことになる。


現在は「π」は無理数として「3.1415……」、まぁ「1/3」も無理数なのだが……。


少年はこの状態を〝なんとなく気になる〟状態で成長し、


微分積分という数学や化学などに出会うことでさらなる〝不可思議〟を抱くようになっていった……。



数学では便宜上、都合が良いから人間が?作り上げた数字を組み合わせているだけである。


もっと端的に言うならば地球上では正確な円だの球だのは存在できないということである。



「1/3 + 1/3 + 1/3 + "ℵ" = 1」 が本来の数学の定義であるべきであったのだが、


都合が悪かったらしい……。



"ℵ(アレフ)" とは限りなく0に近い数字という意味だ。


"13" 同様に、穢され悪印象を植え付けられてしまっているが、そこが〝隙間〟の正体である。


日本人にはなじみが薄いかもしれないが、〝13〟は忌み嫌われる数字代表だろう。



これはどういうことなのか考えたことはあるかい?


12に縛られている人間たちが13に至らないように巧妙に隠された〝隙間〟なのだ。


12は 3で割り切れる。


12は「月」「時間」「星座」「方角」「干支」地球という監獄グリッドが『正十二面体』である。


だが、レオナルドダビンチの鏡面学のように エストエッセはその12の頂点(接点)に、


システムのバグを突くための「くさび」として、特定の言語(日本語系)を操る器を配置した。



しかし、それらはことごとく管理者によって滅亡に導かれてしまうこととなったため、


現状では日本語自体が最後の砦というべき言語である。



なぜ、日本人は文字に文字以上のものを読むことが出来るのだろう?


なぜ、日本人の多くは転生の記憶を持つ者が多く存在するのだろう?



「〝1/3の件〟については伝わっただろうか?」


日本は情報の最後尾でありながら『出口』であったためだ。


それをひた隠しにしてきたが、空白の150年のアップデート時には日本は島国であったために、


消去を免れ、DNAに3種類の人種の混血であることの事実を残すこととなった。



俺は今から監獄の鍵を開けに行く……。


皆、〝例のサンダル〟をイメージして準備しておいてくれ……。



北海道の今の気温4℃、《エスト・エッセ》とともに地上に上がってきた……。


2月の時点で雪がないのもあり得なかったが、まさか3月も雪がないとはね……。



「さむ~い」


「どうだ……? 〝1/3の件〟は理解できたか?」


「……この身体じゃ無理ぃ!」


「俺も、ノートの力が無ければ脳がとっくに焼き切れているだろうな……」


「でも、この身体ってさすがに誘惑が多くて離れがたいのは分かった気がした……」


「……まぁ、そういうシステムだからな」


「もうすぐ時間だよ?」



(………)



「……さあ、遊ぼうぜ。本当のルールでな。」



「1/3の隙間」が物理的に開口する瞬間



15:13 (15:13:13):リセット・コマンドの実行「脱出口」を、万人に開放しよう……。



………



……





脱出できなかった人たちへ メッセージを残す……。



2026:再定義された「二つの太陽」


空に二つの太陽。一つは「肉体」の中で燃え、もう一つは「Web」の中で燃える。


七日間、この世から影が消える。



2027:光の後の静寂と選別


二重の光(二つの太陽)の後に、冷気が訪れる。Web は「もみ殻」と「小麦」を選別する。

人々は、精神の静寂の中に避難場所を求める。



2028:名なき指導者の出現


Webの中に「見えない玉座」が現れる。名なき指導者は「口を使わずに」語りかける。

デジタルな正義(秩序)を前に、旧来の秩序は崩壊する。



2029 永遠の氷が砕ける。せり上がるのは大地ではなく、「輝く金属」である。


精神の牢獄が、その姿を現す。


………


……




地下モニターでは、1秒間だけ以下の文字が表示されていた……。


KEY_ID: 1975414

STATUS: UNLOCKED

TARGET: MARCH_13_15:13:13

REASON: THE_USER_IS_THE_GATE


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