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34.秘められたリバース・ハート

前回のあらすじ。

那月の心を知るため、

みんなを巻き込んで恋愛相談した。

時計の針が、また一つ動く。

正面に座ってるのは、那月さんだ。

こういうのに慣れていないのか、落ち着かない様子で髪をいじっている。


「それじゃ、ぼちぼち始めますかー」


なんだか、異様に緊張する。

もともと相談所をしようと思ったのも、彼女の本音を聞き出すのが目的だ。それだけ、胸持ちが全然違う。

藍さん、まず何から聞くんだろう。

まさか、真冬さんがあなたを好きなんですけどー、とかっていい出さないよね……


「……そいや那月さん、最近化粧のノリ変えましたー? なんだか前と違う気がしますー」


なんて思っていたのも束の間、予想だにしない言葉が飛んでくる。

それは彼女も同じだったのか、驚いたように目を丸くしている。


「え、店長すご! よくわかったね! そんなに大きく変えてないのに……」


「なんとなくねー。で、どうして、変えたんですかー? もしかして、好きな人でも??」


「まさかぁ、違うよぉ〜うち、恋愛とかよくわかんないから」


「……なら、どうしてキーホルダーを外したんですー? 携帯につけてた雪だるまのあれ、前はつけてましたよねー」


その言葉に、那月さんがぎくりと肩を振るわせる。

言われて初めて、彼女の携帯のキーホルダーがない事に気づく。

おかしいな、夏祭りの時はあんなに自慢げに見せてくれたのに。


「あー、それはぁ……相手に色々言われたっていうか……」


「相手? 誰にですか?」


「ちょっと、合コンを、ね……ほ、ほら、真冬と明音君すごく順調じゃん? 二人を見てたら、なんか羨ましくなっちゃって! 急に彼氏作りたくなった、的な?」


確かに彼女は僕と真冬さんのことで好感的だったし、背中を押してくれていた。

けど、どうして合コンなんて始めたんだろう。

まるで、あえて真冬さんを遠ざけるような真似……


「キーホルダーって、つけてるだけで根掘り葉掘り聞かれちゃうんだよね。だから、外しちゃった。あ、でも真冬には内緒ね! はぐらかしちゃったから」


「真冬さん、気づいてるんですね……」


「真冬ってば、割と最近明音君の話するんだよ〜? この前も、家にいったらしまわれてたサックスが表に出てて……!」


「真冬真冬真冬、そればっかですねー。あなた」


藍さんの、声がする。

その瞬間、那月さんの顔がぼっと火がついたように赤くなってー


「え、嘘、ちょっ、違う違う。何言ってるの店長。うちが言いたいのは、明音君がいい感じだよーって話で……」


「真冬さんもそーですけど、あなた達異様なまでに仲良いですよねー。夏祭り以降から妙に距離遠くなってますけど」


「そ、そう? そんなことな」


「そもそも彼氏とか、あなた必要? ミーには二人が一緒の時が、一番楽しそうに見えますけどねー」


まさか、そんなことあるのだろうか。

でもそれが本当なら、希望は見えてきたのかもしれない。

だってその証拠に、彼女の顔がどんどん赤くなってるようなそんな気がしてー


「ごめん、那月。ちょっといい?」


「ひゃぁぁぁぁ!!」


同時にドアがノックされる。

そこにいたのは、真冬さんだった。

彼女は那月さんの反応を怪訝に思ったのか、顔を顰めていてー


「ま、真冬か! びっくりしたぁ! どうしたの? なんかあった?!」


「スイーツのオーダーが入って。財前一人じゃ危ないからって、黄河が」


「いくいく! めっちゃいく! いい、二人とも! この話は、絶対他言無用だからね!?」


那月さんが、慌ただしく去ってゆく。

顔が赤いのを冷ますようにパタパタ手で顔を仰ぐ。

その間も真冬さんとは目を合わせることはなく、遠ざかる背中を真冬さんはどこか寂しげな目で見送っていてー


「……最近、よく逃げるんだよね。あんな風に。で、君たち、那月に何したの」


「な、何もしてないですよ!! でも!! 真冬さん、チャンスかもしれません!!」


「……は? 何が?」


「想いを伝えるチャンスってことですよ! もしかしたら、勝算があるかも!!」


「……そういえば、九月って誰か誕生日じゃなかったでしたっけー」


唐突な彼の言葉に、いぶかしむように、鋭い目線がこちらに向く。

それでも彼は目を逸らさずに、真冬さんと向き合った。


「那月が14日だけど。何急に」


「へぇ〜〜〜14日……ふーん、へぇーー」


何かを企むように、彼が笑う。

その笑みに僕は、賛同するように彼女へ発した。


「誕生会、しましょう!!! 那月さんの!!」


確実に何かが変わり始めてきた瞬間だった。


(つづく!!)


おまけの小ネタ

明音「藍さん、すごいですね。キーホルダーのことすぐわかっちゃうなんて(っ ॑꒳ ॑c)」


藍「それくらいみてればわかりますよー。ねー、真冬さん(・ω・`*)ネー」


真冬「………僕に振らないでよ。ま、正確な理由までは、教えてくれなかったけどε-(´-`*)」


明音「それでも、やっぱりすごいです。僕も見習わないとなぁ……ね、こう……」


黄河「あ? キーホルダー? 那月の? そういや祭りん時に言ってたよーな……( -᷅_-᷄ ก) それより仕事おわらせね?」←興味すらない」


橙子「蜜柑に聞かれても、その頃いなかったので、しりませーん╮(´•ω•)╭」←そもそもいない


純「ボク、とーこ以外のこと覚えられない( '-' )。だから知らない」←論外


真冬「君たち怒られたいの?」( ・᷄-・᷅ )」


極端社員。

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