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寒桜 天使の梯子 光芒に 光輝き 春は目の前
寒桜
天使の梯子
光芒に
光輝き
春は目の前
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ひらひらと小雪が風に舞う
車窓のガラスに僅かな水滴を残す
雲の隙間から天使の梯子が降り始め
白銀の峰にシルエットが見える
夜の帷は東に待機して
時間が無限にある気がした
光芒はやがて
紫色の帷に掻き消され
シルエットも消えた
竜宮城の駅舎を後に
弁天橋に辿り着くころ
明るい夜空に星が瞬く
皓月が黒い海を輝かせ
星を仰ぎ無詠唱で願う
橋の欄干に打ち寄せる波飛沫
旋回してた鳶は何処に行った
時より浦風が頬に痛い
春は目の前
寒桜はそろそろか
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三日月未来
みかづきみらい
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短編「えのしまものがたり」の冒頭を読んで
エッセイを書いてみたいと思いました。
三日月未来
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三日月未来