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懐かしい味

フォーエバームクーヘン...


-------


子供の頃に父がお土産で買ってきてくれたバームクーヘンが忘れられない。。。


私の中では、そのバームクーヘンを密かに、フォーエバームクーヘンと呼んでいる。


それはとっても、しっとりしていてほんのり甘くてなんとも言えないほどのおいしさだった。


だが、そのバームクーヘンがどこのものなのか私は知らない。。。


ただ、バームクーヘンが入っていた袋にうさぎの絵が書いてあったことだけはなんとなく記憶にあった。


父もその日、酔っぱらっていたらしく、たまたま帰り道に細い路地に迷い来んでたまたま見つけたらしい。。。


だから、残念なことに全く覚えていないそうだ!


私はあれ以来、バームクーヘンが大好きになり、有名なバームクーヘンがあると聞いては、買いに行って食べているが小さい頃に食べたあの味にはたどり着いていない。。。


ほんとに、あれはどこのバームクーヘンなんだろう。。。


小さい頃に一度だけしか食べたことはないが、私はその味をはっきりと覚えている!


そんなある日のこと、仕事で遅くなった私は先輩に食事に誘われ、けっこうお酒も飲んだので酔っぱらっていた。。。


フラフラしながら、歩いて帰っていると、細い路地を見つけた。


こんなところに路地なんかあったかな?!そう思っていると、


路地の奥の方から何やらいい匂いがした。。。


なんだか懐かしい匂いがするな。。。


私は匂いに誘われるかのようにその路地へと入っていった。


すると、そこにはバームクーヘンのお店があった!


もしかしてこれは探し求めていたフォーエバームクーヘン?!


お店の中に入ってみると、なんと、そこにいたのはうさぎだったのだ。


え゛ーーー!!まぢか!


うさぎはキョトンとした顔でいらっしゃいませと言った!


え゛ーーー!!しゃべったーーー!


私はさらに驚いた!


なんだこのうさぎ?


てかここどこー?夢?


うさぎはまたキョトンとした顔でお客様、何個いたしましょうか?と言った。。。


私は驚きながらも、一つ下さい。。。


お店の中を覗き込むとたくさんのうさぎたちがせっせとバームクーヘンを作っていた!


そして、私はバームクーヘンを受けとると、うさぎたちはまたのご来店をーと言った。


気づくと、私は路地へ入る前の道に立っていた。


だが、そこには路地なんてなかった。。。


なんだったのかな?


酔っぱらってるから、一瞬夢でも見たかな?と思ったが、バームクーヘンが入っている袋を私は手に持っていた。


これは夢じゃない!でも、あのうさぎたちのお店はどこにも見当たらない。。。


私の酔いは完全に覚めていた。。。


家に帰って、私はネットでうさぎのバームクーヘンを調べた。


だが、どこにも出てこなかった。。。


バームクーヘンを一口食べてみた!


あの時の味だ!やっぱり、父が昔買ってきてくれたフォーエバームクーヘンだっ!


でも、あの店は存在していないのか?!


いつでもあるわけではないし、いつも買えるわけではない。


私は最後の一口まで大切に味わって食べた。。


また、あのうさぎに会えるかな?!


会いたいなー。


そんなことを思いながら私はいつの間にか眠っていた。。。


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