表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

異世界でテキトーに村探しっ!!

異世界転移成功後、人の子供通さないゴブリン達が揉めているところに遭遇し、、。

異世界まったり生活を送りたかった主人公のお話。

 「ふぅ、ここが転移先の世界か、ふむふむ。アニメで見た感じののどかな景色だな。神様はちゃんと転移してくださったんですねっ。ありがとうございます。」


自然に囲まれた中一礼し、異世界の探索を始めた。学校帰りに転移したから制服のまま、バッグもちゃっかり転移してきましたわ。



「お、あのぼうず無事に転移できたようじゃな、よかったよかった。そういえば、、ぼうずの名前、、聞いておらんかったな。ここに招待したときにでも聞くとするか。さぁ、ぼうずよ。ワシを楽しませとくれっ。」



異世界転移に成功したものの、、んー、、何をしようか。ひとまず、周りを見渡してみる。まだ昼くらいだ。近くに村があるかもしれない。探しに行こうっ。


異世界でテキトーに村探しっ!!


とはいえ歩いて探すのは時間がかかるだろうから高速で移動できるように能力を使いたい。


「神様がくれた能力って自然にあるエネルギーを得て使える だっけ。なら今吹いている風のエネルギーとか太陽光のエネルギーを得る なんてこともできるのかな、、。でもどうやるんだ、、?」


さっそく展開がストップしましたわ。あ、あかんですわ、能力の発動方法がわかりません。こんなときこそグー〇ル大先生のお力をっ!!


「、、、。あ、あかんですわ。グー〇ル大先生が息をしてない。まずいですよ、、。」


相変わらずひとりブツブツ言いながら真剣に焦るショウ。能力についてちゃんと考えればチート級な強さを誇るのだが肝心の能力保持者がポンコツではどうしようもない。


「あのぼうず、さっそくつまずいておるわい。そんな能力なんて魔法みたいに頭でイメージすればよいだろうに。あやつ、実はポンコツなのか?」


神様も想定外だった。神様からしてもかなり強い能力を授けたつもりだったが豚に真珠。そもそも能力を発動できていなかった。


んー、見てきたアニメの主人公は発動するとき想像?してたっけな。ダイ〇ンの掃除機みたいに吸い取る感じかな。目を閉じて第六感っていうやつを働かせてエネルギーを集める。なんか身体がゾワゾワしてきた。


「これがエネルギーを取り込む感覚か。表現しずらいなぁ。くすぐったいって表現が一番近いのか?」


ある程度エネルギーを集めたと思うから今度はそのエネルギーを別のエネルギーに変換しよう。今は移動したいから身体を前に推進するためのエネルギーを、、。


あっ、、ここからはかなり複雑になると同時に話のテンポが落ちそうだから、、カットッ!!


なんやかんや高速移動に成功した。自分が保持する特殊能力は生き物、自然に存在するエネルギーを自分のものとし、それを好きなエネルギーに変換して使うというものだったはず。ならエネルギーを使用する際そのエネルギーの働く方向を自分で指定すれば汎用性がグッと広がるじゃないっすかぁ。


そうこう自分の特殊能力の使い道を考えているうちに何かの群れ?をみつけた。


「あの色合い、大きさといいあれはゴブリンか?木の下で宴でもしてるのかな」


少し離れたところから様子を見てみると、


「お前ら小さい子をいじめるなんてひどいぞ ゴミリン!」


「そのチビが俺らの石を奪ったからだろ 泥棒!」


とか何とかが聞こえてきた。幼いゴブリンと子供がもめているらしい。収まりそうにないから、お兄さんイッキマースッ!!、、変なことに巻き込まれないよね?ね?


「こらこら、君たちどうしたんだ~。喧嘩になってるのかい?」


案の定誰ですこの人? みたいな視線浴びましたわ~。最近の子供の目つきは悪いなぁ~あはは。


「お兄さん誰?変な服着てるね」

「こいつらに見つけた石をうばわれたんだよっ」

「だって、石がないと、、おじいちゃんが、、、うぇぇん」

っってこの女の子 カ ワ イ イ ッ ! !

一番小さい人の女の子が泣いてしまった。


ん~ お兄さんが慰めてあげまちゅよ~。、、、うん、口に出さなくてよかった。今の結構キモイよね~。

どうやらこの カ ワ イ イ 女の子はおじいちゃんを想ってのことだったらしい。しかし幼いゴブリン達も食い下がらない。うーむ、なにかいいものがあれば、、そうだ、バッグにつけているキーホルダーなら気に入ってもらえるんじゃ。


「ねぇねぇ、君このキラキラしたアイテムは興味ある?石もよかったかもしれないけどこのアイテムも悪くないんじゃないかな。」


ふぅー、昨日華からもらったキーホルダーバッグにつけててよかったぁ。これで済めば、、。




なんやかんやで揉め事を収め、泣いている女の子を慰めないと、という謎の使命感もあり、人の子供達の住む村に案内してもらったのだが、、。

うーん、やっぱり子供って揉め事が絶えないんすね。あの後石を欲しがっていた女の子が今度はキーホルダーのほうが欲しいとか言い始めるは、この人は俺らの村に案内するとかで揉め事の解決にかなり時間がかかってしまった。幼いゴブリン達にはキーホルダーをあげ、また会おうねと言って別れた。


んー、そこまで苦労せずに村を見つけちゃったぞぉ、、どーしよ、神様見てるよね、きっと、、、。

一応モンスターと遭遇したけどさ、なんか見てたアニメで登場するゴブリンとは印象が違うなぁ。

モンスターと戦うのって普通怖いもんね~



子供達も村に帰る途中。



「お兄さん、ありがと。」


先ほどゴブリン達と揉め、泣いていた少女だ。モジモジしてるところからきっとシャイなのだろう。


「その石は君のおじいさんのために必要だったんでしょ?でもゴブリンや他のとからモノをとるのはよくないからねっ」


「うん、ごめんなさい。あのね、私アリアっていうの。お兄さんは?」


「自分はショウていうんだ。まだこのせかi、、ゴホゴホ、この地域について詳しくなくてね。もしいいなら君達に案内してもらいたいんだ。」


転移出来たはいいもの他の情報が全くないのはマズイよね~。


「そういえばさっきのゴブリン達とはよく会うの?たまたま?」


アニメでも見たことのないシチュエーションだったから質問の仕方がわかりませぇん。


「あのゴブリンさん達とはちょっと前からよく会うの。なんかスライムがなんとかかんとかって言ってたよ。」


「そう、スライムから逃げるなんてダサいよなぁ、俺ならすぐ倒してやるっつうの。」


お?スライム登場ですかっ。あの青い最強スライムとかじゃないよね?お兄さん敵わないよ、、。


「お兄さん、もうすぐで俺らの村着くぜ。俺、アルカンっていうんだ。よろしくねシュウ。」


うん、このアルカンって子は気が強い感じなのかな。アニメでも一人くらいはいるよね。こう言うてイプの子っ。




木々を抜けるとそこには、、村?どの建物にもかなり限界を感じるくらいにボロイ。だが村の住人はかなりいる。


「スゥー、、。村の建物は、、古めかしいほうがいい、、とか?」


すっごい、コメントに困りましたわこれは~。


「前はこんなボロボロじゃなかったんだよ。ちょっと前から木の採れる量が減ってきてさ。そうだ、シュウを村長のところに案内するよっ。俺についてきて。」


強気なアルカンについていくと、ちょっぴり品のある建物に着いた。ここが村長のいるところかな。


「アルカン、ここかい?村長のところって。」


「え?そこは村長の引っ越し先だよ。今いるのはこっちだぜ。」


村長お引越しするんすね。気分転換ってやっぱり大事なのかな、、?


ん、、これが村長のいる建物、、、。確かにお引越し必要だわ。他の建物よりも限界が来てますわ。


「村長いいお方なんだぜ。ワシの家より皆の家に木々をまわせって。おかげで俺の家も新しくなったんだ。」


ふむ、かなり木材が不足してるんだろう。木って斧でバッコンバッコンしとけば採取できるだろうに。(ショウの想像)こっちの世界に来た時も木なんて腐るほど生えてたぞ。


「村長 アリアがゴブリンに泣かされてたのを助けてくれたんだこの人。ショウっていうんだってさ。」


村長も急に言われても困るっすよね~。


「お主、アリアを救ってくれたのかっ。本当か、ありがとう。う~ん、ショウ殿。あの子はワシの孫でな、可愛いんじゃよ~。お主もわかるじゃろ?じゃろ?」


じゃろ?ってなんだよ。この村長グイグイ来るタイプなんすね。


「初めまして。近くの森で迷ってたらこの子達に遭遇して、、ショウって言います。」


「そうか、お主は迷っておったのか。アルカン、人助けはいいことじゃ。とはいえこの村はこんなボロボロじゃからなぁ。木が採れんと結構困るんじゃよなぁ。」


この村長やっぱりノリが軽いよね、、。こんなので村長務まってるのが不思議っすわ。


「いつ頃から木々が採れなくなったんです?」


「そうじゃな、、ちょっと前?」


うん、軽いっすわ。村長の発言とは思えない。 ちょっと前 ってアリアもアルカンの言ってたじゃん。ん?ってことは木が採れなくなったのって、、ゴブリンが原因か?


「村長、ちょっと前に何があったんです?」


ここら辺から村長の話長くなりそうだけど飽きないようにちゃんと聞いとかないとねっ。


「そうじゃな、ちょっと前から斧がなくなったんじゃよな。それで木が採れにくくなってな。」


斧が無くなった?ゴブリンに取られたってことか?


「まぁ、厳密には斧の鉄の部分が溶けてしまったのじゃよ。」


鉄だけ溶かすなんて、、まぁ、なんでだ??理由がわからんぞゴブリン達よ。


「ゴブリンも変なことしますねぇ~。」


「アルカン、それをやったのあのゴブリン達ってことか?あいつらっ」


「まぁアルカン落ち着いて、まだそうと分かったわけじゃないんだ。聞いた話からその可能性のあるってだけさ。」


ゴブリン達の村がどこかわかんないんだよなぁ。話を聞きたいのに困ったなぁ。


「ショウ殿はこの悩みを解決してくれるのか?そろそろこの村も限界なのじゃ。どうか我々を救ってはくれぬか。」


うーん、異世界まったり生活どこいったぁ~?ちょっと自分の想像から遠のき始めてるぞぉ、、。


「分かりましたっ。まずはゴブリン達の住む村を探してみますね。そうすれば解決につながるだろうし。」


そうして話は終わり、しばらくはこの村に住むことにした。

一応村も見つけたことだし、、いっか。この次は、


異世界でテキトーにゴブリン村探しっ!!


特殊能力の練習もしないとねっ。ひとまず今日は明日に備えて寝るとするか。

んじゃ、おやすみっ




今回は主人公は特殊能力を発動して活躍ーはありませんでしたね。異世界まったり生活を送りたかった主人公の日常はまだまだ続きます。ちなみに途中に名前だけ出てきた「華」という子はショウの高校の後輩にあたる高校2年生の少女のことで、ショウに恋愛感情を抱いていました。その様子を神様は天からチラチラ見ていたが、少々面白みに欠けていたとのこと、、。

ではまた~

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ