やって来ました!異世界〜(n回目)
ども、性懲りもなく新作を書き始めたカトユーです。
今作はミリタリー要素多めに、シリアスな話(下手くそ)やハーレム、あとは…なんかよくわからないカオスな要素が多いのでお気をつけて。
あれですよ。混ぜちゃいけないやつを混ぜた感じ。そんな訳で行ってみよう!
ここは、惑星アルメイ。近世の地球の文明に魔法を加えたような世界である。そこでは現在、2つの勢力が領土を巡って対立していた。1つは専制君主制の王国等が連合を組んだ「連合王国」。もう一つはこの世界の4大宗教の一つであるファウシ教の教皇が率いる「神聖同盟軍」である。両者は互いの資源を巡り数十年に渡って戦っていた。
連合王国に属するエンゼラント王国で、勇者召喚の儀式が行われていた。
「国王様、いよいよでございます。これで我らにも強力な矛が手に入ります。そうすれば…念願の攻勢作戦も夢ではありません」
そう熱く語っているのは、ローブで顔の殆どを覆った爺さんであった。手には何やら豪華な杖を持ち、ふぇっふぇっふぇっと若干気味の悪い笑いをしている。
「さあ、偉大なる勇者よ。今ここに降臨せよ!」
そんなヨボヨボな爺さんが杖を振り上げ、言葉を発すると、さっきまで何もなかった地面に突如、巨大な魔方陣が現れる。直径は6mをゆうに超えるであろうそれには細かくびっしりと訳のわからない文字、模様が描かれている。
それを見て、国王を含む面々はオオッ!と感嘆の声をあげていた。
しばらくすると、白く眩い光があたりを包み込む。
「これで成功だぁぁ!念願の召喚であるぞ!」
そんな中、爺さんが叫ぶ。
やがて光が収まると魔方陣は瞬間的に消えた。その後には、人影が1人……
いや、何人もいた。
「なんだ!?」
「何事であるか!?」
「何だ、何事だ?」
「ハッ?うぇ??」
「んー何ー?」
「兄さん、何ですか??」
「これは……何なんだ??」
「うおっ!?なんだここっ??」
「な、何ですか?」
「ふぇぇ…なんですかぁ…?」
「何が起こった…?」
「ん?何が起こった……」
なんと計10人の団体様御一行であった……
「「「……」」」
この結果には王国の人々も黙るしかない。
(((何が起こった???)))
そして、皆同じ事を思った。あの、うるさい爺さんですら金魚のように口をパクパクさせて驚いている。
「あ、あの……。何が起こったんですか?」
混乱からいち早く戻ったのは召喚された内の1人、ハルノリであった。
その言葉からたっぷり10秒程経って、ようやく回復した爺さんが話始めた。
「あ、ああ。勇者召喚を行ったのだよ。まさか、複数人が来るとは夢にも思わなかったが……」
はあ、とハルノリは言うしかなかった。ハルノリ自身、突然光に包まれたと思ったらいきなり何人もの人の記憶が頭に入ってきたのだ。混乱の極みである。しかし、彼は後から考えてみても不思議な程この摩訶不思議な現象をすんなりと受け入れる事ができた。それもまるで自分が一人の人間であったかのように。
ここから先はハルノリから見た奇妙な物語である。
ある日いきなり俺は幾人もの記憶を引き継いで異世界へと召喚された。周りには見覚えが無いはずなのに、誰もが仲の良い人に感じる不思議な人に囲まれていた。
立派な軍服を着た軍人?やとびっきり可愛い美少女、それにエルフもいた。だがその直後、俺は人生最大の衝撃を受ける。
目の前にいる2人の男性はそれぞれ、昭和天皇と山本五十六連合艦隊司令長官だったのだ。自然と敬礼してしまう。ビシッと急にお手本のような敬礼をした俺に対して、美少女達から怪訝な目線を感じる。うーん、なんか気持ち悪い。で、この敬礼をしたのは、豊島進か。特務少将なんていう変わった役職で、色々な人と関わっていたのだな。昭和の人か。
で、怪訝な目線を送ってきた美少女達が、それぞれ織田海良香、中園萌芽、華彩和花、十条真凉、阿賀蒼馬か…なんだこの美少女揃い。はあ、華彩悠育ね。このリア充め。
こっちのエルフ……。エルフ!?初手エルフですか。これゲームだったらめっちゃスゲーな。最初からエルフが仲間とか最高かよ。っとと、彼女はレーネ・フォン・ルドルファーですか。これはハルノリ・カサイと……うん?同一人物!?
で、こちらはシルフィと。別世界の王女様ですか。職業が救国の聖女って……。彼女が勇者ってことかな?で、これまた華彩悠育と……。こいつのルート多くない?同じシリーズだったら破産してるよね??
最後はこの2人。美岬さんと鈴木零士。
ちなみに、記憶は鈴木隆成ね。
ふう……。少しだけ理解出来た。けど、これかなりキツいよね?時代も身分も性別も違う11人と仲良くしろと?冗談じゃない!
とまあ絶賛混乱中な訳でして、爺さんの話は殆ど聞いてませんでした!異世界に召喚されたらしいけど、これもう3回目?な訳でして「あゝ、またかよ……」としか思わないんだけど。隆成の自分だけは何これヤバッ!て驚いてるけどさ。
爺さん(この国イチの召喚師だった。スマン、爺さん呼ばわりして)の話が終わり、勇者適性の検査となった。どうやら、目の前の巨大な水晶に触れて光れば勇者確定らしい。
じゃあ、「じゃあ、俺から〜」なんて軽い気持ちで水晶に触れたらさっき見たような、眩い白い光が辺りを照らした。
マジですかぁ……
見れば、美少女達がやっぱり悠育が勇者じゃん!とドヤっていた。いや別に君達が勇者だった訳じゃないからね……
なんて思ってた時期が僕にもありました〜(ヤケクソ)なんか、召喚された人全員に勇者の適性があったんですけど……
キ●キの世代ですかね?いや、勇者12人とかふざけてるでしょ?(ガチギレ)
俺、帰って良くない?
「ダメですよ、兄さん。ちゃんと王様の話聞いてかないと!」
拝啓、どこかの糞で優しい神様。僕の傍に感のいい娘を寄越さないでください。脳内で独り言すら呟けません。死にそうです。
「てか、さっきから一人で何頭の中で語ってるの?」
僕は無事殺されました。
(終わり)
「終わらないよ?」
ちょっ!?いい感じで終わらせようと思ったのに!まだ続けるの!?
「だってまだちょっとしか話せてないじゃん!私達なんかほぼ(作者に)忘れられてるよね??」
いや、知らねーよっ!特に括弧内がヤバいし、和花の目のハイライトをどうにかして!怖すぎる!
「ヤダなぁ、兄さん。私はいつも通りですよ?」
あざとい!そして、可愛い!
「えっ!?か、可愛いなんてそんな……。急に言わないでよぉ〜」
あ〜、僕今すぐ死ねますわ。
「死んじゃダメだよ!?」
前言撤回。やっぱ、読心術が危険過ぎる。
「むぅ……。じゃあ、私は黙っていれば可愛いってこと?」
いささか、ポジティブ過ぎやしません?
「元気っ娘の方が可愛いって、昔兄さんが言ってた!」
いや、昔爺ちゃんが言ってたみたいなノリでください言わないで……。俺の中の豊島さん(おじさん?)が悲鳴をあげてるから……
「さっきから仲良さそうですね」
「「ぴゃあっ!?」」
「流石兄妹ですね。2人とも同じリアクションとは……」
真涼さん、その絶対零度な感じの声はやめてください。心臓止まります。てか止まりました。(汗
「仲良いのは結構ですが、あまりイチャイチャしないでください。他の人を見てください」
そう言われて周りを見ると皆が皆、角砂糖を何十個も食ったような顔をしていた。いや、角砂糖をそんなに食ったことねえけど。あと、若干1名が血涙を流しているね。そこまでのことなのか……(困惑)
「よろしいかな?」
声の主は国王陛下だった。あ、ちょっと待って……自分今、国王陛下と天皇陛下の間で板挟みになってね?ヤベ、意識した途端腹が痛くなってきた。なんだこのカオスな状況。
「なんでしょう?」
腹痛でさっきとはまた違ったやべえ汗をかいている俺に代わって、真涼パイセンが答えてくれた。ありがとうございます、センパイ。そこいらの神様とは雲泥の差です。女神って呼ばせてくだ(ry
ヒイッ!?
後ろから尋常じゃない寒気を感じた。残念だな、寒気腹痛だけで足りてるのさ(キリッ
ギャアッ!
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!!殺される!本能が後ろを向いてはならないと伝えてくる。とは言っても、人間好奇心がかなり強いもので、つい後ろを見てしまう。そこには……
めっちゃニコニコしている和花が居た。ただし、目は笑っていないが。何なら口パクしているな。
(後で「お仕置き」が必要ですね♪)
あ、これは死にましたわ。
俺のハッピーエンドが確定した頃、俺達は王城?のとある一室に着いた。良かった、とりあえず和花から離れられる。
「私は忘れませんからね??」
あ、ふーん。
「ここで、この世界について、そしてこれからの予定を話したいと思います」
そう言って、国王陛下の長い長〜〜いお話が始まった。
思いの外書けた…。
久しぶりのラブコメですね。もう出来上がってるけど。ホント、久しぶりに真涼先輩なんて書いたわ…。最後の投稿が去年の10月。マジ?
投稿出来なくてスンマセン。
そして、昭和天皇の立ち位置が…。書くの難しい!
評価が良ければぼちぼち投稿するので、続きが見たいぜ!って方はぜひ評価、感想をお願いします。あと、このシリーズはよ復活しろ!ってコメントも構いません。本来ならば投稿されてるはずなんですから……