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第0話 スケバン爆誕

初コメディー作品です。

書いてて楽しいですが、読み手も面白いといえる作品になるよう目指します。

1日1投稿目指して頑張ります。

※8/1319:50改稿

「なあ、アタイ(俺)の一人称がおかしくねぇか?」


(はて?何のコトじゃ?儂は人間の言語に疎くて少々理解し難いのでな)


「ふざけろ!もうろくジジイ!」


ーーー俺は生前は男だった。


現世で痴漢に間違えられ、たまらず怖くなって駅のホームに飛び降り線路上を走った。


まあ案の定、電車に轢かれて死んだが。


そんで現世で未練ありまくりの俺は半ば地縛霊になりかけていたのだが、そんな所を拾ってくれたのがこのオーデンとかいう目の前にいるヒゲもじゃの爺さんってなわけだ。


魂を拾ってもらった恩は最初の頃こそあったのだが、この世界に着くや否や今度の世紀末にラグナロクやるから参加者呼んでこいなんて言いやがる。


俺は幹事かッ!


(違うのか?)


違うわいッ!


そして今の俺は何故か黒いセーラー服を着た女子高生になっている。


もう何が何だか分からない。


(思考停止は人間の成長を止めるぞ)


戸惑っているだけだボケ!成長どころか、一度死んでるし!てか、若返っちゃってるし!しかも女子だし!


(月刊ウォーウ○フの女子高生特集に釣られるお主が悪い。そんなんだから痴漢に間違えられるのじゃ)


俺としたことが不覚だった。

このクソジジイ、事もあろうに釣り針にエロ本を付けて俺を釣り上げやがった。


クソがッ!表紙が木○亜矢じゃなかったら引っかからなかったのに……


(さっきの話の続きじゃが、お主にはワルキューレになってもらい、異世界エトワールに行ってもらう。)


英雄達の死を見届けてこちらの世界に導いてやるんだっけか?


(左様。)


「てか、気になった事があるんだけどよ」


(何じゃ?)


「アタイの思考に勝手に入って来るんじゃねーよ!」


(人間の言葉はよう分からん)


「嘘つけッ!それに一人称がアタイなのも黒いセーラー服になってるのもワルキューレと何も関係無いじゃないか!」


(そうか?いつからワルキューレが頭に羽の生えた兜被って、ヒラヒラフリルの付いた姫アーマーの銀髪少女だと錯覚していた?)


いや、それもだいぶ偏った知識だよッ!


普通で良いんだよ!普通でッ!


俺のツッコミに対し真に受けてくれたのだろうか、オーデンの表情がどこか神妙になる。


何か大切な真面目な事を言う―――そんな気がした。


(スケバンじゃよ!)


―――そんなことなかった。


(儂は姫アーマーの銀髪少女やビキニアーマーの赤髪お姉さんなんぞワルキューレにはふさわしくないと思っておる!)


あえて言おう。こいつの言葉の方が意味わからん。


(その点、スケバンはいいぞぉ〜。硬派で渋い。何しろ貞操観念がしっかりしとる。)


「いや、不良だからしっかりしてねえだろ。」


(馬鹿めッ!気が強く、喧嘩っ早いが異性の付き合いはてんで弱くて気を許す相手にはしおらしくなる。それがスケバンじゃッ!)


「オメェの解釈の仕方が馬鹿馬鹿しいよ!」


ジジイのギャップ萌がーだの、あのロングスカートがーなどと講釈たれるのを俺は無視してポケットにあった(用意されていた?)煙草に火をつける。


(やはりスケバンには煙草が良く似合うのぉ〜)


このアース神族もうダメだ。


(じゃが、やっぱりアレがないとな、スケバン三種の神器!セーラー服、煙草、そして―――これじゃッ!)


目の前に時空の裂け目が現れて何やら異空間から謎の取っ手が出て来た。


何だこれと思いながらも好奇心からか思わず取っ手に手をかけ引っ張ってみた。


ニュルリン。


マ○タのエンジンチェーンソーだ。何故に?


とりあえず、エンジンをかけるためにスターターロープを思いっきり引っ張る。


(やはりコレが無いとな!スケバンにはチェーンソー!略してスケバンチェー……ん?アギャアアアアアアアアア!?)


おう、神でも一応血出るのな。


肉が食い込んで上手く切れないと思ったが、意外に良く切れる。


(アアアアアアッ!?当たり前じゃァアア!そいつは神の鉄で出来ておるゥウウウウ!エンジンもォオオオオ!魔力で動くゥウウウウ!)


よう喋るなこのジジイ……


なんか思ってたより面白くなかったのでジジイを切るのをやめた。


(くわえタバコで容赦無い攻撃。お主スケバンの才能ありありじゃのう!)


一瞬で傷口塞がりやがった。気持ち悪い。


「ワルキューレの才能じゃねーのかよッ!」


ツッコミをこのまま続けてもラチがあかないと判断し、話を進めることにした。


「とりあえず、エトワールだっけ?そこで強そうな奴片っ端からぶっ殺せば良いんだよな?」


(殺すな!飽くまで死を見届けるのに留まるんじゃッ!)


「……わーたよ。」


何はともあれこれからアタイはワルキューレとして第2の神生(じんせい)を歩む。仕事だと割り切ってやっていきますよ。


(頼んだぞ!グラズヘイムの命運はお主が握っておる!)


そう言うとオーデンは転移魔法を唱えて、アタイをエトワールへと送った。

誤字脱字あったらすみません。

1日1投稿目指して頑張ります。(大事なことなので2回言いました)

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