表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この世界には主人公がいないので、さぁゲームを始めよう  作者: 真間間々 真弓
第二章 ―理恵多江高校でのゲーム―
7/21

第5話 ―ヒトリニシナイデ―

????<にゃあー!!

????<でぇーす!!

ニワトリ<はい。はじまるこけぇ

ピヨピヨ<スタート!

―今は試合中なのかニャー。んー。はやく主人公さんも表にでないのかにゃ~隠れて表にでにゃきゃ、『主人公』の資格は持ってても『主人公』ではないにゃ。

―主人公さんにもぉ~もおっとォ~頑張ってほしいでぇ~すねぇ。むぅ~…

―まぁ今はそっとしとくにゃん。いつかばれる日がきっとくるにゃん。

―そうでぇ~すねぇ。今はそっとしとくのでぇ~す。





―野々村 乃乃夏―

「っ!?何で離陸がここにっ!?」

「いや…プールに行くって言ってたからなあ…一応心配だし。」

離陸が言った。

「…っ!」

乃乃夏は驚いて後ろを向いてしまった。「どうしたんだ?」と離陸が心配そうに言ったが乃乃夏は無視していた。

「というかっ!半径五メートルに入らないでちょうだいっ!!」

「えぇっー!?ひどくねっ!?俺なんかしたっ!あ、もしかして俺のdarknesspower(ダークネスパワー)が!?」

「いやな訳…ってふふふ、」

何がおかしかったのかわからないが急に乃乃夏が笑った。

「いや…一応さ、今、敵どうしなのに…元気がでたわ。ありがと。」

「ん?なにしたかわからんが、どいたまして。」

そうしていると、もう試合が始まっていたようだ。

「もう3分たつわね。あ、一応敵同士なんだからあっち行ってよ。」

「わかった。」

離陸はそう言って、25mプールの端の、出入口の近くに行った。乃乃夏は出入口の反対のほうにいた。

「あぁ…はやく終わらないかしら…ずっとドキドキしてるわ…」

「そうか?あ、俺のdarkenergy(ダークエネルギーがっ!?」

「ふふふっ、あんたといるとやっぱり面白いわ。」

と、笑ったり二人で話していると、


「そんなにイチャイチャしてていいコケかぁ?」


真菜種(ハンター)が来た。

「離陸っ!!後ろっ!!」

離陸は、出入口側にいたので真菜種に狙われていた。もう離陸のすぐそこにいた。

「俺のぉっ!darknesspower(ダークネスパワー)!!!」

離陸は両手を上に挙げ、そう叫んだ。

「馬鹿っ!!離陸っ!盾で守りなさいっ!!そうしなきゃ負け―」


「じゃあバイバイコケェ。」


始まる前までの明るい声とは声質は同じだがなにか全然違う、冷たく重めの声だった。

「離陸っ!!」

乃乃夏は離陸に手を精一杯伸ばした。

「あ、俺死んだわ☆」

両手を横に広げ、天に召されるように言った。


『離陸ぅoutコケェ~』


真菜種の声だった。この声は明るい声だった。

「一番はやかったコケねぇ!あ、いうの忘れたけれど、outさせられた本人の声アナウンスなんだコケェ~。だからぁ真菜種ちゃんではなく、我が妹、綿佐里ちゃんにoutされたら、綿佐里ちゃんボイスアナウンスになるコケェ!」

「…。…っ!?」

離陸がoutになったことで、乃乃夏はすごくあせっていた。さっきまで言ってた真菜種の声もきこえてないらしい。

「さてと…私はぁとりあえず離陸を教室に持っていきますコケ。だ・か・ら―」

「…?」

「―乃乃夏ちゃんは、逃げていいコケ。まぁ動かなくてもいいけどコケ。まぁ、離陸くんが身代わりになってくれたコケね~。良かったコケねぇ?これで最下位は逃れたコケねぇ?そして、1人コケねぇ~」

「っ!?!?」

急に本当の事を突かれて、驚きを隠せていなかった。

―なっなんでっ!?確かに最下位は嫌だと…絶対なりたくないと思ってたわ…けど…けどけどっ…!

心のなかで、乃乃夏は訴えた

―離陸を身代わりになんてっしたくなかったっ!!また…ま…た…。

本当はあの時、見殺しになんぞさせたくなかった。助けたかった。自分が全力で走って盾を構えたら守れたはず。しかし、怖くなって足が上手く動かなかった。真菜種のいつもと違うオーラがすごく恐ろしく思えたからである。

真菜種に連れていかれる離陸を見て乃乃夏は叫んだ。

「おまえの代わりにぃ!!!一位になってやるよぉ!!!まってろよぉー!!!!」

「おうよっ!!待ってる!ルシファーに誓うっ!」

離陸も大声で叫んだ。そして真菜種に連れていかれ、見えなくなった。

「…。委員長、亮吉、金一郎、…。大丈夫かしら…。いえっ!敵なのだから…。…。」

―で、でも…また私が…。ヒトリニ…







―安井 金一郎―

「っ!!!」


「ピヨピヨピヨ~!そんなに走らなくともォ~楽ぅ~にoutさせてあげるピヨ?」


金一郎はピンチだった。


ニワトリ<ゲームが本格的に始まってきたコケねぇ~

ピヨピヨ<そうピヨッ!今は我が姉真菜種しか出ていないぴよ。でもでもぉ~後からピヨも~出てくるピヨ!楽しみにしててピヨッ!

????<次、更新は今週末くらいにゃー!!!!

????<よろしくでぇ~す!

ニワトリ<コケ達が面白いと思ったら!ブックマーク!

ピヨピヨ<評価などをお願いピヨッ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ