1.何も起こらない毎日は、つまらない。
※この物語はフィクションです。
※本作は15歳以上の読者様が読むことを想定しています。
事故や死者、精神的に不安を感じる描写が含まれます。
心臓の弱い方や小さなお子様は閲覧にご注意ください。
何も起こらない毎日は、つまらない。
五時の鐘を遠巻きに聞きながら、年季の入ったミシミシと音を立てるベッドに寝転がり、私、佐々木晴は一人、スマホを見ていた。
私は今年、社会人になって二年目になる。
社会人とはいえど、豆腐メンタルすぎて、会社は上司に怒鳴られたのをきっかけに退職したばかりだ。
金銭面では先月の給料と親からの仕送りがあるので、食費や家賃、電気代や水道代はギリギリ今月は耐えれるかもしれないが、来月は絶対アウトだろう。
まあ、財布の中のお金も、ただの現実逃避みたいなもんだけど。
早く仕事を探して働かなければならないが、私は今日もスマホで面白そうなアプリを探している。
こういう面倒臭がり屋なところが、私の悪いところだ。
こんな時、アオイがいればなぁ~……
アオイ……篠崎葵。私の高校時代の友達。
こういう時アオイがいれば、すぐ連絡して他愛のない世間話を出来るのになぁ……
そう思いながら、私はため息をつく。
アオイに連絡できるものなら連絡したいが、アオイは去年、交通事故に遭って亡くなってしまった。
はーあ、ほんと退屈だよなぁ……かといってじゃあ働けと言われて働けるものでもないし……
私は落ち込みながらアプリストアのページを下へスクロールして、面白いアプリがないか探していた。
その時、思わず『おっ』と声が漏れた。
スマホの画面には、GhostLinkというアプリ名と共に、いたずら書きのように説明が書かれていた。
『GhostLink――それは、あなたの夢を叶えるアプリ。このアプリを使えば、もう会えない人でもチャットで会話ができます。もう一度、”あの人”と話してみませんか――』
「ん?なんだこれ……!?」
会えない人でもチャットで会話ができる?
つまり、この世界にいない人とも会話ができる?
私はアプリに対しての疑問と共に、自分が興奮していることに気づいた。
そして、気づけば、私の指は勝手にインストールボタンを押していた。
※この物語はフィクションです。
最後までお読みいただきありがとうございます!!
あなたは「GhostLink」をインストールする勇気はありますか……?
まだまだこの物語は始まったばかり。
次回は今週中に投稿予定なので、ぜひお楽しみに!!




