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4-1・新しい事件

 活動実績って、具体的になにやればいいんですか、と、新一年生のクルミに聞かれた。


 新学期&入学式の謎のテロ組織による破壊行為を、おれたちの力で回避したという実力は、とりあえず生徒会には評価されたような気がする。


 嘘だけど。


 そんなことがあって、評価されてたらいいなあ、という願望である。


 別にテロ組織に対して、その是非とか善悪を問う、みたいなすごいテーマの出てくる世界ではないからね。


 おれたちはU2みたいなバンドではないとはいえ、一応暴力とかテロ・戦争みたいな、人が死ぬような行為には反対しておきたい。


 だから、学園内外の謎はあっても、殺人事件とかは起きないで欲しい、とは思っている。


     *


 おれたちの学校では、体の許す限りいくらたくさんの部活に所属していても問題はない。


 そういうことにしておかないと、なくなっちゃう部が多いからである。


 エスペラント語研究会とか、マルクス主義研究会とか、髭部とか。


 髭部は具体的になにをやるところかと生徒会の部活管理委員会に聞いてみたら、髭に決まっているだろう、髭水泳部だとか思っているのか、と怒られた。


 ここ何日か、クルミは道場破りにはげんでいるらしい。


 破ってるわけじゃなくて、勝手に破られてるんですよー、とのことである。


 この前は柔道ダンス部で、クマみたいな男子をぼこぼこにしてた。


 とりあえず、3回投げて、あいてが「ま……」と言いかけたら、「まだまだ!」と、全身しめつけて腎臓のところを殴り続けるというグレーシー柔術だな。


 空手手品部相手には、ジャッキー・チェンの詠春拳で、手と足とヌンチャクを使う。


 剣道野鳥観察部では、なんかいろいろ臭いから、ということで、防具なしで相手をめっちゃ打ちにしてた。


 こういうのは、王家の嗜みで、毎年ぶとう会では賞をいただいてました、というのがクルミの話である。


 舞踏会じゃなくて武闘会のほうか。


 知力も体力も低い、人心把握力だけの子かと思ったら、やはり王族だけのことはあるな。


 ワタルのほうは、卓球部だと球を打ち返さなければならないから、ということで、サッカー部のゴールキーパーをやっていた。


 確かに、これは向いてるな。


 ミドリのほうは、地学軍師部天文班とのことである。


 夜中に星観察して、あれが○○座、とか、星占いとかやるの、とか舐めて聞いたら、まず恒星の一秒間の熱量を計算して、惑星の大きさと恒星からの距離を換算し、海洋と大陸、それから知的生命体の可能性について考えるのね、だいたい核兵器と宇宙探査機と人工知能を生み出すまでには、爬虫人類の場合は、と、口の端に泡を立てながら話しはじめたので、聞かなければよかったと思った。


 そうだなー、一週間に一回ぐらい、謎とその解決とかしてればいいんじゃないの、というのが、部長であるミロクの話である。


 事件を待っててもしょうがないから、御用聞きでもしにまわろうか、と思ってたら、うまいことミロクの御用達である学校図書館、という名前の図書室から依頼があった。

今回から新章をはじめます。このウェブ小説読み始めたら、ほかのミステリー系ウェブ小説なんて読んでられませんから(というのは、八代目橘家圓蔵のマネ。だったらいいな、というだけの話です)。

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