9話 自分で作って
「さて…とりあえずその辺にある物で火起こし出来ないかな?一応木はあるから、作ってみよ」
そこから数十分かけて、作ってみた物がこちら
『火起こしキット レアリティ・PM耐久値・100% 木材と棒を組み合わせ作ったキット。火を起こせる。』
あとついでにこれも作った
『木製の水筒 レアリティ・PM 耐久値・100% 木材を使って作った水筒。液体なら大体入れられる。』
「うん!ちゃんと作れた。案外出来るもんだね!」
となったら後はやる事は1つだ
「おりゃー!」
木の棒を持って木材に擦り付け、周りに枯葉を沢山置いた。
すると摩擦熱で枯葉に火が付いていく。
その火を別の木材に付けて、焚き火を作る。
小学生の頃に本で学んだ雑学知識があって良かったぁ……
「おし、完成!」
その後は焚き火の前で狼の肉を良く洗った木の棒に刺し、焚き火の近くにセットして焼き始めた。
これ一回やってみたかったんだよね〜。
「よし、そろそろ出来たかな?」
そう思い木の棒を手に取った。
肉は綺麗な焼き色をしている
『焼いたフォレストウルフの肉 焼いただけだがシンプルに美味しい。』
「頂きまーす」
焚き火でしっかり焼いた狼の肉を頬張った。
熱いし食べた事無いけど、普通に美味しい。
…調味料とか欲しいな。塩胡椒でも良いからかけたい
「ふう…美味しかった。現世じゃこんな事出来ないね」
そう思いふと空を見上げると、日が落ち始めている事に気がついた
「あ…そろそろ夜になるな。この辺に寝床作らないと」
とりあえず粘り草を取り出し、辺りにある木材をナイフで切ったり草の粘液でくっつけたりして、寝床を作る
『お手製ベッド レアリティ・PM 耐久値100% 木材と葉を使い作ったベッド。眠る事が出来る』
「ふう…出来た出来た」
とりあえず自衛の為に周りに土や枯葉を置いて、なるべく森の景色に溶け込んでから眠った。
起きたら魔物に襲われてて死んでましたとかになりませんように……