7話 狼戦
「まずは様子見かな…」
「「「ガウガウッ!」」」
狼は2匹が両側から、1匹が正面から突進してきた。
まあ……突っ立ってるとやられるな
「そらっ!」
「ギャウ⁉︎」
僕は正面の狼に蹴りを入れて、木にぶつける。これならSTRが低くても何とかなりそうだ。
残った2匹はまた僕に突進して来た
「なら今度はこれを…」
僕は懐から銀のナイフを取り出して、突っ込んでくる狼を切る
「ガウッ⁉︎」
あ、これ結構使いやすい」
最後の1匹は僕と反対方向に逃げ出した。ちょっと投げてみるか……DEXは割と高いし……当たるか?
「当たるかな…?それっ!」
僕は持っていたナイフを狼に向けて投げた。
そのナイフは狼に当たり、狼はその場に倒れて動かなくなった
「おお!案外やれば出来るんだな。それにしても…」
狼の切った場所が赤いポリゴンになっている。このゲーム…血って概念無いのかな?
まあVRゲームだし、確か全年齢対象だもんな
『レベルが3にアップしました。魔法【マジック】を習得しました。』
「お、レベルアップ!初の魔法も覚えたぞ…とりあえず詳細を見よう」
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スイ 奇術師Lv3
HP150→180 MP300→350
STR10→12
DEF11→13
DEX40→45
COM12→15
AGI50→55
MIND30→35
INT10→13
スキルポイント 30
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『スキル【投擲術】【武器使い】を習得』
「おっと…こっちもか。とりあえず魔法から見よう」
『【マジック】 消費MP1〜100 実体のある幻影を作り出す。消費MPは物の大きさ、効果などで変化する。作り出せるのはこの世界で触れたか入手したことのある物のみで、生き物は作れない。作る物には自分で特徴や効果を加えられる。作ったものは自分から500m離れる、半分以上壊れる、自分が気絶する、自分で戻れと念じると消える。作った物は普通に使えるが、売買とそれを使っての物品の制作は出来ない。』
「説明文が長い…でもこれはかなり強そうだぞ?使い方次第で化けそうだ」
『【投擲術】パッシブスキル 物を投げる時、対象に当たりやすくなる。』
『【武器使い】パッシブスキル 武器を使って戦闘する時、与ダメージに上昇補正。』
「これはあったら嬉しいぐらいかな?まあ良いスキルだな。…あ、狼さんの素材取るの忘れてた」
僕は狼にマテルズナイフを突き刺した。どんな感じになるのかな?
『フォレストウルフの毛皮×2 肉×2 牙×1 血×1を入手』
狼はポリゴンになって消えてしまった。こうなるのか……
というか狼3匹でレベル3に上がったけど、狼って経験値効率いいのかな?
とりあえず僕はまた、森の奥に向かって歩き出した