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4話 世界に飛び込め

「さてと。とりあえず君に初期装備渡しておくね。ローブは僕からのプレゼントだよ」

楓がそう言うと、光の玉が3個出て来て、僕に当たると衣服になった


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


術士のローブ レアリティ・ユニーク

耐久値・破壊不可能

DEF+15

MIND+15


特別な存在から貰ったローブ。未知の素材で出来ており、簡単には手に入らない代物だ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


旅人の服 レアリティ・コモン 耐久100%


最初に貰った服。特筆した効果は無い


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


旅人の靴 レアリティ・コモン 耐久100%


最初に貰った靴。特筆した効果は無い


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


「わあ…!結構いい感じ!」

初期装備だからそんないい物じゃないと思っていたけど、普通にかっこいい


「あとはこの2つだね。受け取って」

次に出して来た光の玉は、2種類のナイフに変化した。


ーーーーーーーーーー

銀のナイフ10本セット 

レアリティ・コモン 


投げやすい銀色のナイフ。特に能力は無い


ーーーーーーーーーー


『マテルズナイフ レアリティ・ユニーク 特殊アイテム 特殊能力・【自動素材回収】【レア素材回収確率アップ】【破壊不可能】 特別な存在に信頼された人のみが渡されるナイフ。武器には使えないが、素材を回収するのに重宝する不思議なナイフ。簡単には手に入らない代物だ』


「ありがとう。信頼してくれてるんだね。」

「まあ面白いからね!それに…いや、これはいいや。大事にしてよ」

まあ、僕もしっかり生きれるように頑張ろう


「後は…パスワード。6桁以上の英数字を入力してね」

「じゃあ…sui4869で」

色んな所で使ってるパスワードだ。これが1番覚えやすいんだよねぇ〜。


「さて、最後に1番大切な事を話そうか」

「1番大事な事…?」

何かまだ言われる事があるのか?もう頭パンクしそうなんだけどな…


「このゲームはログアウト出来ないし、今君は現実で生死の境を彷徨ってるよ。助かる可能性はあるけど、もしこのゲームでデスしてしまったら…現実の君の安全は保証出来ないから」

「え……?」

今…何て言った?つまり…このゲームではデスしちゃいけないって事か!?

普通にクッソムズいと思うんですが!?

まあ…仕方ない。こうなったのは僕が轢かれたからだし、こんな事をしたってことは何か事情があるんだろう


「さてと、もう出発の時間だよ!準備出来てる?」

「いつでもオッケーだよ!」

「…えマジで!?」

いや何でそっちが驚いてるんだ?


「いや…だってこれから命かかってるゲームするんだよ?それに最弱の職業でやるんだよ?もっと動揺とかするのかなーなんて思ってたから…あまりにも気にしてない様な態度だったからつい…」

「だって、どうせここで泣こうが喚こうがこの状態は変わらない訳だし、それに直接的じゃなくても、間接的に命掛けてる人なんてこの世に沢山いるもん。それにこのゲームめちゃくちゃ楽しいって評判で、βテスターの抽選倍率もとんでもない倍率だったからね!それがタダで楽しめるとか最高だよ!それに…」

「それに?」

「職業が最弱でも、そんな物戦い方でどうとでもなるはずだもん。最弱職業奇術師の下克上を起こして見せるよ!」

例えばギャンブルをしてる人。今の世界ではお金は命も同然。

そのお金を運否天賦に賭けるなんて、命を賭けてるのと同然だろう。

他にも時給1000円のアルバイト。これをすれば、企業側は「あなたの寿命1時間を1000円で買った」とも取れる。

だから僕は命を賭けてる人なんて大勢いると思ってる。

まあ僕みたいに直接的なのはかなり少ないけども…


「…おっけー!んじゃ転送開始!」

楓が良く分からない機械を操作すると、僕の体が光り出して不思議な感覚を感じ、最後にはこの部屋から消えて、楓だけが残った。

そして、誰にも聞こえない声で呟いた


「凄い覚悟だ…すまないな。こんな事になってしまって。君の旅路がどんなに暗くても、その先に光がありますように」

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