表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

煩悩

作者: ナダ

ありとあらゆる妄想がよぎる頭

暑いの寒いの腹減っただの、欲深い体


情報過多の世の中

目の前のタスク


正気でなんかいられない

魂の抜け殻


本当の自分とズレてしまって

しっちゃかめっちゃかな人生


誰も教えてくれない

学校で教わることは全然役に立たない

親も人生の先輩の言うことも、正しいような怪しいような…


それでも、向上したくて努力して

自分なりのロールモデルを探して

誰かさんの見様見真似をして

迷走して生きる毎日


一昔前なら出家して修行

今時は紹介制の高額セミナーにでも参加するのだろうか


運良く()()()()に出会えるのならいいのだが

高額請求されてる時点で気づいた方がいい


迷える子羊たち

煩悩にまみれた愛すべき人間たち



私とて、人間だ

ただ、有り難いことに持って生まれた欲望が少なかった

さらに言うと、ロールモデルにしたくなるような立派な大人に全く出会わなかった


先生という人種は、何というか紙一重な人ばかり…

世の中の示す幸せは、どうにも嘘くさい

そんな風に世間の世知辛さを感じる子どもだったので、様々な誘惑から回避できた


そもそも不出来な親(ゴメンね感謝してる)を冷めた目で見て育った

世の中は不景気、就職難の氷河期世代

未来に夢も希望も無かった

不仲の両親のおかげで結婚に憧れゼロ


皆そんなもんだろう

成人する頃には、死にたいばかりだった

裕福な中流家庭ではあったので、ハングリー精神も持ち合わせていなかった


大人になる前に遊んどけ、と耳にタコほど聞かされていたので

未成年のうちに、散々悪いことをして遊んだ


若かりし日の自分は、本当に欲の無い人間だった

食欲も性欲も無いわけではなかったが、何もなくてかまわなかった

睡眠欲だけは、あった

ずっと寝ていたい、が私の願いだった


ガリガリの骨と皮で、酒も煙草も薬物も体調が悪くなるだけ

不健康バンザイ

おかげで全部必要なかった


物欲も若者なりにあったけれど、親に与えられていたのでそれで充分だった

ギャンブルもその場の空気が合わなくて興味無し

ゲームやネットにもはまらない


体力が無かったから、何かに夢中になる気力が湧かなくて、無気力人間だった


現代人は豊かになり、体が発達している

肉食で筋トレ三昧

ネット社会で承認欲求が強い

欲望の誘惑が昔より多種多様ですぐに手が届く環境


チャンスも闇堕ちも容易

欲望が悪いとは言わないが、危なっかしい

楽しいなら良いのだが


心から本当に幸せを感じるような欲望で生きるように

鍛えた体を持て余す、脳を煩わすような欲望ではなく


魂が、心が歓喜する選択をして生きるように

大人になった子羊は、お節介ながらそう願う


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ