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「エノク様、お答え下さい」

「だから、ぼくはッ――」少年は、がしゃんと牢の格子を掴む。「ぼくは何もしていない」

「わたくしにも話して頂けないのですか」

 対する牢の外の女性は、ただただ悲しそうに言葉を紡ぐ。

「話すも何も、シャマ、ぼくは――」

「また改めて参ります」女性は去っていった。石の階段に響く足音がいやに耳に残る。

「……何なんだよ」少年はぎりぎりと歯を噛み締める。「なんでぼくを信じてくれないんだよッ……」

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