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第50章(完)

一年近く放置状態でしたが、再び筆を取ろうと思いまして書きます。

正し、今回で終わりです。理由はあとがきで。

~出歩いて…落っこちて・第50章~




 今日も我が家は平穏だ。リビングでは紅とチビが一緒に昼寝をしているし、ウィンディは家事に精を出している。魔法の力で守られた我が家は街道に近いとはいえ、自らの意思で足を向けなければ来れない位置なので、来客も殆ど無し。


 そんな静かな環境で僕は地下のラボで乳棒とすり鉢を手に、庭で取れた薬草の調合と魔法薬の精製をして日銭を稼いでいる。許可なしで売るのは不味いとギルドのお姉さんに怒られたので、最近はギルドの方に薬品を降ろしている。効果は低いけど飲みやすいと味が気になっていた人たちに評判だ。

 

 時々遊びに来るシエルさんには、まぁまぁ頑張っているのね、と褒められたのかそうでないのか良く分からない言葉を頂いている。僕は基礎を疎かにせずに着実に技術や経験を物にしているのは評価されたけど、冒険心というべきか、失敗を恐れずに前に進もうとする気概が少ないのが残念とも評価を貰っているので、最近の僕は良くてC-くらいなんだろうなぁ、最高はA+だろうけど、僕はまだそのレベルにはなってないし。


 でも一方でまたガラクトマンに来て教鞭を振らないかと誘われる事がある。もっとも誘う理由がクノルの街で不思議な本屋さんをしているレンさんを追いかける時に時間が欲しいから代わりに授業して欲しいというのが理由みたいだ。相変らずあの二人の間柄が良く分からない。


 件のレンさんはレンさんでウチに遊びに来る事があるけど、どうもシエルさんから逃げ回る時のセーフハウスとして我が家を見ているみたいだ。僕としては何時かシエルさんに見つかって魔法薬の雨あられという天変地異レベルの災害が発生し無い事を祈るばかりである。


 ガラクトマンで思い出したが、自動魔導人形研究会のクレアとかヴァルさんも時々研究会のメンバーを連れてやってくる事がある。前者は無駄に威圧感の伴った気迫を撒き散らしながら、後者は研究を続けたいが為に疲労回復薬を安く仕入れたいから…クレアの場合、吐き出す威圧感については無意識でやっていて悪意が無いから言い辛いが、彼女が来ると我が家に戦慄が一瞬走るのは毎度の事になっている。


 彼女等が研究している自動魔導人形、すなわちゴーレムのタロスの事だが、術式の洗い出しにより暴走する可能性がかなりおさまったとか聞いた。もっとも、極まれに暴走してガラクトマン魔法学院の設備を破壊してしまい、その度ヴァルさんとクレア会長が頭を下げに行くという恒例行事は変わらないようだ。


 そういえば遊びに来る彼らから聞いたところじゃ、エルダー君も頑張っているらしい。最近は課題の為に学院の外でフィールドワークしている事が多いらしいから、何かあったら彼とも会えるかもしれないな。 


 そういえばギルドの人たちもたまに我が家によっていく事がある。年がら年中戦いに明け暮れるドラゴニュートのギズボンさんや気が優しくて力持ちなオークのカワムラさんの人外コンビとか、配達クエストの途中で何故かウチに迷い込んでくるキースさんとか…いい加減誰か地図読みが得意な人とコンビを組んでくださいキースさん、一々探しに行くの骨なんですよ。 


「さぁて、蒸留水に溶かしてっと」


 そんなこんなで僕の生活は安定している。この先何か大きな事件でも起きない限り、この生活は変わらないだろう。静かで豊かな生活、元の世界とは違うけど、僕は今日も平穏無事に生きている。友達や仲間や家族に囲まれて。


「ん~…さてと」


 今日のお昼は、何をつくろうかな?

非常にぶった切りに近い形で『出歩いて…落っこちて…』を終らせます。


何故、一年近く放置していたくせに急に完結させようと思ったのかと申しますと、実はこれを下地に新しく書き直し版を作りたいと思いました。


なので完結するといった手前、このままいきなり書き直し版を上げるよりも、少なくてもいいから完結出来るように無理やり〆ようと思ったのです。


なので、これから先は出歩いて…の書き直し版を遅筆ですが上げていくと思います。


新規で上げるのではなく、旧出歩いて…を残し、そこから初めて行きます。


とりあえず旧版はこれで終わりです。これまで有難う御座いました。


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