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第47話

*かなり遅くなりましたが、やく一カ月ぶりの投降です。


 ですが次回の投稿は未定・・・また一カ月もたっちゃったらごめんなさい。


※チビの部分を結構改訂しました。

 

 

~出歩いて…落っこちて・第47話~





 さて、新しく家を手に入れて、新生活がスタートした僕達。

 そして最近の僕は―――



「こっちとこっちを混ぜて―――すこし火力足りないかな?」



―――日がな一日、魔法薬の研究を続けていた。


 実を言うと、これまで家を買う為に溜めて来たお金がある為、無駄遣いをしなければ生きていけるほどの金額がある。だから、実質働かなくても大丈夫なのである。

 もっとも、何があるかは解らないし、引きこもるつもりも毛頭ないので、定期的にギルドから仕事を請け負ってはいるが、その数も家を手に入れる前に比べたら圧倒的に減った。


 時間的な余裕も生まれ、魔法薬研究以外の魔法研究みたいなのにものめり出している。一応魔法使いを名乗っている以上、もう少し色々と魔法が使えないと格好が付かないからだ。



 そして、時間制御魔法をもちいて――発酵物を瞬時に作れるようになった。魔法万歳。



 その研究成果は、我が家の食卓での食事レベルを引き上げ、潤す結果となっており、段々日本の味的なモノも再現できるようになってきた。


 大豆と塩はなんとかあったので、見よう見まねでミソ的なモノを作ってみようとしたのだが、今の所、ミソっぽい何かしかできないのが偶に傷だけどね。この間は失敗して納豆になっていた。


 ちなみに納豆はすぐに作れたりする。蒸した大豆に藁束を入れて、時間を操れば30秒もしない内に完成だ。意外な事に紅とかは納豆は平気らしく、曰く「野良のころにゴミ箱に良く入ってた」んだそうな。


 元々この世界の住人たちである、チビとウィンディには不評だけど、なんとなく食べたくなるときには作っていたりする。・・・・案外パンともあうもんだ。醤油が無いとちょっと味気ないが。



「・・・・安定しない・・・・ならば、猿の指とカエルの卵を・・・序でに彼岸華も」


「な~にしてんだ?かなめ」


「おわっと!!――って紅か。ふぅ、脅かさないでよ」


「俺が入ってきたことに気が付かないお前が悪い」



 相変わらず魔法薬調合に夢中になり過ぎて、誰かが来た事に気が付かなかった。

 夢中になれることがあるのはいいことだと言うが、やり過ぎという言葉もあるから自重しなければなるまい。



「何かよう?ご飯はさっき作ったよね?」


「お前さんが俺に対してどう思っているのか小一時間くらい問い詰めたいとこだが、要件はちと違う。客だ」


「お客さん?それってシエルさん?レンさん?それともギルドの誰か?」


「あー、まぁある意味ギルドの誰かって言うのは正しいのかもしれないが」


「???」



 なんか紅の歯切れが悪い。

 ついてくれば解るとの事だったので、とりあえずラボから顔を出すことにした。

 しかし、中々造れないなぁ・・・魔法芳香剤。




***




 地下のラボから上がって、客がいるっていう居間の方に行くとそこに居たのは・・・。



「あら?キースさん?」


「や、やぁ久しぶりだな」



 方向音痴の癖して冒険者やってるキースさんが、若干居心地悪そうにイスに座っていた。

 キースさんは以前、荷馬車の護衛以来で一緒にやったギルドの冒険者の一人だ。


 アレから少しはレベルを上げたのか、彼は中堅の冒険者クラスには到達している。

 だが相変わらず、パーティーを組んで貰える事は少ないらしい。

 彼のもはや才能とも言ってもいい方向音痴を超えた方向音痴がある所為だ。

 タダの方向音痴と言うなかれ、彼の場合数秒目を離した隙に居なくなるとか言うレベルじゃ無く、一緒に居ても居なくなると言う猛者なのだ。


 ダンジョンでソレやられると、パーティの面々は当然探しに行かなければならない為、探索の時間を削られてしまう。その為彼はソロで冒険していることが多い。



 そんな彼が何用でウチに来たんだろうか?



「久しぶりですね。この間市場で会って以来でしたっけ?」


「うん!オレが市場で迷ってるときに偶然会って以来だ」


「あの時も迷ってたんですか?」


「あー、はは。いやまぁ、あれはもはやオレのアイデンティティみたいなもんだし」



 おいおい、方向音痴を個性にしないでくださいよ。

 タダのなら問題無いけど、貴方のは気が付けば周りにも影響出すじゃないですか。

 とりあえず台所にいたウィンディにお茶を頼み、彼にふるまう。

 一応客人だしね彼。お茶の一つも出さないというのもあれだもん。



「―――それで、今日は何か用があって?」


「いや、用があったと言えばあったんだけど・・・なんて言えばいいか予定にはなかったと言うか」


「????」



 お茶を振舞い、今日来た理由を聞いてみたのだが・・・。

 どういう事だろう?



「う~ん、実は用ってのは、かなめくんは最近魔法薬が作れるようになったんだって?」


「ええまぁ、素人の薬って事でギルドに安く買って貰いましたけど・・・」



 塗り薬にも飲み薬にもなる回復薬系ポーションは、薬草と水があれば結構簡単に作れる。

 薬草に関しては自家栽培を試している為、ストックに余裕があったから大量に作った事があった。


 あまりに沢山出来た所為で、地下の薬品棚が一杯になってしまいかけたので、その大量の薬をギルドの方で使えないか交渉しに行ったのだ。

 相場よか非常に安く買いたたかれたが、元手がほぼタダだし、幾らでも量産が聞くので特に気にしてはいなかったけど、その薬がどうかしたのだろうか?



「でさ、用ってのはその薬をオレに安く売って欲しいってことなんだ。ほら、オレって方向音痴じゃない?気が付けば魔獣に囲まれてることが多くてさ。回復魔法とか覚えてない剣士だし、回復薬は必須だけど、消費が多くて・・・」


「あー、そう言う事ですか」



 確かに冒険してる者にとって、魔法の回復薬は欠かせないファーストエイドだろう。

 怪我に病気に身体異常と何でもござれだもの、回復魔法が自前では扱えない人にとっては生命線に等しい。

 たった一つの魔法薬が、たった一つの消毒薬が、たった一つの解毒剤が依頼によっては運命を分ける事もありうるのだ。



「まぁ理由はそれだけじゃなくて、以前オレ怪我してギルドの医務室で治療受けた時金が殆どなくてさ。安くていいからって言ったら医者がかなめくんが作った薬持ってきたんだよ」



 そういってズズズと差し出した紅茶を飲むキースさん。

 あんときはさんざんだったよ漏らしていた。



「まぁ素人の作ったモノだし効果は期待できないとか思われてたんでしょうね」


「ところがどっこい、安さに目がくらんだオレは医者からそれを購入して使った。どうなったと思う?」


「えーと、ある程度回復した?」



 まぁ一応効く用に作った訳だし・・・何か副作用でもあったんだろうか?



「いや、心配しなくてもちゃんと効いてたよ?」


「・・・・口に出してましたか?」


「表情見れば解るよ」



 さいで。



「それはさて置き、さすがに全回復とは行かなかったけど、殆どの怪我が治っちまった。医者が目を丸くしてたくらいだぜ。おまけにすぐに効く用にと思って、かなめくんの薬を飲んだんだけどそれがまた美味しかったんだ。美味しい薬なんて普通は無いからね」



 普通魔法の回復薬系は無味無臭である。

 または強烈な苦み、渋み、甘み、辛み、絡みのどれかが付属するというのが、この世界における世間一般の認識だ。以前作った耐熱ポーションとはまた違うのである。


 え?最後の字が少し違う?いやいや蠢く魔法薬ってのもあるんだよ? 

 スライムみたいなヤツが傷口から入り込んで治療するタイプの塗り薬。

 初めてその薬の存在を知った時はものすごく気持ち悪いと思ったけどね。

 効くには効きそうだけど、心にべつの傷を負わされそうだから僕なら使わないだろうなぁ。


 そう言えばなんとなく作った薬のいくつかがあまりに味気ないから、効果を損なわない程度に味付けしたんだっけ。ただ単に簡単にジュースとかとブレンドしただけなんだけど・・・誰か考え付かなかったのかしらん?耐熱ポーションにはオレンジ味とかあるのに、おかしな話だよね。


 でもあの薬の作り方はシエルさんに教わったものだし、効果的にはあまり市販のと大差ない筈だけど・・・フルーツジュースと混ぜた時に少し成分が変化しちゃったのかな?

 あとでもう一度作って調べとかないと・・・。



「まぁ良いですよ。自家製で数はあまり多くは作れませんけど、傷薬のポーションは他の薬を作る時の土台としてよく造りますから、ソレのあまりでよければ」


「助かるなぁ。こんなにすぐに了承してもらえると本当に助かるよ」


「まぁ価格としては相場の半額程度で良いですか?」


「・・・もう少しまけられない?」


「ん~、手間がいりますからね~(実際はそれほどじゃないけど)」


「むむう、まぁそれでも安いからいいか」



 ちなみに普通は傷薬と解毒と消毒の三点セットで売られている為、バラで買う事は少ない。

 だが彼の希望でそれぞれ別個で購入、それぞれが欲しい時は事前注文と言う事にした。

 味付きが好評だったので、一応ソレも飲み薬専用って事で作ることにしておいた。

 飲むだけで回復出来るだけでもすごいのに、味付きが欲しいとか人間ってのは欲が出るものだなぁ。

 


「・・・あれでも本来の予定じゃないとか?」


「ん?うん。まぁね。実はもっと後に来る筈で、今日はべつの仕事があったんだ」


「???でも今キースさんはここに―――」


「そう、何故かココに居る。しかもオレはこの家への行き方についてはまだ聞いていなかったのにもかかわらずね。それはつまり―――」


「つ、つまり?」



 ゴキュっと唾を飲み込む僕。

 彼は某クイズ番組が良くやっていた無駄に溜める様な感じで溜めを作った。

 そして、その口が開かれ――



「―――俺が方向音痴であらぬ方向に行ったら何故かココに辿り着いていたのさ」


 

 ―――その答えを聞いて、イスからこけた僕は悪くないだろう。



「ほ、方向音痴ですか?」


「そ、本当ならゴブリン退治をしに農場に行く途中だったんだけどねぇ~、なんで森の中に居たんだろうか?」


「いや、僕に聞かれても」



 もはや幸運とかそんなレベルじゃないよソレ。

 迷うって言うのは迷った最初は本人気が付かないだろうし、無意識でこっちに来たって事?

 考えてみると荷馬車の依頼からそれなりに彼も数をこなしているらしいし・・・。


 それでも大抵生きて帰って来れるとか、凄まじい幸運だ。

 以前は見れた僕のステータスの幸運値の百倍はあるんじゃないだろうか?

 なにかに愛されてるんじゃないかな、キースさんって・・・。



「・・・ま、いいか」



 とりあえず考えない事にした。考えたところで解らないもの。








・・・・――――んで、僕は地下室へと向かった。




 キースさんには適当にくつろいでいていいよと言い、僕はラボにある保管庫へ向かう。

 そこに作った薬は大抵この保管庫の薬だなの中に保管してあるのだ。 

 ちなみにこの保管庫には僕が手を加えて、時間制御術式とかもろもろ弄ってある。

 その為、個々におかれた薬は品質が通常の数百倍は長持ちするし品質が変わらない。

 いやはや、時間制御魔法覚えておいてよかったよ、ウン。


 

「えーと、回復薬はこっちで・・・」



 棚から適当に選び、ソレを近くの机に並べる。とりあえずは300ml程度の瓶を5つ。

 飲み分ければ一個につき3回の使用が可能だから、計15回分の回復薬だ。

 一応味付き、今回はリンゴ味というかリンゴの果汁を加えただけ。

 耐熱ポーションのオレンジ味はいわば作る過程で出来る人工的な味な為、果汁とかはいれない。

 

 とりあえず果汁を入れた傷薬ポーションだが、キースさんから聞いた話しだと少し品質に変化が見られるらしい。それを調べる為に解析の魔法サーチを使う事にした。


 ステータスは表示されなく放ったけど、成分を調べる等の解析魔法として使える。というか本来はそっちがメインらしい。ステータスが見れたのはあの手帳のお陰だったのだろう。閑話休題。



「さて、サーチ」



 魔法を発動させると、小さな魔力の球体が現れ、そこから平べったい光が出て、目の前のポーションを解析していく、イメージ的にはSFのデータスキャン的な感じかな。

 しばらくして解析が終了し、僕にしか見えていない魔法のウィンドウに目を通す。

 様々な成分が表の用に羅列され、知識の無い人間からしてみれば何かと思うかもしれない。

だが、シエルさんに叩きこまれた知識と、レンさんのところで相変わらず立ち読みした知識があれば大抵解る。


 どうやらそれ程大した変化もなく、副作用的なモノは無いと判断出来た。

 あるとすれば、何故か筋肉疲労を和らげる効果がある程度。

 多分新鮮なフルーツを使用したからだと思われる。



「ふむ、大丈夫っぽいね」



 味見もしてみる、もともと無味無臭だったから、特これと言って変な味はしない。

 ただ少しリンゴの風味が追加されているだけだ。

 しかし味的には水と割った様な感じがした為、はちみつでも混ぜてみようと思う。

 適当にはちみつを混ぜて、良い塩梅になったところで保存薬と混ぜて品質がこれ以上変質しない様にする。


 これでこのポーションはこの世界では珍しい“果物風味”傷薬と言う事になった。

 後はこれを上にいるキースさんに持って行ってあげるだけだ。

 ふと、瓶にも改造を施しておこうと思い、そう簡単に割れない様にする術式を刻んでおいた。

 戦闘をおこなう冒険者である人間には、結構ありがたいサービスだと思う。

 僕は薬を布袋に入れて、地下室を出た。






「はい、もってきたよキースさん」


「お、早いね」


「ストックしてあるからね。とりあえず今回はリンゴはちみつ味、よかったら感想聞かせてよ」


「なるほろ、オレにリピーターをやれって事だな?よし任せろ!見事達成してやる」


「はは・・・(別に依頼じゃないんだけどなー)」

 


 微妙にずれていらっしゃるが、まぁ僕としては定期的な収入が得られそうなので問題無い。

 彼が冒険者を続ける以上、回復薬は必ずいるだろうからね。

 ちょっと腹黒いかなとか思いつつも、そろそろ仕事に戻ると言うので玄関までお見送り。



「でも大丈夫?」


「なにが?」


「いやだって、個々に来る時も方向音痴のソレで来ちゃったんでしょう?」


「・・・・・・・・あ」



 ぽくぽくぽくチーンという音が聞こえた気がした。



「・・・誰かに案内させましょうか?」


「うう、お願い出来る?」



 よっしゃ、任せとけとばかりに彼の肩をポンと叩く。

 流石にうなだれている彼を放置するのも忍びない。

 さて、誰に任せようか・・・ここは無難にウィンディでいいかな?

 あ、でも僕からあんまり遠くには離れられないんだっけ。

 それじゃ紅にお願いしよう、うん。



「ちょっと紅を呼んできますよ。彼女なら貴方も安心だろうし」


「紅ちゃんか。うん、たのむよ」



 とりあえず紅を呼んだ。

 何処に居たのかは知らないけど案外すぐに来たから部屋に居たんだろう。

 彼女にキースさんを以前ゴブリン退治に行ったあの農場へと連れていく用に頼む。

 紅もキースさんの方向音痴の凄まじさは知っているので、すぐに了承してくれた。

 背中のベルトに愛用のミスリルソードを取りつけ外套を羽織る。



「んじゃ、いくべ・・・っとそうだ、かなめーチビも連れてっていいか?久々の散歩だしさ」


「ん?いいよー。心配ないとは思うけど気をつけてね」



 彼女がチビを呼びに行く、あの子も今は部屋に居る筈だしね。



「チビって確かあの小さい竜の子供だっけ?」


「ええ、まぁ。もっとも少し変化してますけど」


「へぇ大きくでもなったのかい?」


「う~ん、ある意味そうです」


「??」



 ある意味ね。そう、ある意味。大事なことだから二度言ってみた。

 紅が呼びに行き、すこししてトタトタという足音が聞こえてくる。

 


「お、きたね。久しぶりチビ」


「くぅ!」



 紅の肩に乗っかっているチビに、キースさんは軽く挨拶をする。 

 チビもそこら辺は理解しているのか、鳴き声で返事を返した。



「・・・・あれ?でもどこら辺が大きいの?」


「それは外に出れば解りますよ」



 ここは家の中だしね。流石にここでは大きくなれない。

 そんな訳でさっさと外に出る僕たち、キースさんは首をかしげつつも追従してくる。

 とりあえず家を出て、家と森との境目にある、やや開けたところまで移動した。

 それじゃチビ、頼んだよ、というとチビはくぅ!と返事を返す。

 チビは紅の肩から降りると、パタパタと僕達から少し離れた所に移動した。



「ん?何をするつもりなんだい?」


「見てれば解ります。ほら、始まった」



 チビはすこし首を下げ、踏ん張るかのような姿勢になっていた。

 くくくと少し苦しそうというか、集中しようとしているかの様な感じで鳴く。


 キースさんには見えていないようだが、ウィンディとの契約を交わしている僕には、精霊の眼を通じて、感覚的に魔力がチビに集中していく様が見て取れた。

 そしてその魔力が一定量を超えた瞬間、凄まじい光が辺りを包み込む。



「ひぇっ!なんだ!?というか目が~目が~!!」


「あ、直視すると目が眩みますよ?」


「そーいうことはもっと早く伝えてとお願いしたい!」



 目元を抑えて、のたうちまわっているキースさんの眼を魔法で治療してやり、なんとか落ちつかせてやる。その頃には魔力光も大分収まり、ようやくチビの姿が見えるようになった。


 雪の様な真っ白い毛並みは、そのままに巨大化し、2本のつのも雄々しさを増している。だが、その毛並みは大きくなったにも関わらず、非常に柔らかで細かな毛並みであり、あの小型状態の時のモフモフとしたフワフワ感は消えていない。

 

むしろコレで大丈夫なのかと思うのだが、この状態のチビの体毛は刃物でも容易にはキレないのだ。羊毛を取る際の鋏を借りて、切ってみようとした事があったが、あまりに柔らかすぎて刃が通らず、ミスリル製のフォルシオンでも切れない上、柔らかな毛並みが衝撃を吸収する為か打撃にも強い。

 

 おまけに魔法にも耐性があるので、防御力は非常に高い状態にあると言えるだろう。元がハニーヴァイスとは思えない位の変化であるが、竜種を研究している人間はグランシュバッテ王国にはいないらしいので、研究用として狙われる事は無いだろう。何より飼い竜な訳だし、勝手に持って行こうものなら飼い主(僕)の怒りを買う事になるだろうしね。



「はへ~、なるほど確かに家の中じゃ見せられないわな」


「この状態だと背中に人を乗せられますから、かなりの速さでイケますよ?」


「・・・・乗り心地は?」


「毛がモフモフして最高」


「乗った!」



 そんな訳で一応帰りの時の為に紅と相乗りするキースさん。

 大きくなったチビの背中は大分スペースがある為、詰めれば4~5人は行ける。

 チビの長めの体毛に腕をからませたのを確認し、チビに飛び立つ様合図した。


 チビは非常に頭が良く、僕たちといった事がある所へなら飛んでゆく事が出来る。

 そしてキースさんは飛びたつチビに揺られて、僕らの家を後にした。

 それを見送った僕は、あー、また薬増産しておこうと思いつつ家へと戻ったのだった。



 しかしだけどなかなか改訂が進まないのに新話出すとか・・・おれって・・・。


 ひゃっはー、やっぱ我慢できねぇ!新話投下だ!


 ―――って感じなんだろうなぁ。オレの頭大丈夫かな?


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