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第42章

*今回この小説では初めての、敵の内心を描写しています。

 そう言うのがイヤという方は、ブラウザバックお願いします。

 そう言うのがOKと言う方はお進みください。

 ――――ソレでは本編をどうぞ。

 

~出歩いて…落っこちて・第42章~





 なんか地下遺跡に巣くっていた敵さんであるリッチを倒した僕達。

 倒したとは言うモノの、正直ギリギリだった感は否めない。

 紅は傷だらけ、ウィンディも貯蓄していた魔力を消耗している。


 僕に至ってはこの遺跡に来て連続して使用した時間制御魔法の所為で、

 体力を限界まで使ってしまったようで、一応意識はあるんだがしばらく満足に動かせそうにない。

 しかも、なにかが抜けて行くような感じもしないでもないんだけど・・・気のせいかな?


 それはさて置き、僕たちはグレットと名乗ったリッチという不死の魔法使いの怪物を倒した。

 ・・・・と、言う風に成るのだろう、一応の建前で言うのなら。

 もっとも、相手はなんか子供の様に背が小さい女性・・・というか女の子である。


 リッチというのは、此方の世界においても、強大な力を欲した魔法使いが、

 所謂外法を用いて自らの肉体をアンデット化させて不死へと至った者の事を指すらしい。

 だが、ちょうど僕の隣で気絶したままウィンディによって縛られているグレットは、アンデットには全然見えない。


 血の気が通った肉体、生気あふれる表情、

 身体のどこにも欠損の様な所は無く、むしろ身だしなみもきっちりと整えられている。

 こんな所に居らず、またあの様な野望さえ気かなかったら、

 町で出会ったとしても只の魔力が高い人間という程度でしか認識できないと思えるほど、美しい身体をしていたのだ。

 あ、勿論変な意味でじゃなくて、イメージしたアンデットとかと比べたらという意味である。


『ふぅ、ようやく供給用魔法陣を削り終えました』

「流石はどんくらい昔からあるか解んねぇ遺跡だぜ。ミスリルで出来た剣がデコボコになるかと思っちまったぜ」


 すこしばかり彼女を観察していたら、紅達が戻ってきた。

 彼女たちには、グレットが目を覚ました時にいきなり攻撃してこない様に、

 遺跡の中に付けられた魔法刻印を解除しに行って貰っていたのだ。


 どうもあれほどの魔力を扱う為に、彼女はこの遺跡にかなりの術式を仕掛けたらしく、

 そこから魔力を供給していたのである。 

 だから、ウィンディ達が現在動けない僕の代わりにソレらを解除しに行ったのだ。


 術式の探知はウィンディが出来るので、ウィンディが探し出し、

 それにどんな呪術的トラップがあるか解らないので、壁ごと刻印を紅に削って貰ったと言う訳だ。


 こうしておけば、仮にグレットが目覚めても、いきなり大魔法で襲われるという事はない。

 少なくとも、行使する為に必要な魔力が無ければ術は使えないのだから、良い方法だとはおもう。

 正直またあのレベルのバトルをする気にはなれないからね。


「・・・ッ!うぅ――」

「ん?――寝言?」


 ふと気づくと、お隣で寝ているグレットが少しうなされていた。

 どうも夢見が悪い模様で、眉間にしわを寄せて、歯をギリギリと鳴らしている。

 ふ~む、リッチになる前は元は人間だって言うし、何か辛いことでもあったのかねぇ?

 そこら辺は僕等には解らないとこだから、どちらにしろどうしようもなかった。


「うぐぐ・・・」

「おうおう、随分とうなされてらぁ」

『かなめ様、もしかして何か呪いでも掛けたんですか?』

「いや、そんな事する力無いし、というか呪術関連はまだ習得して無い」

『あ、習得するきはあるんだ・・・』


 そりゃ魔法関連は面白いから、色々と習得してみるつもりだよ?

 ソレはさて置き、本当に苦しそうにうなされてる。

 ホント、どんな夢を見ているんだろうねぇ?





Side????



―――夢を見ていた、懐かしくて、暖かくて、忌まわしいあの夢を・・・。



『■■■■ちゃん!一緒に遊ぼうよ!』

『・・・・うん』



―――小さな頃一人で居ると・・・近所の孤児の子に声をかけられた。



『これ、なんか珍しい石、きっと魔石だと思うから■■■■ちゃんにあげるね?』

『・・・・うん、ありがとう』



―――それはずっと昔の事だ。霞が掛ったかの様におぼろげだが、今でも思い出せる。



『へぇ!■■■■ちゃんは魔法使いなんだ!?すごい!!』

『・・・へへ』



―――何時も魔法書とにらめっこ、することは魔法の特訓、上手く言っても次の特訓。



『ねぇねぇ、■■■■ちゃん?魔法使いって私でも成れるかな?』

『・・・・努力次第だとおもう』



―――何か上手くいっても、褒められる事は無かった日々。


―――何時しか感じた憤りを解消する手段を、自分は魔法の研究や鍛錬以外に見いだせなかった。



『ねぇねぇ、ここの構成見てくれない?どう思う?』

『・・・・ここが違う、ここは複数のラインを引いて安定させないと危ないよ』



―――でもそんな日々が続くある日、自分は友と呼べる子と出会えた。



『やた!ついに私も魔法使いなのね!やっと■■■■に追い付いたわ!』

『・・・・おめでとう』



―――1人は嫌だったから、話し相手がほしかったから・・・・。


―――何時しか魔法使いとなったその子と、友達となれた事に後悔は無かった。



『見てみて!■■■■!私、王立魔導研究大学の研究員になれたわ!』

『・・・・すごい、流石だね』



―――何時しか、自分たちは成長し、お互いに研究に没頭する日々。


―――だが、友情が果てる事は無く、良く一緒に遊んだのも覚えている。



『■■■■、私は新しい魔法理論に基づいて、魔導機械を作ってみたの』

『これは・・・凄い、周囲の魔力を用いて動くんだ?・・・きっと皆の生活が楽になる』



―――だから、その時は、まだ、あんな事になるなんて思わなかった。



『――――以上が、研究所事故の詳細です。彼女の家族は昔に他界してまして、貴方に伝える様にと伝言が・・・一応遺体は引き取れますが?』

『・・・・うそだ・・・うそだよね?――――』



―――その日、自分は友を失った。それ以降の事は良く覚えてはいない。


―――ただ、彼女の遺体を引き取り、自分は何かに取り憑かれた用に“ある研究”に没頭した。



『――…4属性は全て揃った。血も肉も揃った。術式も安定可動中・・・もうすぐだよ』



―――人の道を踏み外した研究の一つ、魂の固定と強化、そして器の製作。



『もうすぐ・・・・また一緒に遊べるよ?』



―――今はそれほどではないが、自分の居た国では研究が禁じられていた魔法だった。




『・・・・禁術、アーノウン ナ ペティヤーノン』





―――当然、どんな物語にもある通り、その行為は失敗する。


―――なんて事はない、術式に綻びがあり、それに気がつかずに敢行した己の所為。


―――使った術式が突如反転し、自らに襲い掛かっただけの事。



『・・・ッ、彼女は・・・?え!?あ、ああ―――』



―――気が付けば、反転した術式で彼女の遺体は消え、自分と融合するに至った。


―――皮肉な事に彼女がもう死なないように色々な禁術を用いた為、死ぬことが無い身体・・・おとぎ話の怪物であるリッチと同じ身体と成っていた。



『違う・・・こんな事したかったんじゃない―――また会いたかっただけなのに・・・』



―――唯一違うのは、理性を保てる術式を持たせてしまった事。


―――リッチは己の研究に必要のない思考は切り捨ててしまう。


―――だが自分は偶然に不死と化した器に、人間の精神を入れてしまった。



『■■■■!外法魔法の違法研究!人体実験!死体略取の罪により貴様を捕縛する!』

『!!』



―――そして、人の道を踏み外していた自分には、追手が差し向けられる様になった。


―――自業自得と哂いたければ哂えば良い、当時の自分に彼女以外は必要無かったのだから。


―――まさか・・・自分が彼女の肉体と同じとなり、若返るなんて思わなかったのだから。



―――いつしか時は流れ、私がかつて居た国は滅亡してしまった。


―――それと共に、リッチへと至る外法も失われたが、私には関係ない事だった。


―――だが“理性をもった生きたリッチ”つまりは不老不死として、時の権力者に追われる日々が待っていた。



―――そっとしておいてほしかった自分は、追手をことごとく排除していった。


―――そして、そうやって追手を排除した事で、いつしかおとぎ話の怪物リッチは実在するという噂が、いろんな国に伝わって行った。




―――不死の魔法使いリッチ・ザ・グレット・・・何時しか、それが自分の名前となっていた。




 そして、ここまで夢を見た後、自分は・・・我は現実へと引き戻されていった。

 自分の犯した罪の記憶というものは、いつ見ても嫌なモノだと思いつつ、我は目を覚ました。



…………………


……………


………



「・・・・いつつ?身体が動かない?」

「あ、気が付いた?」

「な!貴様!この水で出来た縄を解け!」


 そして、起きて最初に見たのは、何故か自分を倒した男が、

 すぐ横で横たわっているという無防備な状況だった。

 幾ら縄で縛ったと言っても、魔法使いを放置するとは何事か?


 しかもあまつさえ、その隣に寝そべるとか・・・常識的におかしい。

 そのあまりの無防備さに、此方が何故か頭痛を感じたのは気の所為では無い事だろう。

 自分を倒したヤツが、ここまで阿呆だとは、正直認めたくなかった。


Side out




***




Sideかなめ


 どうやら目が覚めたらしい。ものすごく怒りの目で僕を睨んでます。

 もっとも、ウィンディの水で縛られているので、身動き一つ取ることは出来ない。

 さらにもし魔法をつかおうとしても、ウィンディが感知して妨害するだろうから、魔法は使えない事だろう。

 ん?どんな妨害かって?ソレはまぁ実に簡単な方法で―――


「うひゃひゃひゃひゃっ!!!??」

「あ、魔法使おうとしたんだ?」

「き、きしゃま!いったいなに!?ふひゃっ!?」


 いきなり笑いだしたグレット、良く見ると彼女の身体に巻きついている水の縄の形状が少し変化しており、簡単言えばちいさな手の平が沢山現れているという状態である。

 あーまぁ簡単に言いますとですね。魔法使おうとすると―――


「ヒーッヒッヒッヒ!!こ、このナワをほどひぇーっ!!」 

「ウィンディ、少しくすぐるのやめて、グレットがなんて言ったか解んない」

『十分解りますよ?ナワ程ケと言っています』


―――その手の平達がくすぐりを仕掛けると言うものです。


 魔法の詠唱には結構集中力がいる為、

 ソレを阻害されると魔法が発動しないのは古来からの鉄則でもあるので、

 ソレを利用させていただきました。


 ぶっちゃけ、触覚が無かったらどうしようも無かったけど、

 魔法を喰らった時や壁に叩きつけられた衝撃で気絶したところを見ると、

 触覚もあるみたいなのでやった。後悔はしていない。


「とりあえず、用事が済んだら出て行きますから」

「はぁはぁ、だったら早く出ていけ消えろくんなこの痴れ者が!」

「はいはい・・・というかもう少ししないと動けないので勘弁」

「なにぃ!?―――だったら今の内ッ!!きゃははは!!」

「あ、またくすぐられてるぜ」

『はーい、悪だくみはだめですよぉ~』


 尚、この後何回かくすぐられ、いい加減学習したのか大人しくなった。

 うらみがましい目はそのままだったけど、いきなり魔法を撃たれるよかマシである。

 そうこうしている内に、なんとか立てるくらいには体力が回復してきた。


「・・・・うん、一応歩けるかな」

「おいおい、大丈夫か?かなめよぉ」

「まぁ只単に疲れただけだしね」


 しかし、おかしいな。

 何時もならこれくらい休めば魔力も回復するんだけど・・・。

 普段よりも消耗がはげしかった所為なのかな?


「ま、一応動けるんだし、宝物庫の方を見に行こうぜ?」

「あれ?さっき見て来たんじゃないの?刻印探しにさ?」

『アッチの方には反応がありませんでしたので、まだ宝物庫には入ってませんよ?』

「ま、そう言うこった。考えてみればお金になるもんばっかだったしな」

「あ!そうだった!」


 考えてみればこの宝物庫のお金使えば家が建ったのでは?

 ・・・・・今更過ぎて少し目頭が熱いけど、気にしない気にしない。

 とにかく、久々の宝物庫を開けてみようかと思ったけど・・・。


「あれま」

「鍵が変わってやがる」


 以前のカギとは違い、大きさ的には2ℓペットと同じ様な大きさのドラムが扉に付いていた。

 しかも、そのドラムには幾つかの数字が刻まれており、決まった数字を入れる事で解除される様である。

 ・・・・どう見ても、良く自転車の鍵に付けるアレとそっくりである。


「コレ、もしかしてグレットが付けたの?」

「・・・・・」

『だんまりですか?(にやり)』

「ひっ!あ、ああ、そうだ。我が付け変えた。そして番号は我しか知らん」

「教えてくれる訳・・・ないよね?」

「ああ、もう価値もないとはいえ、お前らには教えない。例え擽られてもな!」



 際ですか・・・ふむ、どうしようかな?

 多分そう簡単には教えてくれないだろうし。



                        「お、良く見たらこの扉」



 こうなったらシエルさん特製のお薬を!

・・・と行きたいが、流石にもってないしな。



                        「なんだ、只の石なんじゃねぇか」



かと言ってこのまま黙って引き下がるって訳にも・・・

というか――――



                        「せーのっ!」



「で、紅はさっきからなにを」

「ドッセイ!!」



≪どこーーーーん!!!――――ギー・・・バタン≫



「オシ!開いたぜ!」

『「「・・・・・」」』


 あー、とりあえず説明を入れるとするなら・・・・まぁ解ると思うけど。

 紅の気功術のこもった拳の一発で、宝物庫の扉がぶっ壊れた。

 いや、確かに鍵が掛かっては居たけど、力づくとか・・・。


「おい、御同輩」

「・・・なんですか」

「我が言うべきことでは無いかも知れんが・・・キチンと手綱くらい持っておけ」

「・・・・・すんません」


 敵のグレットにまで呆れられているんですけど?

 というかなんてことしてくれてんの!

 もし衝撃で遺跡崩れたらどうするつもりだったのさ!


「あ・・・まぁ大丈夫だったんだし、コマケェ事は気にすんな!」

『「「気にするよ!!!」」』


 な、なんか頭痛くなってきた。

 ・・・もう少し紅には周辺を見て判断すると言う事が必要だね。

 

「と、とりあえず宝物庫の中にいくよ。ウィンディ、彼女のこと見張ってて」

『了解です』

「・・・・チッ」


 とりあえず紅を連れて、宝物庫の中へと入る事にした。

 紅は手元に置いとかないと危険過ぎるよ全く。



***




 さて、久々に宝物庫に来た訳なのだが―――



「・・・・無い」

「・・・・ああ、無いな」



 この場合、ひゅるるる~という風の擬音が入ることが望ましいのだろうか?

 生憎、この場所は地下な為風が流れると言う事がないのだが・・・。

 って大事なのはソコじゃ無い!え?なんで?なんでないん?



「ま、前まで結構な金銀財宝あったよね?」

「あ、ああ。もううずたかく積まれたって感じで・・・というかこの像だけは残ってんだな」

「あー、リアル過ぎる像ね」



 何故か金で出来たあの彫像だけは残っている。

 というか、マジでアレだけあった金銀の山はどこに行った?

 とにかく理由を知っていそうな人物である、グレットの元に僕たちは走った!



「なに?宝物庫に財宝がない?それは我が使いこんだからな。無いのも仕方あるまいて」

「あ、そうなんだー」

「何せ最近は戦も起らん。お陰で下僕用の死体が中々確保できなくてな?闇組織から例え骨格のみとはいえ、いざ買うとなるとそれなりに金が―――」

「いや、チョイ待ち。え?だって君リッチでしょ?」

「そうだ」

「だったら自分で死体造るとか出来るんじゃないの?僕とかみたいな冒険者を襲ったりしてさ?」

「たわけ、そのようなことをしたら、すぐに討伐対象になってしまう。そんな事になったらまた住処を移動しなきゃならなくなるんだぞ?面倒臭いではないか」



 いや、面倒臭いってあーた・・・・。

 しかし知らなかった。まさかあの骨達は買ったモノだったなんて・・・。

 闇組織とか・・・もしかしてマフィア的な何か?

 だとしたらあの骨達って元は・・・まぁ僕とは関係ない、うん関係無いさ。



「ソレと、この遺跡を改装する為の材料費もある。魔法の研究は邪魔されたくは無いからな」

「改装費って・・・」

「人件費が無いとはいえ、それなりに材料も厳選したらからな」

「道理で妙に丈夫な訳だぜ」

「一応手に入る中でも最硬の素材を使っている。数百年は壊れん」

「でもソレってつぎはぎって事だよね?他の元の部分は大丈夫な訳?」



 古い革の水袋にわざわざ新しい革を当てるバカはいない。

 そんな事したら、お互いに親和性が取れず崩壊してしまうからだ。



「ふん、抜かりは無い。魔法で色々としてむしろ遺跡全体の強度も上げてあるのだ」

「・・・・にしては稀に崩れて来たけど」

「・・・・部分的にはそうなる所もある。魔法とて万能ではない」

「はぁ、まぁこの遺跡に来た理由は、ある人に頼まれて最古のドールを手に入れることだしな」



 とは言ったモノの、まさか全然金目の物が一つも残っていないとは、ちょっと内心残念だと思った。

 こんなことならもう少し位盗って・・・もとい貰っておくべきだった

 ふむ、後悔先に立たずとはこういう事か・・・はぁ。



「最古のドール?もしかして宝物庫にあった、異国の古い人形のことかえ?」

「そうだけど・・・まさかそれまで売ったとか?」

「いや、何かしらの力を持った人形であったから、後で研究しようと残してはある・・・ソレが欲しいのか?」

「あー、まぁソレが目的のモノなら、ソレが目的で来た訳だし」



 出来るならソレを持ち帰って、とっとと寝たいのが心情だ。

 なんか気分が悪くなってきたからね。

 僕がそう言うと、グレットは少し考え込む様に顔を伏せる。

 はて?

 


「ソレをくれてやるから、とっとと出ていけ」

「どこにあるか知ってんのか?」

「・・・・ああ、恐らく我しか知らんだろう」

『どうしますかなめ様?』



 うーん、僕等としては人形さえ手に入ればいい訳だし・・・

 僕は少し離れて考えた。そして考えが決まったので彼女等の元に戻る。



「グレット、案内して欲しい。でも用心のために縄は外せない」

「かまわん、貴様らが出て行ってくれるならな」



 そう言うと脚だけで器用に立ち上がるグレット。

 そのままグレットは宝物庫の方へと足を向けた。



「・・・どうした?早くこんかい」



 そう言われて、僕と紅とウィンディはお互いに顔を見合わせた。

 まぁ場所を知っていると言うのなら、案内して貰おう。

 そう言う訳でずんずんと進んでいくグレットの後に続いて、僕達はまた宝物庫へと降りた。



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