PARADOX Memory
初めて書くので至らない点が多いかもしれません。ご了承下さい。少しずつページダウンして読み進めることを推奨します。
午前9時、目が覚めた。
今日は休みだし、家で動画でも見ていよう。
とりあえず僕は入浴を済ませ、
適当に菓子パンを食べながらPCの電源を入れた。
動画サイトにログインしようとしたが、
ログインパスワードを思い出せない・・・。
食べていた菓子パンを置き、記憶を凝らす。
やはり思い出せない。
というか作った覚えがない。
午前10時、外に出かけようと思う。
1人じゃ退屈だし友達を誘おうかな。
電話をかける。
・・・。
「おかけになった電話番号は現在使われておりません」、
そんなはずは・・・。
他の人にも問い合わせたが繋がらなかった。
というか僕は誰にかけたんだ?
誰を誘おうとしたんだろう。
午前11時、ダラダラと時が流れ、
僕は無意識に部屋の掃除をしていた。
暇だしやっぱり出かけよう。
「ピンポーン」、
インターホンが鳴った。
訪ねてきたのは、友人のサキだった。
いつから知り合ったかは覚えていないけど仲は良い。
ジュン「どうしたの?」
サキ「携帯で連絡しようと思ったんだけど全然繋がらなくてさ。」
サキの携帯も調子が悪いみたいだ。
サキ「ごめんジュン。一生の頼みなんだけどお金貸してくれないかな?
財布無くしちゃったみたいで・・・。」
ジュン「いいよ。銀行まで着いてきてくれないか、その前に支度させてくれ。」
サキ「ありがとうジュン。今日は休みだしそんなに急ぎじゃないよ。」
サキも休みみたいだ。
ジュン「そうか。じゃあいい時間だしご飯でも作るよ。」
サキ「ほんと?ジュンの手料理好きなんだ〜。」
ジュンはサキにお茶を出し、少しの間待たせた。
僕はサキを家に上げた事があっただろうか。
それともどこか違う場所でもてなしたのだろうか。
12時を回る頃、少し頭が痛くなった。
サキ「ジュン・・・。頭痛薬とかないかな?」
ジュン「サキも?僕も急に頭が痛くなって・・・。すぐ用意するよ。」
僕は市販の頭痛薬と水を差し出した。
少し治まったし料理を始めようかな。
長い間料理をしてなかった気がするが、
記憶を頼りに手を動かす。
ジュン「サキ。お待たせ。」
サキ「わ〜、美味しそう!」
作ったのはジェノベーゼ、カルパッチョ、グラタン、ポタージュだ。
僕はサキと色々会話しながら食事を楽しんだ。
初めて聞く話ばかりだ。
当然といえば当然なのだろうか。
13時、また、頭が。
ジュン「っ・・・!」
サキ「大丈夫?うっ・・・痛たた。」
おかしい。
何故同じタイミングで頭痛が起きるのだろうか。
というか目の前にいる女・・・。
誰だ?
ここはどこだ?
プルルルルル。
フリーダイヤルから電話がかかってきた。
それどころじゃない・・・。
ジュン「サキ。君はどこから来たんだ?」
サキ「分からない・・・。気づいたらこのマンションに居た。」
マンションに僕達は住んでいたのか。
そんなことも知らなかった。
ジュン「サキ。出よう。」
サキ「うん、怖いけどジュンについて行くよ。」
サキも恐らく僕のことを知らないだろうし、
同じ現象が起きてるに違いない。
サキは怯えているようだ、無理もない。
僕はサキの手をとり、玄関の方へ歩き出す。
家を出ると・・・。
なんだ、ここ・・・。
20階はあろう高層マンションに立ち尽くしていた。
当然、エレベーターだ。
僕達がいたのは22階のようだ。
エレベーターは運良く22階で止まっていた。
ボタンを押した。
エレベーターに明かりがつく。
っ・・・!
中には黒いローブを羽織った男性が立っていた。
エレベーターが開かない・・・。
ジュン「階段で降りるしかないか・・・。サキ、行こう。」
サキ「うん・・・。」
元気が無い。
不安と恐怖に満ちている。
どの階層の廊下にも数人誰かしらがいて、
インターホンを鳴らしている。
当然誰も見た事がない。
階段の幅が狭い。
ほぼ1人ずつでしか通れない。
階段を降りている途中、
同年代くらいの女性が階段を上がってきていた。
リツ「ん〜繋がんない。」
彼女は誰かに連絡を取ろうとしているみたいだ。
僕は立ち止まり、
ジュン「あの、」
リツ「は、はい?」
ジュン「いきなりすみません、あなたは今日気がついて何時間経ちましたか?」
リツ「えーっと、起きてからまだ1時間くらい?かなぁ」
僕達と同じ現象が起きるに違いない。
というかもう・・・。
ジュン「僕はジュン、こっちはサキ、あなたは?」
リツ「えっと、リツ。」
ジュン「リツ、逃げよう、ここは異常だ。」
リツ「う、うん?」
そう言って僕は彼女も連れ1階へと向かう。
14時、気がついてから・・・
ジュン「リツ、僕達は5時間くらいこのマンションに居た。
4時間経ってやっと電話が繋がるようになった、恐らく君もそうなるはずだ。」
リツ「そうなんだ、私ジュンとサキのこと前から知ってたような気がするなぁ。」
僕は知らない。
サキも恐らく知らない。
僕はサキのことも知らないのだから。
どんどん階を降りていく。
サキ「リツは怖くないの?」
リツ「何が怖いの?私は友達といれて楽しいよ。」
サキ「楽しい・・・?こんな意味不明なことが起きているのに。」
リツ「うん、でも確かになんか覚えてないことが多いんだよね。SNSログインしようとしたらパス覚えてなかったりとかー。」
僕と同じだ。
そもそも知らないはずだ。
今でも分からないということは記憶にないということだ。
僕達は必死の思いで、
1階に着いた。
非常用の扉を開ける。
ジュン「リツ、恐らく君は友達の家に行こうとしていたんだろう。その時に人を見たはずだ。」
リツ「うんいたいた、ショウの家に行こうかなーって。」
ジュン「そのショウ君にも同じ現象が起きているはずだ。誰かが僕達をこのマンションに連れ込み、記憶を操作しているんだ。」
リツ「んー、よくわかんない・・・。誰かに操られてるってこと?」
ジュン「恐ら・・・。」
サキ「ジュンっ!」
急に息が苦しくなった。
体が宙に浮いている。
「貴様トソコノ女ハ賢イナ。イツマデモココニ留マレバヨイモノヲ。」
薄く開いた目の見える先には、
僕の首を片手で締め上げている黒いローブの男だった。
ジュン「かはっ・・・。」
サキ「うっ・・・。頭が。」
「貴様ラハ特別ダ、記憶ガ蘇ロウト、
同ジ過チヲ繰リカエスダケ。
貴様ラハ永遠二我ノ操リ人魚ヨ。」
僕は意識を失った。
そして、
午前9時、目が覚めた。
夢で見たものをそのまま小説にしました。
首を絞められた瞬間飛び起きました。笑




