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PARADOX Memory

作者: まろ
掲載日:2020/02/05

初めて書くので至らない点が多いかもしれません。ご了承下さい。少しずつページダウンして読み進めることを推奨します。

午前9時、目が覚めた。

今日は休みだし、家で動画でも見ていよう。


とりあえず僕は入浴を済ませ、

適当に菓子パンを食べながらPCの電源を入れた。


動画サイトにログインしようとしたが、

ログインパスワードを思い出せない・・・。


食べていた菓子パンを置き、記憶を凝らす。

やはり思い出せない。


というか作った覚えがない。



午前10時、外に出かけようと思う。

1人じゃ退屈だし友達を誘おうかな。


電話をかける。

・・・。


「おかけになった電話番号は現在使われておりません」、


そんなはずは・・・。

他の人にも問い合わせたが繋がらなかった。

というか僕は誰にかけたんだ?


誰を誘おうとしたんだろう。



午前11時、ダラダラと時が流れ、

僕は無意識に部屋の掃除をしていた。


暇だしやっぱり出かけよう。

「ピンポーン」、

インターホンが鳴った。


訪ねてきたのは、友人のサキだった。

いつから知り合ったかは覚えていないけど仲は良い。


ジュン「どうしたの?」

サキ「携帯で連絡しようと思ったんだけど全然繋がらなくてさ。」

サキの携帯も調子が悪いみたいだ。


サキ「ごめんジュン。一生の頼みなんだけどお金貸してくれないかな?

財布無くしちゃったみたいで・・・。」

ジュン「いいよ。銀行まで着いてきてくれないか、その前に支度させてくれ。」

サキ「ありがとうジュン。今日は休みだしそんなに急ぎじゃないよ。」


サキも休みみたいだ。

ジュン「そうか。じゃあいい時間だしご飯でも作るよ。」

サキ「ほんと?ジュンの手料理好きなんだ〜。」

ジュンはサキにお茶を出し、少しの間待たせた。


僕はサキを家に上げた事があっただろうか。

それともどこか違う場所でもてなしたのだろうか。


12時を回る頃、少し頭が痛くなった。


サキ「ジュン・・・。頭痛薬とかないかな?」

ジュン「サキも?僕も急に頭が痛くなって・・・。すぐ用意するよ。」

僕は市販の頭痛薬と水を差し出した。


少し治まったし料理を始めようかな。

長い間料理をしてなかった気がするが、

記憶を頼りに手を動かす。


ジュン「サキ。お待たせ。」

サキ「わ〜、美味しそう!」

作ったのはジェノベーゼ、カルパッチョ、グラタン、ポタージュだ。


僕はサキと色々会話しながら食事を楽しんだ。

初めて聞く話ばかりだ。

当然といえば当然なのだろうか。


13時、また、頭が。


ジュン「っ・・・!」

サキ「大丈夫?うっ・・・痛たた。」

おかしい。

何故同じタイミングで頭痛が起きるのだろうか。


というか目の前にいる女・・・。



誰だ?



ここはどこだ?


プルルルルル。


フリーダイヤルから電話がかかってきた。

それどころじゃない・・・。


ジュン「サキ。君はどこから来たんだ?」

サキ「分からない・・・。気づいたらこのマンションに居た。」

マンションに僕達は住んでいたのか。

そんなことも知らなかった。


ジュン「サキ。出よう。」

サキ「うん、怖いけどジュンについて行くよ。」

サキも恐らく僕のことを知らないだろうし、

同じ現象が起きてるに違いない。


サキは怯えているようだ、無理もない。

僕はサキの手をとり、玄関の方へ歩き出す。


家を出ると・・・。



なんだ、ここ・・・。



20階はあろう高層マンションに立ち尽くしていた。

当然、エレベーターだ。


僕達がいたのは22階のようだ。

エレベーターは運良く22階で止まっていた。

ボタンを押した。


エレベーターに明かりがつく。

っ・・・!


中には黒いローブを羽織った男性が立っていた。

エレベーターが開かない・・・。


ジュン「階段で降りるしかないか・・・。サキ、行こう。」

サキ「うん・・・。」

元気が無い。

不安と恐怖に満ちている。


どの階層の廊下にも数人誰かしらがいて、

インターホンを鳴らしている。


当然誰も見た事がない。


階段の幅が狭い。

ほぼ1人ずつでしか通れない。


階段を降りている途中、

同年代くらいの女性が階段を上がってきていた。


リツ「ん〜繋がんない。」

彼女は誰かに連絡を取ろうとしているみたいだ。


僕は立ち止まり、

ジュン「あの、」

リツ「は、はい?」

ジュン「いきなりすみません、あなたは今日気がついて何時間経ちましたか?」

リツ「えーっと、起きてからまだ1時間くらい?かなぁ」

僕達と同じ現象が起きるに違いない。


というかもう・・・。


ジュン「僕はジュン、こっちはサキ、あなたは?」

リツ「えっと、リツ。」

ジュン「リツ、逃げよう、ここは異常だ。」

リツ「う、うん?」

そう言って僕は彼女も連れ1階へと向かう。


14時、気がついてから・・・

ジュン「リツ、僕達は5時間くらいこのマンションに居た。

4時間経ってやっと電話が繋がるようになった、恐らく君もそうなるはずだ。」

リツ「そうなんだ、私ジュンとサキのこと前から知ってたような気がするなぁ。」

僕は知らない。

サキも恐らく知らない。


僕はサキのことも知らないのだから。


どんどん階を降りていく。

サキ「リツは怖くないの?」

リツ「何が怖いの?私は友達といれて楽しいよ。」

サキ「楽しい・・・?こんな意味不明なことが起きているのに。」

リツ「うん、でも確かになんか覚えてないことが多いんだよね。SNSログインしようとしたらパス覚えてなかったりとかー。」


僕と同じだ。

そもそも知らないはずだ。


今でも分からないということは記憶にないということだ。


僕達は必死の思いで、

1階に着いた。


非常用の扉を開ける。


ジュン「リツ、恐らく君は友達の家に行こうとしていたんだろう。その時に人を見たはずだ。」

リツ「うんいたいた、ショウの家に行こうかなーって。」

ジュン「そのショウ君にも同じ現象が起きているはずだ。誰かが僕達をこのマンションに連れ込み、記憶を操作しているんだ。」

リツ「んー、よくわかんない・・・。誰かに操られてるってこと?」

ジュン「恐ら・・・。」

サキ「ジュンっ!」


急に息が苦しくなった。

体が宙に浮いている。


「貴様トソコノ女ハ賢イナ。イツマデモココニ留マレバヨイモノヲ。」


薄く開いた目の見える先には、

僕の首を片手で締め上げている黒いローブの男だった。


ジュン「かはっ・・・。」

サキ「うっ・・・。頭が。」


「貴様ラハ特別ダ、記憶ガ蘇ロウト、

同ジ過チヲ繰リカエスダケ。

貴様ラハ永遠二我ノ操リ人魚ヨ。」


僕は意識を失った。





そして、












午前9時、目が覚めた。

夢で見たものをそのまま小説にしました。

首を絞められた瞬間飛び起きました。笑

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