表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/44

1-0 旅の終焉 プロローグ

第一章 辺境都市『ムサシノハラ』


    

              ・

              ・



 貴方は再び飛び立たなくてはいけない。此処を巣立っていかなくてはいけないの。愛する仲間を見つけ出さなくてはいけないわ。


 そんな人達に巡り逢えるのを信じてください。君ならきっとそんな出逢いにたどり着けるわ… 必ず… 必ずね…。



              ・

              ・

              ・

              ・ 

              ・



 奈落の森にあった砦の村を出発して、六ヶ月が過ぎていた。いつの間にか季節は霜月(十一月)に入り、彼は最後の難関だった、奈落の縁(アビス ブリンク)を踏破していた。


 天を翔ける氷の翼竜(アイスワイバーン)の背に居て尚、青年は寒さを全く感じていない。それはこちら側の西方世界が温暖なのか、彼の持つ魔力の結界によるものか、更には、もっと人に言えない、何かの理由によるものかは分からなかった。


「スポイル、凄いぞ、見渡す限りの白砂の砂漠だ…」


 一見して雪原に見間違うほどの、真っ白に広がったその砂丘は、白亜質の石膏から成っている珍しい砂漠らしい。


 濃い群青に近い黒髪に、氷底のような深い蒼玉色(サファイアブルー)の瞳の青年は、名をギジェと言った。


 細身で締まった筋肉質な体格は、180cmを超える長身だ。風になびく麻色のローブの上に、黒皮コートを羽織り、首の太めの十字架の首飾り(ロザリオ)が、一見して聖職者風にも見えた。


 彼は長い氷の首を撫ぜながら、守護者である氷の翼竜(スポイル)に話しかける。それは死霊魔術で甦えらせた骨龍に、無理やり氷で肉付けした、彼の作品のような存在だった…。のだが、なぜか臆病な性格に生まれてしまい、残念(スポイル)という、名前通りの残念すぎる命名になったのは、つい最近のことだ。


 無垢な存在のはずの守護者(その子)は、翼を広げれば十数メートルもある巨体で、子犬のように駄々(だだ)甘えする仕草に、すぐに情も移ってしまった。


 視界は、一片の(かすみ)さえ無い完全なる晴天に、見渡すかぎりの純白の砂丘が輝き、美しいハレーションを起こして見える。


 奈落の縁(アビス ブリンク)を超えてこちら、残り物世界(リフトバース)と呼ばれる、この世界特有の複雑怪奇な地形が続いていたので、シンプルで雄大なその景観は、どこか懐かしさを感じさせた。

 

 更に幾刻(いくとき)か飛行を続けると、白砂漠のど真ん中に、まるで目印(ランドマーク)とでも言いたげな、不思議な巨石群がそびえ立っていた。高さ百メートルにもなる、細く不安定に立ち並んだそれらは、石灰岩が浸食されて出来た自然の石柱群だった。


 ギジェと氷の翼竜(アイス ワイバーン)はその頂に着地すると、見渡す限りに続く白一色の砂漠を眺めて時間を忘れてしまった。


 夜には澄み切った夜空に(きら)めく満天の星々と、月の虹色リングを砂に(うつ)して、七色の影を伸ばす幻想的な光景に見入った。


 また夜明けには(くれない)の朝日を浴びて、明るい朱色に染まる美しさに、日中にはピュアホワイトの砂丘と晴天の青色との対比(コントラスト)に心を奪われた。


 この自分専用の高見台で、静かに雑草(マダラ)茶を楽しむこの瞬間に、やっとのことで奈落(アビス)から開放された事実を実感できたのだ。

 晩秋の霜月(十一月)とは思えない、柔らかく頬を撫ぜる風と、強すぎず繊細に包み込むような暖かい日差し。あれほど厳しかった自然は、いつの間にかずいぶんと優しくなっているようだ。


 そんな巨石群の頂上でくつろぐ、青年と氷の飛竜(アイスワイバーン)の姿を、遥か遠方から観ている気配があった。それは黒い翼で真っ青な空に浮かび、ピンク色の綺麗な唇で妖しく微笑みを浮かべていた…。


 

 ◇



 ギジェが巨石群の直上で、次元倉庫(インベントリ)と呼ぶ、空間魔法による無限収納へと、野営道具や食料の整理を整えた、二日目の午後。


「どうしようか、もう一日ここで野営するか?」


 彫刻のように固まっていた氷の飛竜(アイス ワイバーン)に話しかける。スポイルは(あるじ)に向き直ると、どちらでもという感じに小首を傾げた。


 何故そんなに可愛いんだ、おまえさんは…。


「えー わたしー それは困るんだけど?」


 気づいた時には、彼女は目前で仁王立ちで浮いていた。


「えっ、ええ?」


 突然と視界に現れた赤に近いピンクの髪の少女。


 ゆるふわの長めのボブヘアーに、薄くて下着が透けるほどの赤のカクテルドレス姿で、歳は十六。七に見える。背には大きな蝙蝠(こうもり)の翼が羽ばたいているのが気になった。


「ご、ごめん、はじめまして、き、君は誰?」


 突然すぎる人との会話に、赤面して思いっきりどもる青年。身長はかなり低く完全に子供を見下ろす視点だ。何より人と会話するのは、いったい何時(いつ)以来になるのだろう?


「ふーん、あなた結構いい男なんだね」 


 スッキリと切れ上がった紅い瞳に、アイラッシュのような長いまつげが、気の強そうな笑顔を浮かべている。とん、と巨石の上に降り立つと、背の翼が黒い粒子となって消えていった。魔力(マナ)による実体化だったらしい。


「それじゃっと…」


 いわゆる小悪魔的でage嬢系美少女が、まるで似合わない腰の細剣(レイピア)をすらりと抜いて言う。


「私って弱い男みると、すごーく虐めたくなちゃうから、頑張ってねー」


 その瞬間、彼女から闘気が湧き上がり、鋭い突きの連打がギジェを襲った。困った表情を浮かべて瞬間移動(テレポーテーション)で後方に移動する。驚いて眼を丸くする少女。さらに笑顔を大きくすると、風のように滑らかに間合いを詰めて、多連撃の突き攻撃を放ってくる。超連撃のスピードファイターのようだ。


 よっと横に身を捻って避けるギジェ。すきを与えずに、鋭い細剣(レイピア)の連打突きを追加して攻め込んでくる。広くはない石柱の天部で、右回りしながらの殺陣を繰り広げていった。スポイルは中央で伏せをしたまま、お昼寝状態だ。


 その決闘剣術(フェンシング)の美しいフォルムは、赤いドレス姿と相まって気品さえ感じさせた。


「ごめんな、あまり人と話したことないから、気に触ったなら謝るよ」


 ギジェは、右に斜めにと身を(ひるが)して突きを(かわ)し、最後は後方にバク転しながら、足刀で細剣(レイピア)を蹴り上げた。


「あら、いいのよ。私の我儘(わがまま)だからー」


 彼女は蹴られた剣の勢いのまま、後ろに飛び退いて距離を取ると。


 ー加速(アクセル)火炎弾(フレイムボム)多連(マルチ)


 ピンク髪が浮き上がり、無詠唱の炎の砲弾が十発ほど頭上に並ぶ。


「スポイル!」


 十の炎弾が一瞬で打ち出される。射線に飛び込み主を翼で守る氷の飛竜(アイス ワイバーン)。連爆する爆音と熱で、世界が歪み巨石がグラグラと激しく揺れた。


「あ…」


 魔法を放った直後の少女が、ギジェの腕に抱えられていた。細剣(レイピア)を持った右手首は、彼の手で押さえられている。


 顔と顔が触れるほどの距離で、少女の勝ち気な瞳が柔らかく微笑んだ。


「いい感じね。ぐっときたー」


 燃え上がった炎が四散すると、スポイルはまた中央で顔を伏せて寝てしまった。特にダメージはないらしい。


 たぶん手加減していたのだろう。魔法の規模にしてはマナが少なかった。


「本気ではなかったね… それでも、こんな攻撃的な火魔法(フレイムマジック)は初めてだよ」


 二人はそのまま動かない。


「ちょっと()()()なっちゃった」


 ちらっと悪戯ぽく舌をだす。


「あなた何者? この辺りでは見ないけどー 私はシルクよ。結構、猟奇的って言われるから注意してね」


 シルクと名乗った美少女は、からかうように彼の頬に手を触れる。


「た、たぶん旅人? 奈落(アビス)から来たギジェです、黒魔道士(ウォーロック)やってます。よろしく」


 そこでピンクのゆるふわの髪に手を添えると、そっと唇にキスをした。んっ… とシルクの身体が強ばると、そこで互いに身を寄せた…。


「って! ちょっとー!」


 彼女は力任せにギジェを担ぎ上げると、スポイルに向かって投げ飛ばした。痛っ、と呻いて床に転がる魔道士の困惑顔。見た目によらず凄い豪腕だ。


「ちょちょちょっと!いきなり何キスしてるのよー 信じらんない!あんな軽い挑発に、素で乗ってくる男は初めてだよ!」


 シルクは真っ赤な顔になって、肩で息をしながらうつむいている。攻められるのは苦手らしい。


「あ、えっと… すいません。なんかそういう()()なのかとおもって… あまり人と接したことないんだ」


「接したことないって! というか… 奈落(アビス)から来たの?」


 ギジェは座り姿勢から、ひょいっと片手をついての逆立ち起き上がりを披露した。


「ああ、ずっと奈落で育ったんだ。君は人生で五人目に出逢ったひとだよ」


 シルクは「何ってこった」と呟いて、やっぱり床を見下ろしたままだ。


 奈落(アビス)と呼ばれる世界の半分を占める大穴は、標高七千メートルを超える、巨大な外輪山に閉ざされていて、その内側を知るものは誰も居ない。禁断の不可侵領域というやつだ。


「人が生きていける世界では無いはずだよね? あの山脈の向こう側は、真っ赤に燃える火炎地獄というのが定説なんだけど」


「いや、そこまで酷いと、俺は此処に居ないとおもうよ…?」


 立ち上がった魔道士は、彼女の照れて年相応にみえる顔を覗き込んだ。


「それより、本当にごめん。初対面でキスとかはしないんだな?」


「あ、あたりまえでしょ!」


 もう、そんなに近づかないでよ、っとギジェの顔を手で押し返す。猟奇的発言はどこにいったのだろう? 


「普通は初対面だとどうすればいいんだ?」


「えー、悪い気がしないなら、握手とかじゃないの?」


「なんだ… 普通に握手でいいのか」


 そう言ってシルクに手を差し伸べる。彼女はちょっと躊躇(ちゅうちょ)してから、んもう!っとその手を取った。




「ここって私達一族の隠れた墓所なのよ、本殿は砂に埋まっているけどね」


「え? お墓なんだ、ごめん。あまりに綺麗な場所だったんで、知らないとはいえ… 長居してしまって」


 自分が墓石の上でくつろいでいた事を知って、慌てて立ちあがる。


「ここが墓所だとは誰も気が付かないわよ、どいてくれれば大丈夫だから」


「ようするに邪魔だったんだね…」


 そこでギジェは如実(にょじつ)にイジケて涙目になった。えっとシルクは何度目かの驚愕の眼差しになる。


「邪魔というか… 人に見られてはいけないのよ」


「ああ、わかったよ。直ぐに立ち去るから… というか、この辺りに人の住む街はあるかな? あと海というのも探してるんだ」


 嫌われたわけではないとわかって、少し安堵してから、最も聞きたかった質問をした。


「何も知らないんだね。ここは『星降の白砂漠』って呼ばれて、普通は誰も近寄らないわ。砂の中に人食いミミズ(サンドワーム)とかも居るしね」


 シルクは赤いドレスの裾を風になびかせて、砂丘の先を指さした。純白の砂漠に彼女のシルエットが映えて美しい。


「ここから日の沈む方角に真っ直ぐ進めば『輝きの海』に行き着くわ、距離は… 徒歩で十日、その氷の龍ちゃんで飛べば一日で着くかな」


 スポイルは自分の話をされたのが分かったのか、ひょいっと首をもたげて少女を見ている。


「あ、海には間違っても入ったらだめよ。輝きの海は海獣の巣窟だからね。そこから海岸沿いに南に降りると、小さな三角州があって河が流れている。そこを(さかのぼ)れば、迷わずに辺境都市『ムサシノハラ』に辿り着くはずよ」


「おおっ、ついに海に… ううっ… そして街、初めての街だ」


 ギジェがちょっと感極まって涙を浮かべると、えっと再び困惑するシルクの困り顔。


「そ、そこまで嬉しいもの?」


「子供の頃からの夢だったんだ… 人の住む街。あと海にも約束があるんだ」


「そか… まぁ、わたしも『ムサシノハラ』がホームだから、また逢ったらよろしくね」


 すっかり小悪魔になりそこねた少女は、遠くを見るギジェの横顔を、少し火照った眼差しで見つめていた。


 危うく変な()()()()をするところだったわ…。 シルクは心でそう苦笑する。


黒魔道士(ウォーロック)… 戦を終わらせる魔法使いねぇ…。

 



 氷の翼竜(アイス ワイバーン)が冷気を(まと)って上昇していく。ギジェが騎乗から手を上げると、シルクは指でVサインを作って、そのまま砂丘へとバク転しながらダイブしていった。


 シルクさん… それやると、おパンツが丸みえだからね…。


 黒にレースの縁取りを、しっかり脳裏に焼き付けてしまった。


 そうして、しばらくすると、土魔法(ランドアース)らしい、巨大な砂の竜巻が立ち上がり、巨石群が砂塵に霞んで見えなくなった。


「西方の人世界では、威力の高い魔法は使われてないんじゃないの?」


 あんな強力な魔力(マナ)を持つ娘が、普通に居るなら考えを改めないといけないな。俺は人世界(こちら)の事を何も知らないのだから…。 



 ◇

 

 

 シルクと別れてから野営を含めて一日半、ようやく縫い合わせた(パッチワーク)大地が、後方に飛び去っていった。


 『星降の白砂漠』が途切れた先は、まるでおもちゃ箱のような世界だった。


 あらゆる土地が模様を描き、流れるような細帯の形から、渦を巻いたり、放射状に伸びたり、石畳のように並んだかと思うと、どんどん細かくなっていったりと。千差万別の模様世界だった。


 上空から見下ろしていると、針葉樹(コニファー)で作られた巨大迷路にも見えた。

 

 そしてその境界に湖水が入り込んで、その複雑さは何かの意図さえ感じさせた。


「これこそが、義母(カナエ)が言っていた()()()()()()()なんだ。確かに… 徒歩じゃキツイにも程がある」


 そんな模様の合間には、数多くの遺跡が見えたが、森や湖水の中に埋もれて、地上からでは、とても行けるような場所ではなかった。




 それは昔々のこと(数百年前)、まだ世界に神が居た時代、二つの次元世界が衝突して、互いの一部が入れ替わりを起こした。


 それは何故か、複雑で多様な模様となり、その直後、神の世界の終焉(ラグナロク)の大災害が、大地を蹂躙していったらしい。世界の大半が、その時一度滅んでいるのだ。


 その入れ替わりの時に、偶然に文明の少ない部位が集まったのが、残り物世界(リフトバース)と呼ばれる、こちら側の世界だった。




 そうして騎乗する氷翼から背を伸ばせば、複雑怪奇な大地の先に、輝く水面(みなも)のラインが見えてくる。それはどんどんと大きさを増すと、やがて視界の半分を占める、広大な水たまりになっていた。


「凄い… すごすぎる」


 まだ高い太陽の光を受けて、うねる波が光を返して輝いている。海辺は美しいマリンブルーの珊瑚の海で、空と海の境界が同じ青色に溶けて、あやふやになっていた。




 ギジェはスポイルに命令して、その南国の渚に降り立った。


 南は長く続く白い砂浜(ビーチ)に、北側は緩い弧を描く入江になっている。入江の周りは少し高さのある崖で、その崩れたあたりが岩場になって波飛沫(なみしぶき)をあげていた。


「不思議な匂いがするな、生臭いような、塩辛いような」


 初めての磯の香りには、命の魔力(マナ)が感じられた。


 少し入江の方に歩いていくと、その崖上にあった森が、実は岬の上に完全に乗り上げている、木製の難破船だとわかった。マストも帆もとっくに無く、全体を草と苔と木が覆っていて、まったく違和感を感じなかったらしい。


 大きな木造船を見るのも初めてだったが、それが陸に乗っているのが不思議な光景だ。いやそれとも本当は、こういうものなのだろうか? 実際に動いている船というものに興味が湧いた。


 ギジェは足元に寄せては、帰っていく波が面白くて、ずっと眺めていた。一度も同じ波はなく、何回に一回は大きく寄せて足元を濡らした。



 

 魔道士はただ渚に立って、水平線に沈む夕日を眺めていた。朱色の太陽は波間に身を映して、大気と海洋を一つに燃え上がらせる。こんな劇的な日の入りは初めてだった。唐突に色んな想いが溢れてくる。


 生まれてからずっと、旅をしている気がしていた。あのマグマの海以来、西に進むことはいつも自分の中にあった。


 砦での優しい日々さえも、過ぎてしまえば一時の幻のようだ。大切な家族や、大好きなアーリィでさえ、まどろみの中で見た、夢の出来事のように感じてしまう… そして悪夢にうなされて目覚めれば、再び西方に向かうしかなかったのだと…。



 - ギジェ、わたしの代わりに海を見つけてね -



「違う、みんなそこに居たんだ。側にいてくれた、こんな俺を愛してくれたんだ! 俺は約束を果たしに、この西の果までやってきたんだから」


 この海岸こそ()()()()()。先には輝く海しか見えず、大陸はここで本当に終わっている。そう… ここが終着点のひとつだった。


 凄いよ… 見ているかい? これが海だよ…。


 ギジェは次元倉庫(インベントリ)から、愛しい彼女の遺髪を静かに引き出した。


 口元に近づけて唇を触れさせる。僅かに懐かし妹の匂いがした。


 そして濡れた浜辺にそれを降ろすと、そっと寄せる波間で手放した。


「ここが約束の海だよ」

 

 引き波が彼女の髪を運んでいく。それは青い濃淡に呑まれて、やがて珊瑚の海底に隠れて見えなくなった。


 一筋の涙が頬を伝い、そして浜辺にぽつりと落ちた…。




 ギジェが奈落に捨てられて、どれだけの時間が過ぎたのか… いまやっと、彼の長すぎた旅が終わろうとしていた。そしてそれは新しい始まりにもなった。


 これは、神を失った()()()()()に出逢った彼らの… 何故(どこ)か残念で、少し乱暴で、けれどとても愛らしい、六賢者の大切な物語…。













評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ