プロローグ
—―熱い……、体が熱い……。
痛いんじゃない、熱い……。
一瞬で分からなかった……、俺は今、どうなっているんだ……?
目がぼやける……。
炎が見える……、燃えている、家が……、俺の家が……。
親父はどうなったんだ……?
確か、家に着いた時に大きな音が聞こえたんだっけ……。
すると、突然家が燃え出したんだな……。
そうだ……、親父の研究を狙っている奴がいるって、前から聞いていたんだった……!
そいつが、親父を襲いに来たんだ……!
親父が襲われて、俺も……。
そういえば、変な奴だったな……。
体から、炎を出しているようにも見えた……。
人間じゃ……ない……。
親父の研究って、一体何だったんだ……?
人間じゃない……、一体どんなとんでもない研究をしていたのか……?
何だか、眠くなってきた……、意識が無くなっているのか……。
左腕も感覚が無い……。
いや、左腕が火傷したみたいに熱い……、熱過ぎる……。
このまま、俺は死ぬのか……?
まだ、やり残した事いっぱいあったな……、高校も卒業していないし……。
ごめん親父、力になれなくて……。
……もし、もしも生まれ変わる事ができたなら……、俺はやりたい事がある……!
この世界を守りたい……!
変わっていくこの世界を……、この世界で生きる尊い命を……、多くの人達の未来を、日常を守りたい……!
そのための……そのための力が……、俺は力が欲しい!
「……め……いで!」
……声が、聞こえる……。
女性の……声……?
「……らめ……いで!」
天使のお迎えかな……?
綺麗な金髪だ……。
天使って、外国人が主流なのかな……?
「諦めないで!」
……今、何て?
「あなたは、ここで死んではいけないの!」
俺に……語りかけているのか……!
まだ……生きている……?
「生きるのよ!あなたには、やるべき事があるのよ!」
俺の……やるべき事……?
「あなたが、救世主になるの!その実力が……資格がある!」
救世主……?
俺に資格が……?
何が何だかわからない事が多いけど、俺にできる事があるのなら……。
俺が……やる!
俺が……救世主になる!




