学校に行かなくなって 2
少し時系列が1と前後しています。
学校を休みがちになった私はなぜかげっぷが止まらなくなりました。
後になってわかったのですがこのげっぷはストレスからくるものでした。
その時はストレスなんて思いもよらなかったので内科に行き消化を促す薬や胃に効く薬をもらいましたがもちろん一向に良くなりませんでした。
そのげっぷが始まってから私は食欲が徐々に落ちていきました。
そして学校に行くことができなくなってからはしばらく食べることができなくなりました。
一種の拒食です。(潔癖のせいで食べ物、特に人が作るものを汚いと思ってもいたともおそらく理由だと思います)
数日間一切の固形物を食べずに水だけで過ごしていました。
その時は無気力と栄養不足でほとんど寝て過ごしていました。
おなかが一切空かなかったのを覚えています。
ただひたすらにだるくて、眠くて何もせずに過ごしていました。
そしてそんな状態の私を見かねて、別の場所で暮らしている兄が家に戻ってきてくれました。
その時に私は安心してやっと泣くことができました。
何がつらいのかも訳が分かりませんでしたがただただ泣きじゃくりました。
兄が寒天をもってきてくれていて、学校に行かなくなってやっと食べ物を食べました。
それ以来少しずつゼリーなどを食べられるようになりました。
そして食欲は徐々に戻っていきました。
しかしこのあと私は不潔恐怖症を起こしました。
両親の作るものが汚く思えて食べるのが苦痛でした。
しばらくはそれでも我慢して食べていました。食べられない自分が普通ではないというその思いからです。
けれど無理がたたって今度はまた食べるのができなくなりました。
汚いという思いがひどくなったのです。
その時私はレトルトの真空パックをしている食べものには安心感を覚えていました。
けれどしばらくはそのことを両親に伝えることができずにいました。
けれど空腹が限界を迎えて、両親に食事が汚く思うこと、そして真空パックなら食べれることを伝えてそれを買ってきてもらいました。
食事の問題はそれで解決しましたが不潔恐怖症は食事以外の生活にも影響を及ぼしていきました。
まず自分の部屋に入るときにお風呂に入ってからでないと入れなくなりました。
そして今度は部屋の服とそれ以外の服を分けないと気持ち悪いと思うようになりました。
不潔恐怖症の自分にとってのきれいな空間、いわゆる境界線や結界を作る行為です。
また家以外のトイレに入ることもできなくなりました。
そして家のトイレに入るときもアルコールの除菌シートで便座やドアノブを拭いてからでないと入れません。また我が家はトイレが二つあるので両親に言って一つを私用にして徹底的にきれいにしました。
また食事もレトルトの袋を洗ったり、食べる前に食器を洗う。手をアルコールで拭くなどなど今まで気にしていなかったことがどんどん気になるようになっていきました。
手は常に洗いすぎでガサガサになっており。そして血が出るとその傷口から菌が入る気がしてまた洗うので血が出ることを繰り返していました。
明らかに異常な行動なことは当時の自分にもわかっていました。けれどやめると襲ってくる恐怖が私をその行動に駆りだたせました。
苦しかったです。それをすると一瞬は安心できるのですがその行動をやめるとまた恐怖が増幅してどんどん行動はエスカレートしていきました。
ドアノブ素手で触れない。両親に手を洗ったり、風呂に入ることを強制する。
そして私が一番大好きで何よりの心の支えのクラリネットを吹くことができなくなりました。
クラリネットは演奏するのに口をつけないといけないので、それが気持ち悪くてたまらなくなりました。
いえ、もしかしたら何よりも私の心の中にあるものなのでだから演奏できなくなったのかもしれません。
少し前に感情がよくわからない話を書いたと思うのですが私にとって、音楽は自分の中にある感情を外に出す何よりも大切なツールです。
その時は演奏するのが苦しいものでしかありませんでした。
それぐらい強迫行為は私の精神をむしばんでいきました。
3ではカウンセリングに行った話を書こうと思います。
以下は今現在の私です。
この行為は多少マシになっていてクラリネットも再開しています。
いまだに人が作ったものは食べられませんがパウチではなくある程度自分が清潔だと思えるものなら食べられたり、トイレも家以外のものでも入れるようになりました。
いまだに少し無理はしていますが調子が良ければ外食なら何とかできるようになりました。
人が作ったことがリアルじゃないと大丈夫みたいです。
とはいえスプーンをアルコールで拭いたり店員さんの手が触れたところを拭かないとだめなんですが…
いまだに汚いと思うことがあって生活しにくいところはあるものの、普通の生活を表面上送ることはできるようになりました。
胃が少し弱くなって緊張やストレスでげっぷがいまだに出たり胃がキリキリしやすくなったのですがそれでも緊張による胃痛を抑える漢方を飲むことで落ち着いています。
次回ではこの話でも普通と連呼しているので、私が子供のころから普通であることにしがみついていた話を書こうと思います。