旅立ちの日
花粉症がひどくなってきましたね。皆さん風邪を引かないように気をつけてください。作者は引きました(笑)
やぁ、みんなキリク・ブレイクフィールドだよ。実は今日鍛治を依頼していた武具が完成したんだ。
実際のの年齢は十八歳だったんだけど体の年齢に精神が引っ張られるらしく、年甲斐もなくワクワクで昨日はねれなかったからなぁ じゃあ早速鑑定しますか
黄竜の軽鎧
種類 軽鎧
ランクB
筋力+38
魔力+63
耐久+56
特殊効果 自己再生 Lv2
黄竜の手甲
種類 手甲
ランクB
筋力+12
耐久+20
特殊効果 自己再生 Lv2
黄竜ブーツ
種類 足具
ランクB
魔力+11
俊敏+36
特殊効果 自己再生 Lv2
竜剣黄桜
種類 片手剣
ランクB
筋力+123
魔力+28
特殊効果 斬撃上昇Lv5 最期の煌めき
ドラゴン製なだけあってまあまあな補正だな、自己再生は手入れが楽だからありがたい。謎の最期の煌めきだが……一度だけ剣が砕ける代わりに高い威力の攻撃が出来ると言うものだが使いどきを間違えると武器が無くて死ぬから諸刃の剣だな
着たら肌になじむ感じだ。けどゆっくり感傷に浸ってもられないな学園の入学試験を受ける為に王都に行かなきゃいけない。試験と言っても頭より腕っぷしの方が重視されるけどな。出発はみんなが見送ってくれるんだ情けない姿はみせられないな
「キリク、お前は父さんと母さんの子だからきっと上手くやれるさ」
「彼女が出来たら家に連れてらっしゃいね」
「爺も待っておりますぞ」
母さんはまだ五歳児に何を求めてるんだか……でも、これだけは言いたかったんだ……
「いってきます!」
今俺は五日ほど王都に続く街道をブレイクフィールド家の家紋が入った馬車に乗ってガタゴト進んでいる。この街道はモンスターが出るらしいのだが全然遭遇しない、おや?街道の先の方から戦闘音が聞こえてくる誰か戦ってるのかもしれない
「御者のおじさん急いであそこに向かって」
「分かりました……坊ちゃんよろしいので?」
「困ってる人を助けるのは貴族の義務だからな」
これは、父さんからの受け売りだが貴族は民から税をとる以上民を守る義務があるらしい
しっかり見えてくると戦ってるのは同年代の男の子らしい、ゴブリンに囲まれているが槍を使ってなんとか凌いでいるな。馬車を飛び降りると身体強化で駆けつける
「大丈夫か? 助けに来たぞ」
「すまねぇ、助かる」
さっそく、ゴブリンの胴体をスパンと横薙ぎにする
「グギャー」
俺にゴブリンが気づいて、棍棒やら錆びた剣で襲って来るが鎧に阻まれて痛くも痒くもない
「イエロードラゴンすげー」
防御を気にしないでどんどん切り捨ていく。武器の性能もあって面白いように切れていくのであっと言う間に屍のやまが完成した
「ありがとな、俺はラクサスだ」
「なかなかいい槍さばきだったな、俺はキリク・ブレイクフィールドだ。」
「貴族様だったのか!あっ……俺、言葉遣い」
「気にしないでくれ敬語は苦手なんだ。それよりお前も入学試験にいくのか?」
「あぁ、そうだぜ」
「じゃあ、ちょうどいいからお前も乗ってけよ」
「いいのか?」
「ここで会ったのもなんかの縁だし、二人の方が心強いからな」
このラクサスくん実は俺と同じ五歳で槍術Lv2もある逸材なのだ。これは仲間にするしかないだろ
「ラクサスはどうして学園に?」
「俺の家は貧乏でよ、末っ子だった俺は腕っぷしだけはあったんで槍だけ持たされて放り出されたわけよ」
そうか……うちの領は豊かだからそんなことないが外では違うわけか。不幸中の幸いは槍術スキルがあったことだな
「だったら向こうに着いたらあてがあるのか?」
俺はブレイクフィールド家の別邸があるから大丈夫だけど、こいつは多分……
「実はなんも無くてな」
会ってから短いが俺はこいつが嫌いじゃないだから……
「ラクサス、もし俺たちが合格出来たら俺の家臣になってくれないか? 家の決まりで従者は自分で見つけなくちゃいけないんだ」
「貴族の従者に俺が! 本当にいいのか?」
「俺はお前がいい」
「わかった、俺はあんたについていくぜ」
初めての仲間が、できました。
「ただ俺のことはキリクって呼んでくれないか? 俺はラクサスと家臣と主君の前に友達で居たいんだ」
「わかったぜキリク」
王都まではすぐの位置だったので日没までに王都に着くことができた
「身分証明をお願いします」
「はいご苦労様です」
ブレイクフィールド家の家紋が入った短剣を見せる
「公爵家の方でしたかどうぞお通り下さい」
「後ろの彼も連れだから」
「かしこまりました」
こういうことがスムーズに行くことは貴族でよかったと思うよなぁ〜
「キリクは公爵様だったんだな」
「公爵は父さんだけどね」
ラクサスはすごく驚いているが屋敷を見たらどうなるんだろうか?
ブレイクフィールド家の屋敷は貴族街のはずれにあり四個ある公爵家の内一番小さいが結構デカイんだよ
「キリク……こんな屋敷見たことねぇよ!」
うん、期待通りの感想ありがとう。だがまだまだこれからだぜ!
「おかえりなさいませ、坊ちゃま」
メイドさん達がドアを開けた瞬間におじぎをする
「……」
驚きすぎて疲れたかな?
「今日は疲れたんじゃないかな? 寝室に案内するよ」
「あぁ、ありがとな」
「……なあなんで部屋の中にベッドが二つあるんだ?」
「俺が寂しいからに決まってるだろ」
何を当たり前の事を、修学旅行とか友達と寝るのとかめちゃくちゃ楽しいんだぞ!
「そうか……明日は頑張ろうな」
「きっとラクサスと俺なら合格できるさ」
俺たちは喋ったり、枕投げをしたりして楽しい夜を過ごした
文字数2000字以上を目指して頑張ります。
貴族ぽい名字を探すのって案外大変なんですね (>人<;)
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