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薊に触れるでない!  作者: 華乙
融けるくらいに篤い話。
4/5

閑話:独(ひと)つの花

遅れましてすいません!どーも!華乙です。最近宿題が全く終わらず、お笑ずと笑えない状況でした。

投稿した日の執筆場は父方の祖父母の家と、かなりキツキツのスケジュールで投稿しています。

ちなみに今回はかなり自信があります。あとですが短編をバンバン出していきます。暇人だからではありませんよ?今ですね、かなりスランプに陥ってるのでみなさんを待たせてしまう可能性があるからです。

え?さっさと投稿しろ?そんなの投稿してる時間に書けばいいじゃん?いやいやいや、無理なんですよ。

全く思いつかないので短編をバンバン出すのです。という訳でどーぞ!第四話です!

誰かの声が聞こえる。一つは幼いのに何か違う空気を出す少女の声。

一つはどこか頼りない男の声。もう一つは母性を感じさせる優しい女の声。

これは名前の無い少女の話。いや、既に無くなった名前を付けていた少女の話だ。


「****~今日は家、空けるからね?ちゃんと留守番するんだよ?」

明け方にもならないような時間に****は強引に起こされた。といっても力ずくでたたき起こされたのではなく、起きなければいけないという使命感に起こされたのだ。明け方にもならないと言ったが、真っ暗というよりも見ているだけで何か動いてるのではないかと思うような空気が漂う時間だ。年端もいかない少女の起きるような時間ではない。

「うん、いい子にするね。おかーさん。」

そう言われた女は少し取り乱すと、そんな事はなかったかのように無言で玄関扉を開けて女は外に出た。何故か家の鍵を置いて。

「おとーさん。今日もあたしは元気だよ。」

仏壇に置いてある遺影を見てそう言う。言ってしまえば遺影なんてものはただの写真同然のような物かもしれないが、あるとないとでは気の持ちようが違うのだ。少女は遺影に笑顔を向けると、またベッドの上に戻って布団を被って寝だした。

 5年前の出来事。

「ふふふ、私たちにも子供ができたのね。」

病室で横になっている身籠った女の横には男が居てそのお腹をさすっている。

「そうだな、じゃあ僕は仕事に行くからね。」

男はそう言うと、玄関扉を開けて、病室を去った。

「ふふふ、****楽しみね。」

そう言って病室を去る男に対し手を振った。腹の中の赤子も手を振っているのかお腹を蹴っているようだ。

数時間後、電話がけたたましい音を立て、揺れた。

「あー、警察署の者ですが。貴女の御亭主は事故でお亡くなりになられました。」

どうやら男の乗っていた軽自動車が3tトラックに潰され、見るも無残な姿で夜中の高速道路上で発見されたそうだ。発見者は#9910の番号を押すのに指が震えてろくに打つこともままならなかったという。

「貴方・・・嘘だわ、絶対嘘!こんな都合の悪い夢なんてあるわけない!」

ツー、ツーと無機質な音が耳の奥で鳴り響く中、身籠った女は項垂れて破水までそのままだった。

 それから5年後になり、生まれた娘は今ここで遺影に笑顔を向けていた。何も知らずに、何も。

「ふわぁぁ・・・、寝ようっと。」

そう呑気に言うと布団を被って寝ようとしたとき、玄関扉を堂々と蹴破り、出刃包丁を持った男が来た。

「フヘヘ、小さい女の子じゃねえか。可愛いなぁ、ゲハハハハハハハ!」

と狂気な凶器を持った狂喜している男がずかずかと入ってくると委縮して****は動くこともできなかった。

「ちょっと痛いでちゅからねーってな!ゲハハハハハ!」

と包丁を振り下ろすと男の手から出刃包丁は滑り、右足の甲にぐっさりと深く刺さった。

「痛ってぇぇぇぇぇ!」

包丁を強引に引き抜こうとし、痛みに悶える男の姿があった。

「来ないで!」

庭につながる裏口の近くにあった園芸用スコップを握り、男の腹目がけて突進した。男は気づかず、さらにしっかりと先が尖っていたスコップだったので腹の肉が抉れた。白い骨が見える。

「があああああ!何すんだ!」

男が完全に右足から包丁を引き抜くと包丁を投げてきた。****は右頬が熱くなり、見てみると血が溢れ出ていた。

「いやあああああああああああああああ!」

少女が出せるような声ではない声を出し、園芸用スコップを刺した。部位は首の骨、回数は5回。男の首はひしゃげ原型を保っていない。

「おかーさん、寂しいよ。」

それから幾夜経っても母が帰ってくることは無かった。11年の月日が経ち、昔の名前はとうに捨て、いくら泣いても、呼んでも、叫んでも母は帰ってくることは無かった。

「・・・・おかーさん。」

薊はその名を呼び、思い出し、また泣き出した。

どうでしたか!?ロリ薊ちゃん可愛い最高じゃん!?とか思いましたか?残念。あまり語ってないのでこれからもちょくちょく幼少期の話を挟むというか挟まないと理解できなくなると思います。うちの編集長が理解しにくいと言っていたので、理解できるように努力したいと思います。

という訳で次回もお楽しみに!ネタバレは含まないと言いましたが次回は戦闘回ですので理解できるように努力したいと思います。

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