学園の庭師
どーも!初めまして!初めましてじゃない方は居るかどうかわかりませんが、華乙です。悪い虫でも取り付いたのか最近は某弾幕ゲームにハマって耳が悪くなり、人の話がろくに聞けないような奴です。
まあそんな事は置いといて、初の投稿です。今現在中学二年の中坊なのですが、友人に急かされ急かされこの小説を書くに至ったということです。なぜ書き始めたかはその友人達が一番わかっているので実際に書くことになるのは投稿20回目というハードル高めですがその時になってから書こうと思います。
ということで、「薊に触れるでない!(壱)」をお楽しみください。
※尚、ネタバレは自分でも嫌いなので前書きにはネタバレ要素は一切0で行きたいと思います。
人と私は違う 動物と私は違う
植物と私は同じ 貴方は違うのだろうか
私の心とは。
ここは薊さんの庭だ、いつも刺々しい薊さんだが庭の手入れをしているときだけは妙に気分が良いようだ。何故か鼻歌を歌いながら花に水をあげている。
「ふんふんふふふーん・・・あんた・・いつから居たの?」
まるで虫を見るような目でこちらを見てきた。やはり、虫は庭の花を荒らしてしまうという理由だろうか。かなり不機嫌そうに、別れた直後の彼女が元カレを見た時のようにへぇ・・・こいつかよ。とでも言いたそうな顔でこちらを見つめてきた。
「ふーん・・・アンタ、めんどくさいわね。」
僕の名前は第一あんたという名前じゃない。それ以前に何もまだ言っていないのにめんどくさいと言われるとは前世に何をしたのか、前世以前に。第一僕は雨村 聡というご立派な雨村家の跡継ぎだ。なんというか差別のようであるが、普通は僕の方が社会的地位は上の筈だ。
「酷いねぇ・・小倉薊さん。」
フルネームで呼ぶと彼女の怒りは顔に表せないほどになっていて、紫色の振袖に朱色の草履を履いた可愛らしい服装ですら仁王のような風格を纏い始めていた。
「あんったにフルネームで呼ばれる様な筋合いはないわよッ!」
鋭い目つきと共に何かが頭に当たってグワングワンと頭を揺らし、僕の体はそのまま倒れてしまった。
「いちちちちちち・・・・・。」
顎に強い蹴りとそれで怯んで下げた頭に踵落としを食らったらしく、頭を左右上下に動かして昏倒してしまったらしい。
「アンタをここに入れる事自体私にとっちゃ吐くほど、いや死ぬほど迷惑だわッ!」
薊さんはかなり恥ずかしそうに顔を赤らめ、頭を抱えている。
「薊さん・・・すいません。」
なんというか、薊さんの存在自体死活問題だと思う。本人には失礼だろうが、僕にとっては先が死しか思い浮かばない。
「・・・・何?謝った所で何になるというのかしら?」
平静を取り戻し、髪をかき上げ自信に満ちた顔を見せつけるような顔をしていた。いや、今回の場合は見せつけるのではなくあくまで見下すのみであろう。
「と、とりあえず学校休んでたのでこの袋と宿題を届けに来たんです、では。」
何かとハプニングが多かったが、届け終わったので親子門扉を開けて外に出ようとすると、薊さんに引き留められた。
「アンタ、ちょっと待ってよ。別に今日忙しくないんでしょ?どーせ暇なんだろうし何なら家に寄ったほうが有意義でしょう?」
最後の言葉がかなり蛇足だったと思うが、従わなければ恐ろしい目に遭うことは確実だろう。絶対に家に寄るしかない。
小倉薊という女性はどうやら社会的地位など気にせず皆平等に扱うのだろう。そう、みな平等に自分の下の人間として。確かにこの千駄ヶ谷高等学園では有名な『庭師』と呼ばれる特別な扱いを受けた高校2年の女子としては一番やんわりと育てられた温室野菜のような存在だろう。薊は花であるが。
「ねえ、聞いてんの?アンタ。」
虫を見るような目をまた向けてくる。彼女は殺虫剤のように吐き捨てるような悪口を吹き掛け、僕を追い込む。
「アンタ無口だよね、そーいやイメージ的に無口そうなロバでも無口じゃないんだとさ。アンタはイメージも見た目も中身も実際無口だよね、アハハハハッ。」
もう一度言わせてもらうが、僕は雨村家の次期頭首、ようするに跡継ぎだ。単に無口なんじゃなくて、余計に口出しすると親族からマイナスイメージを持たれてしまっては雨村家もほぼ終わりのようなものだ。
「無口じゃないですって、全く。それでも学園一位を争う庭師さんなんですか?罵詈雑言を並べ立てるんじゃなくてもっと綺麗なイメージを持たせないと学園の評判も下がりますよ?」
「アンタさ、庭師って立ち位置が何か分かる?」
僕の紋付羽織、袴、雪駄を嘗め回すように見た後、クイクイと顎を向けてきた。要するに説明しろとの事だろう。
「本校では庭師と呼ばれる称号を模範生徒に渡しており、庭師は特級植物を扱うことができる。なお、その特級植物を扱う目的は本校で行っている実験成果を世に広める為なので、特級植物を扱う事が世界に本稿の科学力を示すことになる。ですよね?」
鼻で笑い、自信に満ちた顔をする。
「つまりさ、科学力を示せばいいんだよ?学園一の庭師さん。」
僕は庭師の称号だけでなく、学園一という肩書までついてきていたからここまで恨まれていたのだと今更であるが、気づいた。学園一の名は迷惑まで引き連れてくる事を再び再確認したのだった。
読んでいただき有難うございます。読んでない方は読んでくれますよね?読んでくれなかったら・・・・大事な時におじゃま虫としてついて行きたいと思います。冗談ですが。
薊さんのイメージは完全トゲトゲ守備網ガッチガチというデレもないように見せかけてデレを出すのが薊さんの初期イメージとして出したのがこの子です。ほかの子に関することは次話で書いていきたいと思います。最近のネタですが、自分何故か母親を怒らせて一か月一万円生活をする羽目になりました。これは大波乱の予感しかしないのですが、母親って怖いですね。お酒さえ飲ませればすべてが平和になりますが。以外にもコラテラルダメージ的なのはゼロに等しいので全く気にしていません。それでは次話があるなら次話で会いましょう!