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第52話

誰かの役に立つ事ができて、喜んでもらえるのは嬉しいな。


裕也は、シーリャが喜んでいるのを見て、良かったと思った。

だけど、少し期待させすぎたようだった。

シーリャは何か期待した眼差しで、裕也を見ていた。

たぶんそれは、獣人を奴隷商に売っている盗賊達を一網打尽にする方法を考えてくれると思っているのだろう。


そう思ってくれてるのはわかるんだけどな・・・。

まあそんな上手い方法を考え付くわけないよな。


獣人を奴隷商に売っている盗賊が、どれだけいるのかもわからない。

何処をアジトにしてるのかも、わからない。

戦力も、わからない。


まあ全部を知ったとしても、アジト全部を完璧に制圧する方法なんてしたないしな。

FPSとかで敵の重要拠点を制圧、とか言うのはやった事があるけど、FPS自体あまりやらなかたジャンルなのでよく覚えていない。

それにゲームの知識が現実使えるかといえば微妙だろうし。

期待してくれてるのは嬉しいけど、ここは気付かないふりをしておけば良いかな。


気付かないふりをしていたら、お昼ご飯を食べている時にシーリャからその事を相談された。


シーリャに良いところを見せるために、適当な作戦を考えて言うのでもよかった、だけど自分自身が成功しないと思っている作戦を誰かにさせて、それで危険な目にあうのは絶対良くない。

そう思い、シーリャには自分にはできない事を伝えた。


それを聞いたシーリャは残念そうな顔をしていたので、素人が考える作戦で、シーリャの仲間を危険な目に合わせたくないそう伝えると

「裕也って優しいね」

と言ってくれた。



「そういえば、リーリンさんなら、そういう作戦考えれない?」

「リーリンは無理だよ」


リーリンは戦闘面以外ならほぼ完璧に近いと思っていたので、そういう返答が来るとは思っていなかった。

だけど話を聞いているとなるほどっと思わされた。


リーリンは近衛騎士団長をしている為、護衛などのは得意なのだが、砦を攻めたりする作戦を考えるのは不得意なのだ。

まあ不得意といっても、普通の人と比べると、これで不得意とかありえない、と言われるのだが、自分よりも、そういう作戦を考えるのが得意な人がいて、経験も多い人に任せた方が確実だろうという事で、リーリンは作戦を考える事を辞退していたのだ。


リーリンさんでも70点くらいの作戦を考えれるんだろうけど、今回のは一度ミスをすると、あとあと面倒な事になりそうだから、専門家に任せたいのだろうな。


さてと、魔術の練習でもするかな。


自分達が考える事はもうないと思い、裕也は日課の瞑想をはじめた。





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