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第48話 

洞窟に戻ると、ボロボロになった服を脱ぐと、濡れたタオルで体を拭いていった。


「シーリャ様、着替えを用意しましたので、こちらに置いておきますね」

「はーい。 あ、そういえば、ぼろぼろになった服は燃やしといてね」

「了解しました」


体を拭き終わると、用意されてた服を着て、リーリンの元に向った。



リーリンは少し話が長くなると考えたのか、お茶を準備して待っていてくれた。


「できれば、何か食べる物ない?」

「干し肉が残っていますが、それでよろしいですか?」

「いいよー」


普通なら、間食などしないのだが、先ほどの戦闘が、良い運動になったせいで、良い感じにお腹がすいてしまっていたのだ。


干し肉を食べ、用意されたお茶を一気に飲むと、何があったのか話し始めた。


「それじゃ、何があったか簡単にさっと言うね」


相手は獣人専門の人攫いであった。

魔道具と衝撃を吸収するタイプの皮を使った鎧を装備していた。

敵のリーダーは、元帝国の第五大隊副隊長だった。


「まあ、こんな感じかな」

「なるほど・・・・・・」

それを聞いたリーリンは、少し考え出した。


やっぱり、元帝国の副隊長っていうのな問題なのかな。


そう思い、リーリンの考えがまとまるまで、ゆっくりとお茶を飲んで待つことにした。


丁度2杯目を飲み終わるころ、リーリンはまとまった考えと、シーリャが聞いていなかった情報を話しはじめた。


「実は聖王国に向う前に、中立商業都市にある獣王国の大使館に立ち寄った時、この1、2年、行方不明になった獣人の子供が増えているという話は聞いていました」

「1、2年か。 実際に増えはじめたのは、もう少し2年くらい前だったりする?」

「はい、実際は4年前から増え始めてたようですね。 何故わかったのですか?」

「人攫いのリーダーと戦っていて、腕の鈍り方がそんな感じだったからね。 だから、そのくらいから人攫いを開始したのかなって思ってね」

「その相手から話を聞いてではなく、そういう部分から推測するのは、さすがシーリャ様です」

「まーね」


そういうと、得意げな顔をして尻尾を振っていた、のだが。


「ですが、大使館に行くのを私に任せて、宿で寝ていなければ、戦っている時にもう少し色々と情報が手に入ったと思います」

「うっ・・・、そんなこといわないでよ。 ボクがそういうの担当じゃないってわかってるでしょ」

「狐族の武力面の頂点である戦狐と言う前に、シーリャ様は獣王国の姫なのですから、全部私に丸投げなのは問題だとは思いますよ」

「そこはほら、リーリンが優秀だし、シロもいるし」

「妹であるシロ様に、政治関連を全部押し付けるのは、よくないですよ」


そういわれると、悪いなっと思う。

だが、シロは戦闘面が不得意で、自分は得意。

二人で不得意な部分を補い合っているのだから、良いんじゃないかなっとは思う。


「って話が説教になって、関係ないほうに言ってるよ」

「あ・・・・・・、失礼しました」

「それで、帝国にはどう伝える?」

「中立商業都市の大使館に行って、今回の内容をそのまま伝えれば良いかと」

「元とはいえ、大隊の副隊長殺したって言ったらまずくない?」

「帝国が絡んでいる人攫いなのでしたら、まずいでしょうが、たぶんその人は、帝国にいられなくなって、人攫いをはじめたのだと思います」

「ふーん、じゃあ帝国で犯罪でも犯したとか」

「その可能性もありますが、その前に、獣王国と帝国の関係的に、問題が起こる事はないです」

「それって、父さんと剣帝が仲が良いからってこと?」

「それもありますが、何百年も魔王との戦争で、聖王国から無理矢理前衛を任されていて、毎回被害にあっているもの同士っとい理由もありますね」


ああ、そういえば、そうなんだよね。

もっと昔は勇者と一緒に先陣を切っていた聖王国だけど、ここ数百年は、自分の戦力が減らないようにしながら、他の国の戦力が減るようにしてるんだよね。

ほんと無駄なところで、反感を買ったりしてるよね。


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