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第25話

リーリンさんの悪い癖?

あの人に限って、そんなものはないと思うんだけどな。


「リーリンなら、そんな癖とかないとか思ってるでしょ?」


裕也の表情の変化から、シーリャは考えを言い当てた。


「そんなに俺ってわかりやすい顔してる?」

「それはボクが毎日裕也のことだけを見てるから、わかるようになっただけだよ」

「いや、それは流石に半分は冗談だろ」

「ふふ、まーね。 それで悪い癖の話だね」


こう言うという事は、ほんとうにリーリンさんにも悪い癖なんてあるんだな。


「まあ、簡単な話心配しすぎって事」

「心配しすぎ?」

「バッファローを倒すところまでは、普通にやってたんだろうけど。 その血に誘われて、ヴァイパーカット集まってきた時に、最悪の状況になる前提で動く事にしたんだよ」


最悪の状況・・・。

たぶん、ヴァイパーカット以上の魔物が引き寄せられてくるとかかな?


「それって、つまりは慎重になりすぎてるって事か?」

「当たり」

「でもそれって、悪い癖って言わないと思うけどな」

「まあ、そうなんだけど、リーリンの場合、慎重になりすぎる事があるんだよ。 今回だと前サイクロプスと戦った時と同じくらいの、魔力を使って戦えば、ヴァイパーカットを一撃で両断する事もできるし、今倒してる数くらい10分もあれば倒せたはずなんだよ」


転がってるヴァイパーカットの、死体の数は正確にはわからないが、たぶん100以上150以下といったところだろうか。

それを10分で倒せるか。

でも、サイクロプスち戦った時のが、どのくらいの魔力を使っていたのかわからないからなんともいえないな。


「うーん、俺にはどっちが最善かはわからないな」

「えっと、サイクロプスと戦った時が大体50%くらいの魔力で戦ってたんだよ、それで今回は10%前後って感じかな」

「10%か、その分だけ長い事戦えるって事だろ?」

「まあね、結論を言うとね、その10分で倒しきる間にドラゴンとか、それに近い脅威度の魔物が集まってくる前提で動いたんだろうね」


なるほど。

万全に近い魔力があれば、リーリンさんならドラゴンとも戦える、その為に魔力を温存して戦っているのか。

・・・・・・あれ?


「でもそれっておかしくないか。 もしドラゴンが来たとしたらドラゴンとヴァイパーカットを同時に戦う事になるんじゃない?」

「それは大丈夫。 基本自分より格上の魔物が来たらヴァイパーカットとか見たいな小物は逃げ出すから」

「そっか・・・。 ほんとこういうの難しいな」

「そうだね」


シーリャの場合ならたぶん短時間で終わらすほうを選ぶのだろう。

リスクとしては、倒しきる前にドラゴンなどが来たら少しまずい。


リーリンさんのやり方のように、魔力を温存してドラゴンなどが来た時に魔力を使う、それも悪いとわ言えない。


・・・・・・そっか、ここで魔力を使いすぎると、今日の魔力がほとんどなくて、戦力にならないってのもあるのか。



そんな事を色々考えているうちに、ヴァイパーカットが追加で出てくることもなくなり、倒しきる事に成功したようだ。


「結局1時間半くらいか」

「あの蛇なんであんなにいたんだろ?」

「さあ、わかんない。 それよりリーリン達のところにいこっか」


そいってシーリャは、また裕也を担ぐとリーリン達がいるほうに跳躍した。

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