第十五話
夕食中―――
大「作成異能、料理!」
大知がそう言うのと同時に、彰の前にカレー、大知の前にラーメン、空子の前にアイスクリーム(テラ盛り)、香織の前にオムライス、透の前にお寿司(お皿三十枚分)が出された。 もちろんの事だが、全て本物である。
彰「サンキュー大知! 早速食うか~」
空「もうお腹ペコペコだよ~」
そう言う空子のお腹からは『ギュルルルルル~』とお世辞にもかわいいとは言いづらい音が鳴るのであった。
香「んじゃあ、今後の予定とノートの解読をしながら食べましょう。
新しい聞く言葉
・十二宮天王
・ヴァルゴ
・星屑
ね。 まずヴァルゴ―― 確かおとめ座の学名ね。 さっきの奴の名前が『レオ』、つまりしし座の学名だったし、それに『十二宮天王』と言うぐらいだからΩでも強い人たちのように、限定十二人が星座の名前が与えられていることがなんとなく分かるわね……」
彰「つまり星屑っつーのは十二宮天王の配下の奴らって事か?」
大「それともう一つ疑問なんだけど、ノートに出てきた『あのお方』って言葉…… もしかしてΩのボスじゃないのか?」
透「完全覚醒…… つまりそいつが一番強くなるときかもしれないな。」
彰「それと、ノートの単語だけじゃなくて書いてあることにも目を向けないと……
多分これをみる限り、変な話だが軍団Ωは東京で活動を留めようとしている党派と、東京からでようとしている党派に別れてるっぽい。」
香「え……、じゃあどちらを先に倒せば良いのかしら……?」
透「東京に留まってるほうだね。」
と透。
透「東京からでようとしている党派は星屑達だけっぽいし、十二宮天王に勝てるほどの実力は恐らくないから、多分もうしばらくは留まってるんじゃないかと思う。 だから、先に十二宮天王を倒して、ボスも倒して、星屑倒してのほうが効率が良いんじゃないのかな?」
香「じゃあ明日の朝にここを出て、周りの探索をしましょう。」
彰「よし決定! ……って空子まだ食べてるのか?」
もう空子以外はみんな食べ終わったぐらいである中、空子はテラ盛りアイスクリームのやっと三分の一を食べ終わったあたりである。
空「ひうぇたいあいふをたうぇたらあははかひおのはべたふなっは!はいはん、はふぁはげはひへ!」
(冷たいアイス食べたら暖かい物食べたくなった!大ちゃん、唐揚げだして!)
大「(初めから暖かい物食べればいいのに……)……うんわかった。作成異能、唐揚げ~!」
すると、空子の前に巨大な唐揚げが飛び出した! そして中に入っていたのは……
空「イやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!」
(この後、彰の全弾発射で太郎さんは退治されました。)
この唐揚げは後に香織が掃除の異能をかけ、きれいになった物を皆で食べました。
ちなみに空子はアイスのあとの揚げ物って事で腹こわしました(笑)